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新耳袋 現代百物語 第8夜 みんなのレビュー
- 木原 浩勝 (著), 中山 市朗 (著)
- 税込価格:1,320円(12pt)
- 出版社:メディアファクトリー
- 発行年月:2003.6
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紙の本
目を瞑っても浮かんでくるイヤなカバー裏写真
2003/06/26 10:26
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投稿者:油脂人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作からちょうど一年ぶりになる老舗怪談シリーズの最新刊である。
また今回も、カバーを外した表紙に凄い写真を使っている。
前作の腕が一本多い写真に続き、これまたぞっとする写真を使っている。因みに使われている写真は第七話「猿島」と第八話「五枚の連続写真」とに関連するものだ。どんなものかは見てのお楽しみ…である。
本巻での特色として、章が三つと少なく、一章毎の話が多いという点が先ずあげられる。
作家のKさんと隣のお婆さんに関する数話や、Cさん一家に起こった「十時十五分」に関する数話、ヒサオくんに関する数話など、章を立てることも出来るが敢えて行っていない。この区切りのないことで最後まで読み切ってしまいそうになる。これは、一気に読み上げると怪が起こるという本シリーズにまつわるジンクスを敢えて体験させようと誘っているのであろうか。
また、おそらく意識的にしていると思われる、今昔物語集をおもわせる二話一類(隣り合う話がなにがしかの関わりがあり、しりとりのように繋がっている)っぽい形式がいい味を出している。「黄色いレインコート」「赤いレインコート」という話が並んでいるのは典型的だ。離れたところに「青いレインコート」という話もあるが…。
更に、最終章は各話にこれまで付けられていた「第何話」という番号がなくなっている点も見逃せない。章の始めにこの点について断りがあるものの、なんとなく違和感を覚え、それが怪談を薄気味悪く感じさせる役目を果たしている。また、この話数がないことも一夜完読を誘っているように思える。
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