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紙の本
なぜって教えられるより、どうすればのほうが有難い
2003/09/03 14:58
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投稿者:安之助 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は中京大学体育学部教授、専門はバイオメカニクス、コーチング論、スポーツ環境論だというが、一般には日本テレビで昨年放送した「160キロへの挑戦」という企画を指導した人というほうが、分かりやすいかも知れない。本書では、松井秀喜、王貞治、ボンズ、マグワイア、ソーサなどのホームラン打者を分析して、「なぜ打てるのか」を理論づけている。
イチローは「僕のホームランはすべて狙って打ったもの」と語ったことがあるそうだが、ホームラン打者とされる面々はどうなのだろう。「ホームランはヒットの延長」なのか、「狙って打つもの」なのか。「狙って打った」とコメントする人がいる以上、それは誤りではないだろうが、著者はどちらかというと、前者に味方したいようだ。
つまり、ホームランを打つには一定以上のバットスイング速度が必要だという。だから「一般に、打者はホームランを狙って打ちに行くときには、フルスイングになる。フルスイングすれば、確かにバットのヘッドスピードは速くなる」。しかし「スピードを速めると、それにともなってコントロールは悪くなる」から、バットコントロールのためには、スピードを加減しなくてはならない。したがって、ホームラン狙いのバッティングは確実性に欠ける。
イチローと比べて、平均的スイングスピードが速いホームラン打者では、ホームランを狙って打つよりも、打率を上げるように心懸けたほうがよい。結果的にそれがホームランに繋がる。
と、いうような、いろいろと野球を科学の目で観察する方法が、記してある。だから、
D=(2Vcosθ・Vsinθ)÷g
Dは打球の飛距離、Vは打球の初速度、θは打球の飛びだし角度、gは重力加速度
のように、一見、難しい数式も出てくるが、煎じ詰めれば、前記の式でいうと打球がフェンスに届くためには、初速度を高めて、ちょうどよい角度に打球が上がらなくてはならないという、みんな知っている事実なのである。だが、それは、あくまでも「(一流のホームランバッターは)なぜホームランを打てるのか」であって、「(二流以下のバッターが)どうしたらホームランを打てるようになれるか」ではない。
1章 ホームランはこうして生まれる
2章 ホームランバッターの技術の秘密
3章 松井とボンズを科学する
4章 球史に残るホームラン記録の数々
5章 豪速球と変化球とホームラン
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