紙の本
熱血スポコンフィギィアスケート物語
2004/08/10 16:22
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投稿者:彬兄 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第二回スーパーダッシュ小説新人賞大賞受賞作。知ってる人には何を今更、って感じかもしれませんが、とても熱いという評判なので買ってみました。
主人公の桜野タズサは16歳の若さでオリンピック代表選考に選ばれた天才フィギィアスケーター。が、言いたいことは我慢せずに言う、というかマスコミ相手に真っ向から毒舌合戦を繰り広げて敵に回す、相手がオリンピック代表委員責任者だろうとお構いなしに喧嘩を売る、と誰かに迎合しようなどとはみじんも考えない減らず口プリンセス。でも、とびっきりの意地っ張りで負けず嫌いで勝つためならばいかなる努力も惜しまない、個性的ながらも熱血スポコン系のヒロイン。
ここ一番という勝負ではプレッシャーに負けてどうしても勝てない、そんな悩みを抱えるタズサにある日突然カナダ人の幽霊がとりついたことがきっかけで……。
受賞作である1巻はオリンピック選考まで、2巻はオリンピック本番のエピソードで、この2巻までが一つの物語と言ってもいいでしょう。
いやー、確かに熱いですよこれ。個人競技、それも結果のはかりにく芸術系のフィギィアスケートとでここまで盛り上げるとは。まいじゃー推進委員会でおすすめされてたのは伊達じゃないです。もともと逆境スポコンもの好きだし、個人的お気に入り上位にランクインです。
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Vol1にも増してさらに毒舌一人我が道を行くって感じのタズサたん。
そんなタズサたんが清々しいです。そしてそのツンツン具合とへこんでシュンとなった時のションボリ具合のギャップにグッときてズキュンなのです。普段強気な女の子がほんとにたまに見せるションボリした姿に萌えですっ!!
しかしココまで美少女なのに日本中を相手に暴言吐きまくりなキャラもめずらしいな〜。
そしてメインの氷上でのショート、フリーの演技のシーン。
自分はそんなにフィギュアの事は詳しくないんですが銀盤の上で舞うタズサたんの華麗なターン、躍動感あふれるジャンプ。
会場に流れる黄金泥棒のテーマ、観客の歓声とため息まで自分がその場所にいるように感じられる文章がすごかったです。
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ついにまったオリンピック編
そして、女王ことリアの登場。
結果は読んで通りでしたが、相変わらずの演技シーンには、感動させられます。
そして、ピートとの別れ。本当によかった。
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1巻でオリンピック出場枠をもぎ取ったタバサのオリンピック編。
ラストまでぐいぐい引っ張られる面白さと少し切ないラストシーン。
読後感もよく、傑作の一つとして数えられてもおかしくない出来かと。
話としては完結しちゃっているので続刊がどんな扱いになっているのか予想できなかったり。
正直この1,2巻以上のものを出すのは難しいと思うのだけど、期待しながら次を読もう。
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下巻です。
上巻より面白かった!やさぐれタズサたんが異国の
自然な風にふれて素直な振る舞いを見せるあたりも絶妙。
おおまかな展開は王道中の王道ですが、その素直ともいえる
王道がたまらない。
フィギュアスケートという舞台が小説としては斬新ですしね。
SLAMDUNKなど、当初はコケジャンルと言われていても、
作者様の技量、いや競技への愛、知識があれば面白い作品に
なりうるということですね。
それにしても、あとがきにはニヤリとさせられます。
「14歳で4回転サルコウを成功させた選手」
「小学生にして3回転+3回転+3回転を成功させた選手」
誰かというのはこの小説より有名!という。
てかこの小説内での「トリプルアクセル」の扱い=
2003年頃までのフィギュアの女子レベル、を見ると、
現実の浅田真央選手の凄さを語ります。
物語はこの巻の後も続きますが、虫良く「彼」が再登場したり
してないのがいいですね。
その「彼」がいないのは寂しいですが、その後の
タズサたんは気になるので、読んでみるかもです。
おまけ・イヤミ三代、カッコイイよ(笑)!
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【王道】アイススケートを題材にした、スポコンラノベの2巻で、1巻の下巻みたいな位置。
読みやすいし、タズサの弱いところや盛り上がりも半端ない。タズサの成長と、来ると覚悟していたビートとの別れがとても丁寧に綴られた一冊。
この作品は面白いと思う。