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短編集、なのか、絵本なのか、童話集なのかわからないけれど、不思議な世界観がうつくしい鉛筆の絵とマッチしていて、なかなかおもしろくて読みやすい。
車掌はムキムキじゃないし、目も光らないし、乗客の首を絞めたりもしないけれど、まあ穂村さんが車掌を見たことないっていうんだから、しょうがないじゃない。しょうがないんだってば。ストリートファイターに出そうで、夢に現れそうな車掌さん。
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うん、まぁ しかたないよね
穂村さんは車掌さんを見たことがないんだもんね。
考えてみたら私も見たことないから、否定できないんだな。
夜の電車で会ったら怖いなぁ。
気をつけよう。
気をつけると言えば、私のとこにはいないのか、つい豆袋をチェックしそうになっている。
いたら良いなぁぁ。
と、連想が好きな私は通勤途上に写真館が2件あってちょっとどきどきしている。
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こんな車掌は嫌だなぁ…
表題作をはじめ、なんだかすてきな絵とのコラボでたのしませてくれる本です。
さすが穂村氏。
子供が運転する「こどもカー」も笑えたし。
なんだか本当に視点が独特でおもしろい。
この人の頭はきっと素敵な妄想でいっぱいなんでしょーねー(ほめている)
そして何より、寺田克也氏の素晴らしい絵。
絵と文章があいまって、何とも妙な世界を作り出しています。
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独特の世界観と車掌の画にやられたw
こどもが運転する話が1番印象にらのこってます。
著者の他作品も気になるー
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掌編小説のような、詩のようなホムラさんの文章と、独特なボリューム感の寺田克也さんの絵のコラボ。
今さら知ったけど、すごい取り合わせの本があったもんだ。
こういう本が発売されているという事実に感謝。
表題作の「車掌」いい。車掌ってこういう感じなんだと思う。
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ふわふわとした夢の中のような、作者の妄想を味わうお話だと感じました。個人的にはこういうの大好き。とくに「フォトグラフ」はベットタイムストーリーにちょうどいい。
絵も素晴らしいです。寺田克也さんの絵を見るのは初めてだったのですが、文章と絵がマッチしていて、まさに夢・幻想の世界へ連れて行ってくれる感があります。気に入った絵は「フォトグラフ」のフランケンシュタインと女王さまの絵。調べてみたらこの寺田克也さんはメアリ・シェリーのフランケンシュタインの挿絵も描かれているのですね。そっちも読んでみたいなあ。
5本のショートショートでしたが、お気に入りは「フォトグラフ」と「珈琲ビートル」。
今度作者穂村さんの対談を聞くことになっているので、楽しみです。
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歌人の「穂村弘」さんと、イラストレーターの「寺田克也」さんのコラボ短篇集(2003年)で、穂村さんの書かれた小説に、寺田さんが絵を付けており、内容は、やんちゃな子どもから、哀愁滲ませた男までと、穂村さんの中にある男の世界を表現しているように、思われました。
「こどもカー」は、全文漢字の無い、児童書を思わせる雰囲気にぴったりの、男の子なら誰もが一度やってみたいけれど、大人の目があって出来ないことを、実際にやってみたという、子どもの危うさを描きながら、爽やかさも同時に感じられるのが、新鮮でした。
「車掌」は、ショートショートだからこそ笑える、不条理作品で、この短さには現実感が乏しく、まるで夢か幻だったのではないかと思えるくらいが、ちょうど良く感じられる、一発ネタ的な面白さ。
「珈琲ビートル」は、タイトル通り、珈琲好きとカブトムシ好きには、たまらない内容で、子どもっぽい勝ち負けの間に入り混じる、大人の芳香が切ないファンタジー。
「なつ」は、ちょっとやんちゃな男の子の、目まぐるしく移り変わる、ひと夏の思い出を、感じるままに描いた、なんてことないかもしれないけれど、どこか印象に残る作り方が、穂村さんらしくて、冒険心あるところは、映画「スタンド・バイ・ミー」を思い出させたし、第一歌集の「シンジケート」の匂いも感じられました。
個人的に最も好きだったのは、「フォトグラフ」で、junaidaさんの「の」みたいな感じというか、世界の広さと世間の狭さの面白味を存分に味わえて、ちょっと惚けた雰囲気も良いです。
それから、寺田さんの「女王さま」の上品な色っぽさが素敵で、こういう描き方、とても憧れます。