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セブンスタワー 第七の塔 1 光と影 みんなのレビュー

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みんなのレビュー22件

みんなの評価3.5

評価内訳

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本

鮮やかな世界でのひたむきな思い

2012/02/03 17:52

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ト―チ - この投稿者のレビュー一覧を見る

――闇におおわれ、氷に閉ざされた世界。太陽も月も、その光を遮られ氷を溶かすことは無い。
その中で「サン・ストーン」におおわれ、輝く巨大な城。そこが、主人公、タルの暮らすところだ。

城の中は階級制度によって仕切られており、タルの階級は「オレンジ」。城に住む選民たちの中ではどちらかと言えば下の方だ。
選民の間では階級の差別意識が強く、身分の高い人々にはバカにされる日々。母は病気を患って寝込んでおり、尊敬する父は突然帰ってこなくなってしまった。父にかわって幼い弟妹たちをささえ、母を喜ばせようとタルは必死になる。
だが意地悪な役人や身分といった障害に邪魔され、一生懸命頑張ってもことごとく失敗してしまった。最後の手段を決意して城壁を登るも、「影」によって邪魔され、城壁から落ちてしまう。
落ちた先に待っていたのは、今まで見たことも無かった城の外、氷原。そこに住む部族の人々と、戦士を目指す少女、ミラだった――


虹の七色の光を放ち、その光によって様々な魔法を使うことが出来る石、サン・ストーン。城の外に広がる広大な氷原と、世界を包み込む闇。選民の使役する「影」達。そんな色鮮やかな世界を、家族を助けたい一心でタルは駆け抜ける。
生まれてからずっと城の中で暮らし、城の考え方が染みついたタルは、最初、氷原の掟や部族の人々の考えといったものに戸惑い、時に反発する。決して愚かではない、むしろ頭のいい少年のタルだが、それは彼にとっての「普通」をくつがえすものだったのだ。
魔法の城の住人、タルと氷原の戦士、ミラの織りなすいわゆる王道のファンタジーだが、氷原と城のあり方の差、見え隠れする人間の本性、権力による策謀など、断片を刻むストーリーも相まってとても読み応えのある作品である。

一家を背負ってしまっているとはいえ、タルもまだ少年。時に迷い、時におびえ、時に焦りながらそれでもも前へ、前へと進む。その姿勢に共感し、励ましながら読んでいく。そんな本だと思う。

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紙の本

光と闇の世界と7色の塔、魔法の石という道具立て。少年タルのきらめく冒険ファンタジー。

2003/07/22 18:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エーミール - この投稿者のレビュー一覧を見る

 色や光が闇の中にきらめくファンタジーだ。映像にしたらどんなふうだろうか。全米で売り上げが55万部を突破し、ジョージ・ルーカスフィルム社が版権取得と帯にある。
 この作家は、オーストラリア・シドニー在住、『サブリエル』で数々の賞を受けた。『サブリエル』を読んだ時にも感じたことだが、ライラの冒険シリーズ(フィリップ・プルマン著)の影響をかなり受けているようだ。例えば「スピリシャドウ」。「ダイモン」とかなり近い。かの『指輪物語』もその影響は大で、数々のファンタジー作品を生み出す原動力となった。たぶんこの作家は、フィリップ・プルマンに心酔しているのだろう。
 ストーリーは冒険ファンタジーならではの道具立てが揃っていて不思議な世界だ。本書は6巻まで続くというシリーズの1巻で、主人公タルの探求の旅へのはじまりの書となっている。どうして主人公タルはかくも苦しい旅を続けなくてはならないのか。作り上げられた世界そのものが、苦しみを生み出すためにあるような感じではある。別の見方をすれば、設定そのものが、PCゲームのような感じということになる。ストーリーを自分に引き寄せて読むもよし、架空のゲームの世界として突き放して読むもよしということか。
 とにかく、どう展開して行くのか、続きが楽しみだ。

(エーミール/図書館の学校・児童書選書委員会)

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