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一番のお気に入りは表題作ではなく「紅梅月毛」という短編。
高校の頃先生に紹介されて、山本周五郎を好きになるきっかけとなった作品。思い入れが深いな
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"あだこ"は好き。「風が吹いていて、おれは風が向こうから吹いて来て、そして吹き去ってゆくのを感じていた、そのうちにふと、いま自分に触れていった風には、二度と触れることはできない、ということを考えた、どんな方法をもちいても、いちど自分を吹き去っていった風にはもう二度と触れることはできない」"紅梅月毛"、"鶴は帰りぬ"もお気に入り
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短編集ですがあまり心に残るものがないです。現代文は基本的に読まないのでおごそかな渇き、飛ばしました(笑)
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良いものは色あせない。この人の作品は、ずっといつまでも触れていたいです。たまに読み返すと、大切な言葉が沢山散りばめられています。
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周五郎絶筆の「おごそかな渇き」を初めとして雨上がるやかあちゃんはもちろん,これまた名作がずらり。特におごそかな〜は本当に周五郎の人生観が凝縮されるに違いない,という作品に仕上がっただろうと思われる。残念。
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6年ぐらい前に友人から薦められた。今年の始め、本屋でふとそのことを思い出して探してみたらあったので買ってきた。
表題作の「おごそかな渇き」を一番最初に読んだ。書きかけで絶筆となった作品。テーマが深くそれだけに残念だった。
西洋文学に深くはまり込んでいた自分にとって、日本が舞台の小説は、特に古びた日本の背景は、何となく受け付けなくて、「おごそかな〜」以外はずっと手をつけずに机の上に置きっぱなしにしていた。ある折に、ふと読み始めた所ぐいぐいとひきつけられて、忙しい仕事のあいまに少しずつ読み進めながら気付いたら読み終わってしまった。ものすごく良かった!
近代化が進むそれ以前の日本。人の心、言葉が今よりもずっと重みがあった時代。言葉にしてしまうと心が決まり、環境がそのように動き出す。自分のする事に責任を強く意識していた時代。今よりもずっとずっと人の心が単純で深い時代があった。そんな時代に生きたことがない自分だが、この小説に懐かしさを感じるのは、今も昔も変わらずに人の心にある純粋な思いが現れているからだろう。
「かあちゃん」「鶴は帰らぬ」「あだこ」がよかった。「紅梅月毛」「しょうしょう十三年」も良かった。他の作品も良かった。山本周五郎、大好きになった。
08/7/29
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好きすぎて、なんと書いていいものか。
好きを羅列…「蕭々十三年」「紅梅月毛」「野分」「鶴は帰りぬ」
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未完に終わっている作品からは、何か新しいものがうまれそうな匂いとそれが失敗に終わるかもしれない微かな気配を感じる。だが、できれば読んでみたかった。山本周五郎が挑戦した新たな試みを。
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10/10/12。10代・20代以来かな。一番最初に住んでいたところを引き上げるときに、あまりの本の多さに捨てたんだろな、きっと。
表題作は、宗教論?。
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相変わらずの庶民の生活を描く山本周五郎。短編集であるが、各お話は最初の数ページはほぼ頭に入ってこない。これは文体が少し古いのと、登場人物が分かりにくいのともろもろの理由があるが。しかし、中盤から終盤にかけてどんどん話が盛り上がってくると内容が俄然頭に入ってきて最後は感動してしまう、というのが自分の周五郎さんの読み方である。基本的に長屋人情物を描く周五郎さんの短編はさほど代わり映えがしないが、この書はバラエティに富んでいた。ちょっと、ホラーっぽいのもあったし。最後の未完成で絶筆した表題の「おごそかな渇き」は長年対峙してきた宗教を扱ったものであるとのこと。さながら現代の聖書を志した著作であったがかなり早い段階で絶筆してしまったのは惜しいところ。
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「日日平安」、「さぶ」、「赤ひげ診療譚」、「樅ノ木は残った」と読み進めた、山本周五郎作品の固め読み。まだまだ作品はたくさんあるのだけれど、ひとまず、この「おごそかな渇き」でいったん区切りをつける。どの作品も巧みな構成と人物描写、人の繋がりや心の機微をとらえ、魅力的な作品ばかりだった。これまでに読んだどの小説群よりも魅力的な作品たちだったと思う「古典」。他の作品とは明らかに視点の異なる絶筆となった「おごそかな渇き」。これの完成した作品を読んでみたかった。山本周五郎固め読みの閉めとして、周五郎の言葉集「泣き言はいわない」。これを読んで終了としよう。
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初めはサクサク読んでいたのだが、挫折してしまった…
もうすこし
歳を経たら
再挑戦しよう
と思います
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父親も昔、絶賛していた山本周五郎。初めて読みましたが、
うーん、いい。
しみじみとした味わい、読後感も心地よいです。
短編集ですが、収録作のひとつである「雨あがる」は映画も
観ました。寺尾聰と宮崎美子、納得のキャスティングでした。
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10篇からなる短篇集。「貧困や病苦、失意や絶望の中にこそ人間の人間らしさや人間同士の共感を見ることができる」という作者の言葉通り、不幸の中でもなお懸命に慈悲深く生きる人々を描く。
この中からあえて一つおすすめを選ぶとすれば「紅梅月毛」だ。秀忠が二代将軍となる祝宴での馬競べ。そこに本多家の家臣の代表として出ることになった深谷半之丞は、差し出された牡丹という名馬で出場する準備にかかる。しかし、当日の半之丞は思わぬ行動をとった。その訳とは…。かなり涙を誘うラストが印象深い。
なお、表題作の「おごそかな渇き」は作者の絶筆となった作品。
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「野分」が好きです。
切ない恋の話ですが、ただそれだけではなくて、『人として美しく生きること』を教えてくれる話です。
はっとすると同時に涙がこぼれました。