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みんなのレビュー116件

みんなの評価4.2

評価内訳

116 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

優しいビードロ

2004/08/11 03:29

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みとさ - この投稿者のレビュー一覧を見る

前作「しゃばけ」の待望の続巻。
初めて目にしたときは、また若旦那達に会えるなんて!と思わず歓声をあげてしまいました。
前作は一冊まるごと一冊の物語だったけど、今巻は短編集。
若旦那達の活躍などが幾つも収録されている。
若旦那と過保護な手代の妖達のやり取りや、妖達を手足に使っての若旦那の探偵ぶりがまた楽しい。
めっぽう体が弱くても、若旦那は心は強い!
若旦那と仲の良い日限の親分の言葉を借りれば、まさに「江戸っ子」なのだ。
そんな若旦那の活躍する話も面白かったですが、印象に残ったのが、若旦那の義理の兄である松乃助のお話。

長崎屋とは金輪際関わり合いのないようにと、生まれたときに縁を切られた松乃助は、母親も無くし、桶屋東屋で二十歳になるというのに小僧として働いていた。そんな松乃助に起こる辛い出来事。
そして、松乃助の心に鬼が忍び込んでしまう。

でも、そんな松乃助を救ったのは、顔を見たこともない腹違いの弟だった。

松乃助が拾った青いビードロ。
それは若旦那のもの。
持ち主不明なビイドロはたった一人の弟のものだった。
そんなことは松乃助は知らないはずなのに。

なのに、確かに松乃助を救ったのはそのビードロで…。

月明かりの下で輝くビードロが優しく切ない。

松乃助を救ったビードロはきっと若旦那の心と同じくらい澄んでいて、きれいだったのだろうなぁ…。

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紙の本

心に染み入る人情捕り物帖

2003/12/02 10:08

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紫月 - この投稿者のレビュー一覧を見る

体の弱い廻船問屋の若旦那は、ことあるごとに寝込み、外歩きもなかなかままならない状態です。しかし、彼の祖母は大妖。妖の血を引く若旦那は何も出来ないけれど、幼い頃から人ならぬものに囲まれて育ちました。これは、そんな若旦那が手がけた事件の数々。

本書はファンタジーノベル大賞を受賞した『しゃばけ』の続編に当たります。前作ですっかり顔馴染みになった、病弱だけど利発な若旦那、若旦那を甘やかすことこの上ない妖の手代二人、そして若旦那の部屋にたむろする妖怪たちが、事件を解決していく短編集です。
キャラクターがみな一途な質で、読んでいるととても微笑ましく感じられます。若旦那の膝の上で甘える鳴家(やなり)などは、恐ろしい姿をしているはずなのに、まるでペットの仔犬のよう。
今回は事件だけでなく、手代、仁吉の恋物語も織り込まれていて、キャラクターたちの背景がいっそう明らかにされます。

——同じ冬の風に吹かれても、肌に感じるその寒さは違うのだ。守ってくれるものの、あるなしで。
それでも風に転ばぬよう、足を踏んぱって立つしかない。一人ぼっちの自分を病がちの我が身を、己自身でひたすら哀れんでしまったら、後は恨みの気持ちに頭の上まで埋まって、他は何も見えなくなる…。

体は虚弱でも心は強い、若旦那の心意気です。妖たちが若旦那を慕い、甘やかせるのは、理由なきことではないのでしょう。

本書は分類上ではミステリー、ファンタジー、ホラーといったジャンルに分類されるのだと思います。しかしながら、人間の情に疎い手代たちの反応と若旦那の思いを上手く対比させ、殺人事件などを扱いながらも、人の心の切なさ、はかなさが情緒豊かに描かれています。
読後感は人の心の温かさといったものがじんわりと心に染み入っていて、とても暖かな気持ちになれました。

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紙の本

第2弾

2018/05/29 16:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る

いわずと知れた、しゃばけシリーズ第1弾です。

松之助さんのお話は、ちょっと切ないなぁ。

他、「栄吉の菓子」などです。

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紙の本

自信持っちゃったかな?

2004/01/16 03:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:polton - この投稿者のレビュー一覧を見る

前作でおっかなびっくりな所も在った主人公が、
チョット目覚めたみたいな探偵振り。
体の弱いのは相変わらずだが、
気持ちはあきらかに強くなってます。
これは畠中さん本人にも通じているかな?

前作は1本もので、自身の成り立ちを追うような作品でしたが、
今回は数々の難事件を解き明かす痛快さが主体。
町方出し抜くアヤカシの調査能力はさすがに人とは思えない。
そしてジッとして居るからこそ冷静に物が見える若旦那。
良いコンビネーションで解決していきます。
話の流れもスムースで、前作よりもより判りやすくハイテンポ。
若旦那も、背負った重いモノが、多少は軽くなったか?
読めば読むほど引きこまれます。

これは、アニメにしたいですね〜。
誰か製作しませんかね〜?

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紙の本

若だんなに萌え(いいのか?)

2003/07/12 12:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のり太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

若だんないいわ〜。
17歳で病弱で大店の1人息子で(だから?)
2人の守役は、超イケメンと大男のコンビで、しかも妖怪。
若だんなを守る事しか頭にないし、そこがいい!
若だんなの周りの人も妖怪も、若だんなにメロメロ。
でも、周りの砂糖がけの大福のような甘さにも、
わが身の病弱さにも、浸らず甘えず、男の子!な若だんな。
いいんだな〜。これが! ヨッ、若だんな 江戸っ子だね。
ここまでで、ナンジャこれはと思った方々ごめんなさい。
すごく自分のツボにはまった本に出合えて浮かれました。
江戸時代・時代劇・妖怪・人情話・短編集…
もろもろ、総てが、ツボでした。
いいお話です。私は、若だんなが1番のツボでしたが、
上記のツボにひっかかる人は、ぜひ、ご一読下さい。
前作にあたる「しゃばけ」もう注文してあります。
早く届いてくれ〜。畠中さんのは外の本も読みたくなりました。
これじゃ、ファンレターで、書評じゃないのかな?
初めてなんでごめんなさい。でも、いい本なんです。
本自体も凝った遊びがあります。新潮社さんGOOD!

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紙の本

よっ!若だんな

2003/06/15 06:18

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投稿者:Yostos - この投稿者のレビュー一覧を見る

私の中では、久しぶりに「見つけた!」って感じの本。

前作『しゃばけ』の続編にあたる。

設定は前作を引きついでいるようで、祖母である大妖の血を引く一太郎は普通の人間だが、日本橋大店と若旦那として祖母の手下の妖怪たちに囲まてれ暮している。体は病気がちだが推理は冴えている。江戸で起った事件を妖怪たちを駆使しながら事件を解決していく。典型的な安楽椅子探偵の設定である。
私の中では、久しぶりに「見つけた!」って感じの本。

この本は、この一太郎ものの6編の短編集となっている。

前作を読んでいないせいか、最初の2作「ぬしさまへ」と「栄吉の菓子」は話としてそれなりにおもしろいが、推理ものとしてはそこそこだし妖怪たちという要素を生かせていない、つまり「この妖怪たちがいたからこそ、こうも見事に解決できた!」というのがない。

が、読みすすめるうちに、「空のビードロ」「仁吉の思い人」などは粋な人情話だし、特に「虹を見し事」などはストーリーもよいが水に写った月を掬う様など非常に妖しく美しい情景の描写が多く作者の力量を感じる仕上がりである。

オビには「痛快人情推理帖」とあるが、推理ものを期待するとちょっと違和感があるかもしれない。妖怪たちという独特の要素をからめて安楽椅子探偵的な推理もの体裁をとりながら「江戸の粋、人情」を描いた作品である。笑いあり涙ありで温かな気持になれる。

短編ということもあり非常に読みやすい。ほっとした気持に浸りたいとき、前作とあわせておすすめできる一冊だ。

私は、前作をまだ読んでいないので絶対に買う。

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紙の本

再読しても、やっぱりおもしろい。

2017/11/01 16:43

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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

珍しく本性を現している二人の兄や。
どっちも鳴家がさりげなくからまってるあたりが愛ですねぇ……。
哀しい恋あり、初恋あり、打算の恋あり。
恋に関する話が多いのもこの巻の特徴かも。
文庫版との表紙絵の違いを楽しむのも好き。

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紙の本

この作者は書けば書くほど良くなってくる

2004/11/22 20:35

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投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「しゃばけ」、「ぬしさまへ」、「ねこのばば」と続く二冊目。この作者は書けば書くほど良くなってくるようだ。短編の方が上手くもあるようだ。人情の機微の表現など、より内容が深まっているし、登場人物の個性特徴も良く書き分けられている。妖怪変化が登場するが、明るく面白い。妖怪談ではなく、病弱な大店の若だんなによる、人情絡みの事件帖。三作目の「ねこのばば」の方がもっと面白い。

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優しすぎる若だんな

2004/10/27 07:53

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投稿者:まりも庵 - この投稿者のレビュー一覧を見る

若だんなのあの優しさは何でしょう。とても10代とは思えないんです。でもなんかはまってしまって、抜け出せなくなる魅力がありますね。
今回は短編集。
少しの時間で読めるので、とっても読みやすかったし、お話もなかなかに短編向き。
なかでも『空のビードロ』には、ちょっとやられちゃいました。
若だんなの優しさが、「これは絶対10代ちゃうわ」って感じで、身にしみました。

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病弱な若だんなと妖たちが活躍する、飄々、ほのぼのとしたお江戸捕物帳

2004/04/21 20:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:風(kaze) - この投稿者のレビュー一覧を見る

病弱で、両親や周りのふたりの妖(あやかし)から溺愛され、心配される長崎屋の若だんな、一太郎。放蕩息子になったってちっともおかしくない周囲の溺愛ぶりなんだけど、何かっつうと寝込んでしまうこの若だんな、芯が強くて情に厚い、とても人間味のある性格なんだな。おまけに、普通の人間には見えない妖たちや、普通の人間のふりをしている大妖(たいよう)のふたり、佐助(妖としての名前は犬神)と仁吉(白沢)の手助けもあって、お江戸の事件の謎を解き明かしてしまう利発ぶり。お江戸の安楽椅子探偵と言ってもいい推理力を発揮して、事件を解決へと導いて行きます。
そんな一太郎と、周囲の妖たちや人間たちとの触れ合い、心が通い合う様子に、気持ちをやわらかく解きほぐしてしてもらいながら読んで行きました。

病弱な若だんなの手となり足となる妖たち、小鬼の姿をした鳴家(やなり)、付喪神の屏風のぞき、手代にして大妖の犬神と白沢それぞれのキャラの、おかしみを誘う風情がいいですねぇ。飄々として、この世の人間たちとは考え方がどっかずれているおかしみ。ユニークで、ユーモラスなところ。あちこちで、くすりとさせられてしまいました。宮部みゆきさんの時代もの、例えば『あかんべえ』なんかがお好きな方でしたら、きっと楽しく読めるんじゃないかな。もっとも、こっちのほうがよりライトで、さくさくっとした味わいがするんですけれど。

シリーズ第1弾の長篇『しゃばけ』、6つの短篇を収めた作品集シリーズ第2弾『ぬしさまへ』、どちらも楽しく読みましたが、作品の完成度、面白さを比べてみると、私は本書『ぬしさまへ』に軍配を上げます。なかでも、「空のビードロ」「仁吉の思い人」「虹を見し事」の各短編が心に残りました。
それで、『ぬしさまへ』の中の短篇と『しゃばけ』の話がリンクしてるってこともありますし、『しゃばけ』を読むと若だんなと妖たちとの距離感が「なーるほどお」と掴めるから、『しゃばけ』→『ぬしさまへ』の順に読んでいったほうがより楽しめるかなと思います。でも、『ぬしさまへ』だけ読んでも、作品のほっこりした温かさ、若だんなと妖たちのキャラの飄々、とほんとしたおかしみが堪能できるでしょう。

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紙の本

著者コメント

2003/06/04 03:15

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投稿者:畠中恵 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「ぬしさまへ」の主人公、長崎屋の若だんなは、病弱ですが気は良い十七歳。大店の跡取りとして、本人もあきれるくらい甘やかされています。でも日々の中には「思いもかけないこと」が一杯起こっていて、若だんなは仲間の妖達と、せっせとそれに立ち向かっていくのです。
私たちの毎日も平穏に過ぎてゆくように見えて、「思いもかけないこと」は、結構ころがっていたりします。上司や仲間に、ナンデダヨ! とか、バカヤロー! とか、思わず言いたくなることって、ありませんか? でも言えずに飲み込んで、笑って済ませたことは?
そんな日があったら、若だんなと妖たちの話を、ちょっと覗いて見て下さい。少しだけ気持ちがほっこりとなったら、幸いです。

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2004/10/21 01:28

投稿元:ブクログ

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2004/11/19 22:41

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2004/12/12 20:19

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2005/02/03 15:47

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