紙の本
“おぅ”“あぁ”…と、ついつぶやく濃厚な1冊。
2003/04/07 11:29
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投稿者:purple28 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミラージュ(「炎の蜃気楼」)シリーズの直江よろしく、回り回る響生の心情。
いつもは、“いくぢなし”“あーっ、じれったい!”などと思っていた。
けれど、今回はとても健気だった気がする。
壊れてしまえれば、どれだけ楽だろう。一線を超えられれば、ある意味救われるのに。
なんで、どうして、2人は敢えて“そこ”で生き続けるのだろう。
行く行かない、やめるやめない、認める認めない、求める求めない、挑む挑まない…。
響生の中で違う感情が同時に発生し、痛ましいほど悩める姿に、初めて同調できた気がした。
2人がどんな結末にたどり着くのか、今は想像もできない。こうであってほしい、と願うだけ。
やっと、お互いを見つめられるようになったのだから。
電子書籍
どうした榛原
2019/11/06 13:32
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投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
まさかあの人を人とも思わない言動の榛原がケイに優しくしてる
しかも動物園だとっ!
だけじゃなくて仲間たちには普通に話をするのにも驚いた
プライベートもすべてエキセントリックな天才(狂人)かと思ってたわ、ごめん榛原
連城にはすべてが必要な試練で、漆原がどうとかじゃなく結局自分自身にどう決着をつけるのか
自分自身を見つめる勇気が必要だったのだと思う
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いや〜ん、あたしも榛原さんと動物園デートしたーいっv
・・・って、前章までと同じシリーズの感想とは思えない。や、あいかわらずいろんな事件てんこもりで。連城さま御乱心!はいつものことといってしまえばそれまでですが、あんなひとこんなひとの意外な一面っつーの?特に榛原さんが妙に人間くさくなっちゃったっつーか、玄関にいたらびっくりするわ。
妙にあのハッピーエンド的な最後の頁。っつーか、これでシリーズ終わりなのか?とつい思っちゃったりなんかしたりして。ついほんわ〜としちゃった(だって前の巻がよぉ・・・)。でも、戦いはこれからなのね。ちょっと一服って感じ?
20080310〜20080315
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連城の榛原への確執、ケイへの想いなどで前半ぐだぐだくどくどしすぎているが、後半視線恐怖症になったケイが、「蜘蛛女のキス」の舞台で立ち直るところが良かった。榛原の優しさがいい。
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大詰ってきました。苦難を乗り越え、過去さえもお互いにさらけ出して(今回は蛍)劇画感満載で大仰すぎるくらいのストーリー。嫌いじゃないです本当に
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鬱になるってわかってるのに、ついつい読んでしまう。
個人的には、鬱っぽくなってる時に読むのはお勧めしないシリーズです(苦笑)
前作を読んだのが、随分前で、本を開いたら、いきなり響生さんが大暴走! してて、かなりびっくりしたんですが……。
その暴走が、響生さんにいい方向の何かを渡しそうで、その点だけはほっとしました。
いえ、全然、何にも動き出せてはいないんですが。
それにしても、相変わらず、食えない奴と、煮え切らない奴のオンパレードで。
この本は一体なんなのか、教えて欲しい……と、思います。
登場人物の行動にはそれぞれちゃんと、作者さんの頭の中では、意味があって動いてくれてるんだと思うんですが、全然、それがわからない。
この人達は、一体何を考えているのだ……? と、なる。
行動原理は割とわかりやすいと思うんですが、そっから先がこっちが思いつかないようなへんてこな行動をとったりする……。
でもね、だからこそ、面白いんです。
煮え切らない、何考えてるかわからないような人間が主人公だから、ついつい、最後まで見守ってあげたくて、「次ー!」「次ー!」ってなってしまうんです。
まぁ、切り方も結構生殺しだったりするせいもあるんですけどね。
ただ、この本のラストは、今までで一番、いいラストだったと思います。
ようやく、幸せの兆しが見えてきてほっとしました。
ただ、あの二人のことなので、このまま丸く落ち着くとは思えない辺りが何とも言えません……。
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シリーズ8
ぶち切れちゃって榛原さんに薬盛って、
監禁しようとまでしたゃった連城さん
怒涛の展開の、冒頭から
恩師の死と、先輩作家さんの温かい言葉
ケイの過去を探す連城、
ケイを動物園に連れてってくれる榛原さん
ケイと奥田さんの舞台の感動、
そしてケイと連城ふたりのドライブの
穏やかなラストまで、
今回も息をつかせぬクライマックスの連続!