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私は、科学的な理論とは、誰もが同じ条件で実験すれば同じ結果が得られることを説明する法則や知識体系と考えています。従って、理論が現実と一致しない場合は、理論の信憑性に疑問を持つべきなのです。
実験室から離れた世間においても、例えば、カーナビが示す道路標識が、現実と一致しなければ、現実に従うという当たり前の話です。
ところが、いざ経済学というものに目を向けると実証実験されていない夢想して作られたかのような数式の山だらけです。
そして、現実と数式の答えが一致しないと、難解な数式を理解できない我々を見下すかのように現実がおかしいと強弁してきます。
このことから、私はある漫画のセリフを思い出してしまいました。ダイエットの話題で、「目的を達成できる人はできる方法を探し出し、反対に目的を達成できない人は、できない理由を探し出す・・・」というセリフを。経済学の新古典派などでは、現実に合わない理由を探し出す学者が多いようです。そのような人達が、主流であり、日本の財政に深くかかわっているのが、悲劇の始まりでしょう。
ヴェルナー氏は、新古典派などの虚構を明らかにするため真正面から難解な数式の嘘を解明しています。脱帽の限りです。
途中までしか読んでおりませんが、私は、嘘が明らかな彼らの夢想話とは関わりたくなかったため、あえて★を三つとしました。
ところで、我が国では、大東亜戦争突入前に、ソ連と対決する北進論と、東南アジア方面の資源獲得のための南進論とに対峙した時期がありました。ソ連のスパイ「ゾルゲ」に尾崎秀実が加担し、極秘情報がソ連に筒抜けとなり、我が国は茨の道を進むことになりました。
尾崎秀実は、スパイにうっかり騙されたということではありません。知的レベルが極めて高く、そして邪悪な強い意志を持った謀略者だと思います。新古典派は、うっかり数式を間違ったのではなく、尾崎と同様の気配があると感じるのは私だけでしょうか?
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「円の支配者」の続編にあたる本書は、前書への批判に対しての反論。理論的解説が多く正直かなり難解で理解できないところも多かった。内容としては前書の主張の繰り返しなので目新しさはないが、「貨幣数量説」などマクロ経済学の公理や基本公式が何度も紹介されるので経済学の勉強にはなった気がする。購入するには少し敷居が高いけど、借りて読むならお奨め。
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今までの経済学のベースとなる金融の本質を日本経済を題材にして解説します、
https://www.youtube.com/watch?v=jqYFYWK4gH0
この動画を先に見てから読むと理解しやすいです。
金融、経済、経営に関心がある方は面白い本であると思います。