紙の本
魔女の宅急便の第2作目です。
2009/11/14 00:07
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:marekuro - この投稿者のレビュー一覧を見る
魔女の宅急便の第2作目です。
第一作目も映画の魔女の宅急便とは
若干のストーリーの違いはありますが
あえて、映画と同一時間軸でストーリーを見るなら
映画の後のキキとジジの姿を描いています。
第2巻の特徴は
・キキとジジの会話がすごく多い
・キキが第1巻や、その他の巻と比較してもたくさんの荷物を運んでいる
という事が挙げられます。
第2巻でキキが運ぶ物はどのようなものでしょうか。
ちょっと覗いてみると。
・カバ
・空色のカバン
・森の窓
・シャツ
・赤ちゃんの写真
・おしゃれの自分
・黒い手紙
・りんご
・さんぽ
・赤い靴
・町の女の子
・おいも
・運動靴
・湯たんぽ
・種
と、簡単に運べそうな物から、どうやって運ぶの?
と首をひねるような物まで色々とそろってます。
そして、荷物を運ぶごとに人や動物、その他の出会いがあり
それについて喜んだり、悩んだりするキキ。
そのキキの様子は、ちょうど仕事に慣れたような慣れないような
新人でもなければ中堅でもない社会人と重なります。
また、黒猫のジジとの関係ですが
第2巻においては、他の巻と比較しても
圧倒的にキキとの会話が多いです。
お互いが喜び悩む様子を共有する。
名実共に相棒としての信頼関係を
深めていく巻でもあります。
それゆえに、かなり両者の会話が
重ねられます。
ジジの事が好きな人は読むと楽しいかもしれません。
また、前作において登場した人物も引き続き登場します。
映画にも登場していたふたりを中心にちょっとだけ
紹介します。
・トンボさん(飛行船から落ちそうだった眼鏡の男の子)
・オソノさん(パン屋グーチョキパン店のおかみさん)
トンボさんとキキはすっかりお友達になっています。
が、二人共まだ子どもなので
この後の展開を匂わすような場面はありません。
オソノさんは映画のラストで産気づいていましたが
その子どもが生まれています。
そして、キキとオソノさんの子どもの関わり合いなども
2巻においては展開されます。
その他にも、映画には登場しなかった個性的な
人物がたくさん登場します。
どういうわけか、不思議な人と多く出会うキキ。
それも魔法の一種なのでしょうか。
いずれにしても、映画のキキより成長したキキとジジが
活躍してくれます。
2巻においてキキは何度か生まれた町に帰ります。
飛ぶことが唯一の魔法だった魔女のキキ。
タイトルにもあるように
本作のラストで新しい魔法の習得しようとします。
個人的にはシリーズの中で好きな巻である2巻。
やはり映画の魔女の宅急便と比較すると
違いが目立ちもしますが
やさしく、スローテンポでジワジワと
読者の心に染み込むような世界観を
たっぷりと堪能できます。
映画の魔女の宅急便が好きだった方も
前作を読んで、映画とはまた一味違う
魔女の宅急便の世界観に惹かれた方にも
おすすめできると思います。
紙の本
にぎやかな2年目
2018/10/14 21:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「魔女の宅急便」に続編があるのを最近まで知りませんでした。
早速読んでみた、シリーズ第二弾。
カバの赤ちゃんを運び、次は手品師のカバンと大忙し。アニメ版に比べて宅急便業が繁盛している感じ。
そして、サブタイトルのとおり、キキが空を飛ぶ以外の魔法を覚えます。このあたりの展開もほのぼの。
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薬を作る場面が妙に大好きでした。色んなものを運んで少しずつ成長していくキキを見るのが楽しみです。今度はそれに薬つくりまで加わって続きが楽しみなんです。
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第2巻の物語はあのアニメ映画にはほとんど出てこないお話ばかり・・・・だったけれど、やっぱり世界観は同じだったし、以前このエントリーにも書いた「自分が自分自身を信じられなくなってしまった」り「自己否定」することによって唯一の長所「飛ぶこと」に自信がなくなってしまうというプロットが映画よりも穏やかに・ゆるやかに、そして私たちの誰もが知らず知らずのうちに自己嫌悪の負のスパイラルに落ち込んでいくのと同じようにひっそりとキキの気持ちの中に忍び込んでいく様子が描かれています。 うんうん、KiKi はあの映画での描き方よりもこちらの原作の描き方の方が好きだなぁ・・・・。 まあ、映画の場合は上映時間の尺の中で色々なことを描かなくちゃならないから、あれはあれで仕方ないし、こっちのほうが好き♪ではあるけれどあっちも変わらず好き♪なんですけどね(笑)
でもね、この小説は本当に巧妙に描かれているなぁって思うんですよ。 だってこのお話の前にはちゃんと伏線がはってあるんですもの。 キキがコリコの町に帰ってきて事業年度2年目の最初のお荷物(?)が動物園のカバさんなんだけど、このカバさん、隣の檻のライオンにしっぽをかじられたことによって「中心点行方不明病」という病気になっちゃったことになっていて、その病気の治療をしてもらうためにコリコの町からちょっと離れたところにあるイイナ町というところの獣医さんのところまで運ぶというお話になっているんですよね。 で、キキが終盤で自分のやっていることに迷いを感じ始めたころ、ポロっとつぶやくんですよ。 「私も中心点行方不明病になっちゃったみたい・・・・・」って。
この「中心点行方不明病」っていう聞いたこともない病気。 これは KiKi がず~っと拘っていてこのブログのエントリーの中でも時々ちょっとだけお話している「自分が生きていくうえで大切にしたいと考えている価値観の核みたいなもの」がユラユラしている状態のことだと思うんだけど、キキも小さな女の子に頼まれて「黒い手紙(本当の中身は「ごめんね。 仲良くしてね♪」というものなんだけど、その女の子のコミュニティの中では「のろいの手紙」ということになっている)」を運んでから、自分のやっていることに疑問を感じ始めてしまいます。 そして、その迷いがキキの順調な飛行を妨げ、さらには次のお客さんの大切な荷物を運んでいる真っ最中に、ほうきが壊れ、その大切な荷物をちゃんと届けることができなかった・・・・という最悪の事態まで招いてしまいます。 そしてさらに落ち込むキキ。
(全文はブログにて)
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黒い手紙から杖と散歩する話まで泣きっぱなし。
杖のおじいさん、長い旅行だなんてそんなー(涙)
くしゃみの薬の作り方がすてき。
自然に寄り添うやさしい魔法。
(10.12.22)
深草図書館
(10.12.12)
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昔すごく嫌だったことが、自分にとって確かに必要なことだとすんなりと入ってくる。
そういうことってある。
みんなに喜んでほしいけど、そうはいかないこともある。
人と一緒に生きていれば、自分の想いだけではどうにもならないことがたくさんある。
迷え。悩め。きっと前に進めるから。
無理難題を言われた時に、決して断らないキキの姿勢は素晴らしい。
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Still love Kiki. I read it in the ferry boat, before and after heading to work. I look out to the sea from time to time from my window and give in to the imagination of what it would be like if I could fly around town like her. Of course, when it's stormy and raining, I'm glad that I'm inside a cozy, heated ferry.
It's time to get the next book!
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“あたしの仕事っていったいなんなんだろう”キキは再び町に戻り2年目の宅急便屋さん。町の人の様々な荷物や想いを運びたくさんの笑顔を届け、多くの人に出会い順風満帆に進んでいたところ、ある時突然スランプに陥る。仕事について、そして魔女であるということについて悩んでしまう。周りの人のやさしさに触れ、できないときでも見方を変えることで新しい発見をして克服していく。キキのやさしさもレベルアップして新しい魔法も。働くってどういうことでしょうかね。いろいろと問いかけてきます。
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『キキ、さんぽを運ぶ』では最後、泣いてしまった。くしゃみの薬も作れるようになったキキ。この先のキキの活躍が楽しみだ。
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キキの独立二年目。
身に覚えがある、もやもやとした不満や不安。
約10年ぶりの再読で、こんなにも老いや死について触れられていたことに気づき驚いた。
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第二話では
カバ
空色の鞄
森の窓
シャツ
赤ちゃんの写真
おしゃれの自分
黒い手紙
りんご
さんぽ
赤い靴
町の女の子
おいも
運動靴
湯たんぽ
種
を運びます。
運び屋さん。絶好調
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ジブリの映画を最近子と一緒に何度も見ていたけれど、原作は読んだことがなかったのでした。これは魔女の修業を始めて丸1年が経った後のお話。キキはカバや手品のカバン、お散歩など様々な荷物を運びながら、人の想いに触れて魔女であること、自分の仕事について悩みが生まれます。トンボさんのことも気になるし、まさに思春期!なんだか温かく見守っているような気持ちで読んでしまいました。まだまだ話は続くので読んでいこうと思います。
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《娘が一人で読んだ本》
1巻が面白かったというので、2巻を借りてきた。Amazonの評価でも、1巻より面白い!とのことだったが、娘も、1巻も面白いけど、2巻は、もっと面白い!そうだ。
へー。お母さんも読まないとなー。
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「つくるのがすき、この気持ちがたいせつなの」
ーコキリ
2年目のキキ。
トンボくんとの今後が気になる!
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表紙の絵が違う〜。こっちのが可愛い、カバがいて(^ω^) なんていうか、勝手な客多いなー(´・_・`) 散歩のお爺さんの話は好きだけど。十代初めなんて、老いや死なんて遠い話だもんなー。