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みんなのレビュー155件

みんなの評価4.2

評価内訳

3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本

工藤進監督映画化原作

2016/04/15 18:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

舞台となる未来都市は高度に文明が発達しているが、どこか重苦しい雰囲気がある。そんななかでも、死んだはずの肉体に命を与えられた少女の生命力には圧倒された。

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紙の本

金属の肌をまとった少女のスタイリッシュなバイオレンスアクション

2003/08/13 05:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Okawa@風の十二方位 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『「綺麗にしてやる、俺が綺麗にしてやる」そう言い残して男は少女を置き去りにした。燃え盛る車の中で少女娼婦バロットはつぶやく、「何故わたしのなの?」 炎が少女を燃えつくす前にバロットを救い出したのは、一人の男と金色のネズミだった。
 再び生きるチャンスをつかんだバロット。魔術にも等しい技術で金属の肌をまとい、あらゆる武器へと姿を変えられる生体兵器ウフコックを相棒に、少女は自分を焼き殺した男シェルを追う。追うものと追われるもの、暴力の嵐は街に、ビルに、そしてそれぞれの心の中にも吹き荒れる。冲方丁が描くスタイリッシュなバイオレンスアクション!』

(全三巻読了後の書評です)
 かっこいいです! 重力を制御する魔人のようなミリタリー・ガイや、犠牲者のパーツを自らに移植する殺人狂達。彼らに立ち向かう少女バロット。金属の肌で体を覆い、生体兵器ウフコックの銃を撃つ戦闘シーンは実にハードボイルド!
 しかし、それだけがこの作品の魅力ではありません。スタイリッシュなバイオレンス作品というのは、かっこはよくても心の内面に触れない場合が多く、逆に内面の描写をするとキャラがじめじめしてかっこよくなくなるというジレンマをかかえています。しかし! この作品ではパワー(暴力)を使うことの恐れと葛藤をテーマをしながら、スタイリッシュな雰囲気をなくしません。キャラ達の名前が表しているように、外見が硬ければ硬いほど中身は柔らかい、力をふるう者ほどその実恐怖に追い詰められている、そんな内面の葛藤がストーリーの中に良く織り込まれています。
 全三巻中ほとんど一巻分使われたギャンブルのシーンもユニーク。むしろギャンブルの駆け引きの中にも、そんな葛藤のテンションが見事に表されています。葛藤を乗り越える自らのスタイルを身に着けたギャンブラー達も登場、バロットを導いていきます(キャラ的にはむしろこっちの方が立っているかも(笑))。虐げられるものから虐げるものへ、パワー(暴力)を手にしたバロット。彼女が戦いの末に最後にたどり着いた場所、マルドゥック(天国への階段)にあなたは何を見出しますか?
 冲方丁が描く「少女と敵と武器」の物語。ディープなテーマを良く煮込んだスタイリッシュなバイオレンスアクションです!

(第1巻圧縮では、バロットとウフコックの出会いとバロットの力への目覚めが中心です)

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紙の本

君は死してダイヤとなるのか?

2003/06/18 14:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:成瀬 洋一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 パトロンによって焼き殺されるところだった少女を救ったのは、戦争によって生み出された禁断のテクノロジーだった。手術を施したドクターは、緊急措置として用いられた技術が合法になるか非合法になるかは、彼女次第だと告げた。そして彼女の傍らには常に金色のネズミの姿があった。やはり戦争によって生まれた禁断のテクノロジーの産物であり、高い知能を持った変幻自在の兵器だ。彼もまたその存在が合法と非合法のはざまで揺れ動いている。
 少女は自分を殺そうとした男たちと戦わねばならない。法廷で相手方の弁護士と、そして市街で敵の放った殺し屋たちと。

 面白いです。クァールみたいな能力を手に入れた美少女が、マトリクスみたいなアクションを繰り広げるハードボイルドSFといったら伝わりますか? 残念なことは、話のクライマックスで「続くっ!!」と終わっていること。アクション映画のラスト15分で上映が停止したような感覚。早急な続巻の刊行が望まれます。
 少女とネズミとドクターの関係はなかなか愉しいし、人体改造マニアの殺し屋たちはかなり気持ち悪い。登場人物は個性的であり、イメージをビジュアル的に広げる工夫もしている一方で、少女の内面や感情のゆらぎも手を抜くことなく書きつづっています。
 これはちょっと掘り出し物だという予感がしているので、早く完結させて予感を確信に変えさせて欲しいと思いますね。

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