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竹中プランのすべて 金融再生プログラムの真実 みんなのレビュー

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紙の本

木村剛の明快さの魅力

2003/08/16 19:43

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:YOMUひと - この投稿者のレビュー一覧を見る

竹中大臣の「金融再生プログラム(竹中プラン)」を解説するのに、竹中チームの木村剛以上の適任者はいないであろう。
異常に長い日本経済の低迷の根底に不良債権問題があるのは、経済・金融の素人である評者にも明らかになってきた。

著者によると、どこの国でも不良債権処理の対応策にはいわば公式があって、
1.不良債権について十分な貸倒引当金を積む
2.その結果、資本不足の銀行が出れば、退場させる
3.そのため、金融当局の検査と監督を強化する
 という3点セットの措置をすればよく、通常3〜5年で完治するが、日本の場合は10年以上経っても解決の兆しが見えない。それは「銀行の経営者が自分のミスを認めて責任を取りたくなかったから」であり、「金融庁も、過去の「不作為の罪」を指摘されることを恐れて、断固たる態度を取って」こなかったからと一刀両断する。

なぜ日本は通常のコースを歩めない国なのか、本書によって、私達は怒りと嘆きとともに、この経緯を振り返らざるをえない。

著者は言う、銀行の罪は、日銀の超低金利政策によりバブル期以上に業務利益を上げながら、貸出は増やさず、自己資本率維持のため国債を集中的に購入し、貸出によって資本創造する社会的責務を放棄したこと、退場すべき大手の問題企業には債権放棄してその延命を図りながら、中小企業には貸し渋り・貸し剥がしに走ったこと、などにある。

さらに、銀行による、銀行系シンクタンクのエコノミストを代弁者とした情報操作、マスコミの広告主・情報源という立場を利用したメディア操作、志の低い政治家を使った政治的圧力等も明らかにされる。

また金融庁の罪は、1998年、大蔵省が検査スケジュールを銀行に漏らした「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」によってマスコミのバッシングを受けた「裁量行政」批判を逆手にとって、何もしないことを正当化する「不作為という作為」という無責任主義へ逃避したことにある。

竹中プランは、日本のこのような隠蔽工作の土壌に抗して、主要行の不良債権を平成16年度には半減させるという具体的な数値目標を掲げ、金融庁に設置された「金融問題タスクフォース」がその進捗状況をモニタリングするというものであるが、著者によるとその真のねらいは金融行政、金融庁の信頼性の回復である。

その意味では、私達の最も気がかりなのは、金融庁内における「抵抗勢力」と「改革派」の闘いである。この帰趨によってわが国の改革の最後のチャンスが左右されるからである。

最近、公的的資金を投入された15銀行に業務改善命令が出されたり、中小企業向け貸出が目標を下回った銀行が公表されたりしているが、本書は、竹中プランが実際に実行されていく過程に私達の関心を引きつけるばかりでなく、金融庁や銀行、或いはマスコミを監視しなければならないという感を強めるものである。

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紙の本

現役の金融マンに読んでもらって感想を聞きたい本

2003/05/29 01:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:aguni - この投稿者のレビュー一覧を見る

 帯文には木村氏のかなり挑発的なポーズとともに、以下の文章がある。

「これが実行されなければ日本は破滅する! 竹中チームの木村剛が明かすマスコミ報道ではわからない“骨抜きプラン”の衝撃の事実!!」

 この本は平成14年10月30日、金融庁から提出された<金融再生プログラム>について、そして竹中大臣の意図について、チームの一員でもある木村氏が逐一説明したものである。聞き手は素人、つまりは読者のレベルを想定した作りになっている。

 上に写したコピーに「マスコミ報道ではわからない」とある。木村氏の口から出るのは<銀行系コンサルの意図的な銀行弁護><何もしない・変わりたくない政治家><利権を守りたい官僚>そして何より<問題を隠蔽している銀行経営陣><無責任な報道を繰り返すマスコミ>そういった面々への批判である。

 TVでは野党が野党ならではの無責任な批判を相変わらず繰り返している。与党自民党でも「族議員」たちが「自分の任期内での改革の中止」という反乱をしたがっている。

 個人的には竹中プランには期待しているし、株価は低迷しようと銀行がつぶれようと、世界に通用する日本がまた復活するためには、今のところまだ「痛み」は仕方がないと思う。希望としては抵抗勢力がおとなしくしてくれることで改革のスピードを上げ、「痛み」の時間を短くしてくれることだけである。批判するだけなら簡単だ。しかし、少なくとも<金融再生プログラム>は進行しているし、そのこと自体はもっと評価されても良いと思う。改革が失敗なのかどうかは結果を見てから判断すれば良い。何もしないことが一番ダメなことだと思う。

 ただし、私は金融の専門家ではないので、この本で木村氏が解説している内容がどこまで正しいのかわからない。ぜひ、専門家の方に読んでもらい、感想をお聞きしたい。

 りそな銀行に2兆円にもなる公的資金が注入され、東京都知事が銀行を作るとまで言わざるを得ない、そんな今だから読む価値のある本、今だから読んでもらいたい本である。

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紙の本

買ってもよい

2003/05/28 01:42

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投稿者:評判の本の評判 - この投稿者のレビュー一覧を見る

◆元日銀勤務、現在KFi代表で、竹中大臣のブレーンとも言われる著者が、金融再生プログラムの全貌をインタビュー形式で解説した本。
◆金融問題に興味のある経営者、財務担当者にお薦め。
◆平成15年05月17日、国はりそな銀行に公的資金2兆円を投入することを決定した。この時のポイントとなったのが「税効果資本」の問題であった。本書の293〜315ページを読むと、今回りそなが支援申請に至った背景と、今後の金融行政に及ぼす影響が良くわかる。
◆木村氏の言うとおりであれば、りそな銀行が国の管理する「特別支援銀行」になったことは、金融再生プログラムが正常に働き始めたということであり、むしろ良い知らせと考えられる。
◆無料メールマガジン『評判の本の評判』はこちらです。

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