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面白い・・!!緻密な文章と緊迫感が凄い。
ロースクールの学生が何故かいきなり命を狙われるという恐怖を、無駄のない構成がひきたてている。
最初の方では何が原因で誰に命を狙われているのかが分からない。相手や動機に対する予想がつかず、誰が信じられるのか分からない緊迫感。真相が明かされてゆく緊迫感。大きな力を持つ相手に反撃しようとする緊迫感。緊張感がだれずに続いている。よくある構成なのだろうが、ストーリーの持つ勢いが"よくある感 "を感じさせない。
主人公も良い。たった一人で知恵をふり絞りながら生き延びようとあがく(そんな性格、好きです)ので、どんどん話が展開する。
伏線や謎がきっちり消化されて終わるのも良い。とても気持ちよく読み終わる。
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昔映画で見たなぁ〜なんて思って読んでいたら全然内容が違っていて... よく思い出して調べてみたら『陰謀のセオリー』だった ジュリアロバーツは当たってたんだけど...
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ボリュームたっぷりなのに一気に読み終えることのできた、サービス満点のエンターテイメント・サスペンス。迫力があるし、文句なくおもしろい。
政府要人暗殺事件について女子大生が書いたレポートが政治的陰謀を暴き出す。こういう小説を読んでいると、ホワイトハウスというところはろくな場所でないような気がするけれど、フィクションだからこういう話になると理解した方がいいのだろう。
登場人物、ステレオタイプながら、それぞれ印象が強い。特に主役のダービーは、容姿端麗頭脳明晰、意志も強くて驚くほどのスーパー・ガールである。それでいて魅力的に思うのは、時々ちらりと見せる弱さのために違いなく、そういう意味で作者は実に上手に読者心をついてくる。まあ、それだけにラストの甘さには、鼻白むような気さえしたけれど。
一方で、よく死ぬ小説でもある。そういう意味ではわがダービーは不幸の女神である。登場人物が将棋の駒であると思えば、取ったり取られたりは勝負の世界では当たり前なのに違いない。そういう小説である。
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この作品より先に、これより後のグリシャム本をかなり読んでしまっていたからか、そんなに面白く感じられなかったです
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国家レベルの陰謀に立ち向かう美しき法学生。誰も信じることができず、自らの知恵で間一髪必死に逃げ回る姿は、ハリウッド映画にふさわしいストーリー展開。
重層に重なり合う謎、それぞれの組織・立場の駆け引き。面白くなるための素材満載なのだが、詰め込みすぎで消化しきれない部分も。。。これを映画で見せられたら一度では飲み込めないのでは?
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評決のとき、依頼人とジョン・グリシャム原作の映画を立て続けに観賞。(ザ・ファームは何年も前に見ていて、面白かったのでDVDも購入済み)
さあペリカン文書も見てみるかと思ったんですが、映画の評価があまり高くないようだったので、ひとまず原作を読んでみることに。
・・面白かった!
700ページ超ある本文を4日間集中して読んで、それこそ骨太な映画を一本見終えたような満足感。
登場人物や関係する組織が多く、最初は苦戦しましたが、その分それぞれの思惑が絡み合うところがよかった。
しかも、新しいパラグラフに入る際にすぐに主語が出てこないので、これは一体誰なんだ?とわくわくしながら読み進むことができた。
主人公のダービーが暗殺から逃げる様が頭良すぎてびっくりするけど、その頭脳があるからこそペリカン文書が生まれたんだな…。
解説読んで気づいたけど、レインメーカーもグリシャム原作だったのか!
あれも面白かった。マットデイモンがまじで王子様。
やっぱり正義のヒーローによって悪人が裁かれるのはいいですね。
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▼昨年「依頼人」に大興奮だったので、続いてのお楽しみで。これまた面白かった。のだけど、「依頼人」のほうが明確に頭一つ上だったかな・・・・。
▼主役の若い女性が大統領筋の陰謀を暴いてしまって、追われる身となる。けれどもうまいこと逃げて逆に証拠をそろえて大逆転・・・は痛快だけど、前半で恋人を殺されて、後半に出会ったエリート・ジャーナリストと恋仲になったり・・・といったあたりがやや乗り切らなかったかな・・・。