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紙の本
現代ライトノベルの衝撃的代表作!!??
2005/06/06 21:30
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:関東蒲公英 - この投稿者のレビュー一覧を見る
出版市場において、近年拡大を続けている分野にライトノベルの市場がある。一般的にマンガに似た挿絵と表紙を伴って若者向けに販売されている小説のジャンルをライトノベル言う様だが、その内容たるや冒険物あり、ギャグあり、宇宙人あり、戦争あり、歴史風小説あり、はたまたボーイズラブありと千差万別で、一括りに「ライトノベル」と分類するにはあまりに方向性は多義に渡る。
また、近年では一般小説とライトノベルの境界も曖昧になりつつあり、そのジャンル分けを疑問視する声も時として聞かれる。
と、難しい話はさておき、近年拡大を続けるライトノベル市場においてこの「撲殺天使ドクロちゃん」の存在は非常に衝撃的だった。
少々妄想過多ではある物の一般的な普通の中学生である主人公草壁桜君のもとに、未来から机の引き出しを利用してやってきた可愛い天使のドクロちゃん。好きな物は「どら焼き」でってどこかで聞いたような設定が利用され、そんな二人が出会う所から物語りは始まる訳だが、次の瞬間には主人公がトゲ付きの金属バットの様な物でこの可愛い天使に滅多打ちされ血飛沫をあげながら撲殺される。・・・が、すぐにバットの不思議な力で元通り生き返る。
主人公草壁桜や幼なじみの「しずかちゃ・・・」もとい「しずきちゃん」達の日常と、それを理不尽に引っかき回す天真爛漫な天使ドクロちゃんを中心とする複数の天使達。そして毎度のように行われる主人公への殺戮行為。・・・そして復活。
出版社側でも、この作品に対する評価は真っ二つに別れたと言うが、その可愛らしさと「撲殺」というコントラストが、斬新とか意外とかそういう表現を通り越して衝撃的である。
その上、毎度毎度天使達に理不尽な扱いを受ける主人公の自分の境遇への的確な「突っ込み」と、読者の笑いをさそって止まない筆者の類い希なる表現力と想像力に我々は圧倒されてしまう。
ライトノベルという広いジャンルの中において、どの様なキャラクターやどの様な世界観が「許容」され楽しまれているのか。この「撲殺天使ドクロちゃん」はそうした意味で、現代ライトノベル諸ジャンルの中の代表的作品の一端である事は疑いようが無いだろう。
今までライトノベルに興味の無かった方たちには、少々刺激が強すぎるかもしれないが、物は試しにこんな世界の話もあるのだと手に取ってみては如何だろうか?
紙の本
オチなんて飾りですよ、エラい人にはそれがわからんのです
2005/06/28 04:27
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:青木レフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
アニメイトで買って、近くのてんやで早速読み始めたのだが、21頁で挫折した。外で読むには凶悪すぎる。
変なのと同居する、という「ドラえもん」に端を発する「押し入れモノ」。「押し入れモノ」に区分される作品はいろいろあるが、ここまで意図的にドラえもんドラえもんしてるのは稀有。同時に軽SFの火浦功の正統な後継者でもあるテンポ良い文体。
設定と文体で突っ走っていて、各話のオチが少し弱い。
出オチ(設定のインパクト勝負)感が強いので続刊は買っていない。
(投射by「短歌と短剣」探検譚)