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大麻の繊維は、昔から霊力をもつ呪術性があるものとして神社の鈴縄からお供えものの紐に至るまで使われています。ヘンプ読本で紹介した言霊から見た麻の呪術性についての元ネタの本です。
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[ 内容 ]
日本の古代信仰のもっとも中心的な課題は、霊魂(タマ)の観念であり、それも遊離魂よりはむしろ呪物崇拝に見られる霊力呪力(マナ)の観念である。
呪力の信仰は言葉にも認められ、言霊信仰では、めでたい言葉はめでたい結果を、不吉な言葉は不吉な結果をもたらすとする。
本書は、各種の儀礼、神話、歌を資料としながら、霊魂や呪物・呪術に関する言葉を、また神名の核となっている言葉を析出し、日本の古代信仰の実相を明らかにする。
[ 目次 ]
1 呪術・宗教と霊魂観念?日本語は語る(原始宗教に関する諸問題;霊魂と生命;神聖とは何か?「イ」「ユ」をめぐって)
2 呪物崇拝と呪力信仰(自然と人間;花見・山見の呪術的意義;白鳥・鷺・白馬の呪力信仰;邪眼と慈眼;呪物崇拝と呪的・宗教的儀礼;三種の神宝)
3 日本の神と霊力(カミとモノ・オニ;神社の祭神と司祭者;神名の核をなす霊力;神名の核にならない霊力?カ、ケ、カゲという語)
4 コトバの呪術と宗教(呪詞とその起源;言語呪術としてのウケヒ;祝詞?神にイノル言葉)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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地味ではあるが質実謙虚な学問を為した人、本邦古代歌謡研究の第一人者である。「あとがき」に本著の意図が簡潔明瞭に書かれてある。従来の記紀萬葉の学問への違和として挙げられることは、
①「霊魂(たま)といえば遊離魂とばかり理解していて、マナという語に代表される霊力・呪力の観念があることを知らない
②呪物や呪術についての認識が乏しく、それらを神の依代(よりしろ)であるとか、神に対する祈祷、神意をうかがう行為など、「神」に関係づけて説明するのが学会の常識になっていること(うけひ等)
③「神」も人格神に限られていて、タマフリに関係ある白鳥、鷺、蛾、幡、剣などが神社に祀られている事実も、ほとんど視野の中に入っていないこと
④神の性格は、その司祭氏族によって歴史的に形成されると共に、司祭氏族の勢力交替によって、「記紀」の氏族神話も時代とともに変化している、という神話と歴史のダイナミックな関係が明らかにされていない
という4点になる。①~④への統一的見解を探る、恣意的な解釈でなく淡々とそれを行うということ。発想がやや文学的である折口学の達成を、質実たる学問的土壌に成したというべきか。思えば、著者は白川静と無二の友人であったという。立命館と同志社、古都の私学で目立ちはせぬが、誠ある豊かな学問が育てられていた。
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この本は正直、読者に何かを問いたいの?
解説したいの?と本気で思ってしまいます。
完璧に文字の列挙。
なんというか、自己満足じゃないかと
普通に感じてしまいます。
せいぜい神々につかえる人にも
人間味があるということと
信仰の中にはかなり過激なものがあるということ。
物好きでもない限り、あまり
読むのは適さないかも。
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この時代の新書は内容が濃い。
☆霊魂にも自由霊と身体霊がある。後者は、言霊、魂振りなど。
☆タマには生命力としてのタマと、遊離霊のタマがある。
☆イノチは生命。生命力強化のため、花や青葉を見る。
☆神社の祭神と霊力、祝詞