紙の本
言葉を奪われた作家の逆襲
2015/12/08 04:02
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書が刊行されるまで、著者は断筆宣言をしていた。マスコミの表現の自主規制に反してのことだった。小説家にとって言葉を奪われることは、何よりも恐ろしいことだったのだろう。その反動か本短編集では、自由奔放な文章が飛び交っている。
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「エンガッツィオ司令塔」「乖離」「猫が来るものか」「魔境山水」「夢」「越天楽」「東天紅」「ご存知七福神」「俄・納涼御攝勧進帳」「首長ティンブクの尊厳」「附・断筆解禁宣言」
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またまた筒井康隆です。「エンガッツィオ司令塔」というタイトルの本。もちろん由来は‘えんがちょ‘ですね。
そんなコトはどうでもよくて、本の内容は「どうみてもスカトロです。本当に(ry」と言わざるを得ない話が1話。「どうみても北朝鮮です。本当に(ry」が1話。あって、その他の話は主に七福神の話。
笑える系の話なのかビミョー。作者が3年弱断筆していてそれの解禁の時に書いたっぽいですが、ここまで書いちまって良いのかと、断筆分の思いが全部放出されてます。非日常に起きる狂気であるけれど、恐ろしい。
ホラー映画を見たときに覚える恐怖とは違った恐怖を覚えました。
少なくともこの本を読んで「爆笑しました」って人はいないと思う。
つーかいたら異常。
この本読んだ僕は正常。
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エンガチョな短編集。
長編もいいですけどやはり筒井さんは短編をテンポよく見るのがいいですねぇ。
断筆解禁宣言は,筒井さんの考えが読める貴重なインタビューですね。エンガチョな話の直後に真面目な話になるので面喰いますが。昔こういう出来事があったのかと考えさせられます。
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短編集。1話目の脱稿、2話目の下品でふっとんだ。残りは、静かめのと、ほんわかめ、ラストは言葉狩り。1,2話目のすさまじさと後半のギャップが激しすぎるが、前半のテンションが続いていたら、読了時、ぐったりしたであろう。
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これでもかこれでもかと想像力の礫を投げつけてくる、異色の法螺話集( ´ ▽ ` )ノ。
エログロ満載の前半はストンとまとめ、それほどでもない後半はバラバラなまま終了( ´ ▽ ` )ノ。
文章力というか文筆力のプレステージだね( ´ ▽ ` )ノ。
断筆宣言かぁ......そんなこともあったなぁ......あまりにもあっという間に解禁したから、ほとんど記憶に残ってなかった( ´ ▽ ` )ノ。
しかし筒井先生、文章ではこんなに客観的になれるのに、自分の芝居に関して全く無批判なのはなぜなんだろう? 見た目は単なるデブで演技もイモ。自作(に限らないけど)出演するたびにその出来を3割がた落としていることに、どうして気づかないんだろう?......