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サイコ、北神伝綺などで有名な大塚英志のマンガ原作本。
マンガもよいけど、小説もなかなか味がある。サイコよりもぜんぜんおもしろい。
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いや〜〜〜また私の大好きな耽美でいて摩訶不思議な世界へ誘う本が現われましたよん。最初から乱歩様を思わせるような舞台に文体。か〜もっと早くから読んでおきたかった!と後悔の嵐。でも、読むと疲れます。なぜでしょうね? やっぱり憑かれちゃうんだろうなぁーと思います。コミック版もあるのですね〜。読みたいわん。注目する作家が1人、これまた増えましたです、ハイ。
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昭和初期のダークな雰囲気の下、跋扈する怪しげな登場人物。あってはならない出来事に、個性バリバリなやつらが暗躍するストーリーに、いつのまにか引き込まれる。小説酔いしそうだった。
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柳田國男と竝ぶ民俗學の泰斗、折口信夫を主人公にした傳奇小説。
作者は筑波大學で民俗學を專攻したといふだけに、民俗學を下敷にした綺譚の世界が繰り廣げられる。
最初はおどろおどろしい世界についてゆけないやうな氣がするが、讀みすすめるにつれて、その奇妙な世界にどつぷりと浸つてしまふ。
全6話からなるが、5話あたりから、ユーモアが感じられるやうになり、作者の肩の力も拔けてきて讀みやすくなる。
昭和初期の雰圍氣はかくやありなむと感じさせられた。
2004年2月5日讀了
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民俗学者折口信夫を語り手とした昭和初期の物語。
いわゆる偽史モノなので、これを歴史モノと分類してよいかどうかは悩むところですが、垣間見える日本の歴史の「裏」がおもしろいです。
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何で買ったんだったかな。
あれか?漫画化されてたから?多重人格探偵サイコ繋がり?
あっ思い出した。柳田國男や折口信夫が絡んでいたからだ。
そんな所で内容について。
暗躍機関や、歴史の影に潜む謎の事件に、判別者として絡めとられていく折口氏。要素的には民俗的なのも関わってたかな。大正(昭和?)がベースになっているので、そこら辺りの時代が好き&不思議な事件?が好きなら一読するのも良いかも。
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最初読みにくいかな、と思ったらスラスラと読めた。不思議なことばっかりが起こるけれどなんかそれが非日常をかもし出しつつも現実との境を行ったり来たりといった感じでとても面白いと思う。
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昭和初期、太平洋戦争前の不安な時代。あってはならないもの、ロンギヌスの槍やら、未来予測計算機、記憶する水、、、などなど題材は豊富でしたが、仕分け屋木島平八郎と、民俗学者の折口信夫(実はホモだった)のかけあいのテンポが悪いというか、なんとも退屈でした。2006/3/20
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昭和を舞台に怪しげな雰囲気とともに展開される。登場人物の個性が最大限に活かされている。読んだ途端にその世界に引き込まれる。
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民俗学の匂いに惹かれて買ったけど、なんかよく分からなかった…。そんな本。民俗学は偽史だという考えは腑に落ちたけど、全体的に変な本だった気がする。
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身体障害者や精神異常者にこそ、全てを委ねられる本来的な価値があるという根底思想に貫かれた、まさに偽史の戦前価値観に胸が熱くなり、そして悶絶。
ハードな前半からライトノベル(マンガ原作)調の後半への織り交ぜ方も、オムニバスをアリバイにした巧妙さは決して悪くない。
電車内で読んでいたのですが、天皇に献上するサヴァン式未来予測計算機の登場に爆笑! …を必至で堪えた。
イイ!
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~内容(「BOOK」データベースより)~
昭和初期。オカルト、猟奇事件、ナショナリズムが吹き荒れる東京。歌人にして民俗学者の折口信夫は偶然に、しかし魅入られるように古書店「八坂堂」に迷い込む。奇怪な仮面で素顔を隠した主人は木島平八郎と名乗り、信じられないような自らの素性を語り出した。以来、折口のまわりには奇妙な人、出来事が憑き物のように集まり始める…。ロンギヌスの槍、未来予測計算機、偽天皇、記憶する水、ユダヤ人満州移住計画。―昭和の闇を跋扈するあってはならない物語。民俗学伝奇小説の傑作、登場。
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・・話的には漫画こっちのが深い感じがしていいんだけど、図書館には一番最初のしか置いてなかったんだよな・・後は全部漫画で読んでる。
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昭和初期民俗学奇譚。民俗学の持つ、日本の伝統を感じさせる古さと、ともすればオカルティズムになりかねない危うさ。民俗学のオカルティックな魅力を史実とうまく噛み合わせつつ引き出し、個性の強いキャラクターによって紡がれた物語。
近代の史実には、古代ほど想像の入り込む隙間はない。しかし大塚氏は見事に近代史実の隙をついて、そこに物語を展開している。もちろん、破綻などない。「日米開戦前のこの時に、実はこんなことがあったのだよ」と史実の秘密を物語るかのようなこの作品は、ただ漠然と「日米開戦の頃にどこかであった話」として語られるフィクションより断然面白い。
漫画版もありますが、登場人物の濃い面白い性格や、事件情景が事細かに描写されている小説版の方がおすすめです。濃密な読み応えを求める方は小説を、さらりと軽く楽しみたい方は漫画をどうぞ。ちなみにマッドなサイエンティストな土玉氏の良い味は、是非小説版で堪能してもらいたいです。
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大学で民俗学を学んだ作者が折口信夫を主人公に、昭和初期のサブカルチャーを虚実織り交ぜて(まぁ、殆どフィクションですが)書き綴った作品。
黄泉比良坂を開いてみたり、子どもの頭を繋いで高機能な演算機を作ったり、日本でキリストが蘇ってみたり、ヒトラーの産湯を廻る因果があったり。
民俗学の政治的利用等、微妙に見え隠れする真実味や、これ以上ない程に怪しい空気感が大好きです。