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ビタミンF みんなのレビュー

文庫 124(2000下半期)直木賞 受賞作品

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みんなのレビュー580件

みんなの評価3.8

評価内訳

580 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

『家族』ってなんだろう。

2008/10/15 23:44

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:サムシングブルー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 重松清著『その日のまえに』を読んで、彼の原点に触れてみたくなりました。そして『ビタミンF』を読みました。30代後半からの40代の父親の視点で家族のこと、夫婦のこと、子どものこと、親のこと、人生のことを描いた7つの短篇小説です。読書の楽しみの一つに日常の生活をかけ離れて憧憬の世界を体験できる楽しみがあります。しかし今回はそうはいきませんでした。身につまされるというか、私が子どもだった頃、おとなになった頃、結婚をして家族をもった頃のことが思い浮かびます。
 『かさぶたまぶた』のなかで『若いってのはいいな、とも。おとなは「キレる」わけにはいかない。おとなは「折れる」だ。ポキン、ポキン、と折れてしまう』(298頁)身につまされました。折れる相手は、愛する子ども以外にありえません。そして子どもがおとなになったことを認めるときに折れるのです。
 『母帰る』のなかで『家庭っていうのは、みんながそこから出ていきたい場所なんだよ。俺はそう思う。みんなが帰りたい場所なんじゃない。逆だよ。どこの家でも、家族のみんな、大なり小なりそこから出ていきたがってるんだ。幸せとか、そういうの関係なくな』(343頁)さらに身につまされました。家族ってなんだろう。『ビタミンF』は皆さんの心にまるで池に小石を投げたように波紋が広がっていくお話です。

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紙の本

ぱんだ

2021/09/13 09:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:にこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

家庭の問題について、考え方のヒントが得られた。私は娘だが、父親の立場からの家族の見え方について、知ることができた。

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紙の本

普通の家庭におこる取り返しのつかない事態を乗り越える力を与えてくれる!

2016/04/09 10:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、直木賞受賞作です。やはり名誉ある賞に輝いただけあって素晴らしい作品です。本書も重松清氏の十八番である「普通の家庭」がテーマになっていますが、そこでは様々な問題が起こります。しかし、それらはすべてどこの家庭でも起こる可能性をもった「普通の事件」といってもいいかもしれせん。でも、取り返しのつかない状況に追い込まれたとき、一体、どうしたらよいのか。本書は、こららの問題を解決しようとしているのでなく、あくまでもその事態は解決できないものの、それをどう乗り切るかという点に焦点が当てられている点が、本書の大きな特徴だと思います。中年に差し掛かり、社会で、家庭で様々な問題や課題を抱えておられる「おとうさん」にぜひとも読んでいただきたい一冊です。

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紙の本

涙無しでは読めません

2016/01/20 12:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者: - この投稿者のレビュー一覧を見る

悲しいことや辛いことも多いけど、この本を読んだら「自分もがんばろう」って思える本です。1つ1つの話しが心に染み涙涙です。

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紙の本

トランプのカードみたいな設定だ。いろんな人生と選択肢が並べられている。

2017/05/20 17:41

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公は,それぞれ30代中盤から40代ちょっとぐらいまで。
7つの短編からなる。著者による後記で,「F」の頭文字を
7語選び,キーワード化したとあった。

読み返すと確かにそれぞれのテーマの雰囲気が備わっている。
ビタミンFという表題作はなく,全体を1つのパッケージとして
タイトルが与えられている。

まあ,キーワードはきっかけみたいなもの。共通点として,
もうひとふんばり頑張ろうと心に誓う展開が多い。

四十にして不惑。
現実は,最も大きく迷う年代だからこそ「不惑でありたい」
ではないだろうか。孔子様はすごい。

継続か,変革か。
自分の生き方を悩む世代に対し,重松さんは現実を
鮮やかに解きほぐしてくれる。
昔,二十歳が人生の岐路と習ったような記憶があるけど,
岐路はそれぞれの時期にあるような気がしてきた。

7つの短編を読んで,とりわけ四十の決断は,これまで
培ってきたものを元に,自分の生き方に背骨を一本
入れることが求められている気がした。やるなら今だよって。

いじめの話。親や周囲の期待が負担になる子供の話。
オヤジ狩りでもしそうな子供に注意する話。
昔の気恥ずかしい恋人気取りの続きの話。親の話。

おっ,と思う話がいくつか入っている。
どの作品も,最後に少し元気が出るのが嬉しい。

>「ライダーキック,とうっ!」
>「・・・恵子が,やだあ,と笑うのが見えた」
忘れていた気持ちが湧き上がってくる。

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紙の本

触れられたくないけれど触れてもいい部分

2009/03/20 19:39

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

ビタミンF 重松清 新潮文庫

ひとつひとつの話の素材は、どちらかといえば人として触れられたくない部分であり、触れてもいいかなと思わせる微妙さがある部分でもある。女性はこういう本は読まないだろうなあ。いずれの話も中流家庭の話だと思う。広い世界の中においては、小さな一部分だ。作者は「なぎさホテルにて」で、ものすごいエネルギーを使った。読み終えて、わたしはなぎさが一番よかった。 一話一話が一錠のビタミン剤になっている。

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紙の本

おやじの気持ち

2013/04/25 15:24

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本にある7つの短編は、どれも、現在30代~50代のお父さんにとって、非常に身近で代表的な出来事の物語です。きっと、どれかが今の自分と同じ環境のお話になっていると思います。人生に疲れてたお父さんにお勧めです。

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紙の本

せつなかった

2004/07/27 03:19

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:30代 - この投稿者のレビュー一覧を見る

気持ちがザワついた。通り過ぎて来た思い、今抱えてる悩み、
将来への不安な気持ち、普段見ないようにしている問題を、そっと
突きつけられたようでした。男の人側から見ることができて
楽しめた。

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紙の本

気持ちが滅入ってしまった私は,きっと幸せなんだろうなぁ

2003/08/15 16:09

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:南亭骨怠 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 重松清さんの作品に始めてふれたのは,心に届く日本語(〈よのなか〉教科書 国語)のなかで教材として使われている『ワニとハブとひょうたん池で』(ナイフに収録)だった。中学生のイジメを扱ったこの短編は,かなり重いものであった。『心に届く日本語(〈よのなか〉教科書 国語』では,ストーリーよりも表現に重きを置いた国語の授業であり,重松清さんの表現力に感心させられるばかりであった。

 文庫版『ビタミンF』の帯は「このビタミンは心に効きます。疲れたときにどうぞ。」である。なんとなく心が疲れているような気がしていた。家庭,子育て,仕事…自分を取り囲むさまざまなことに振り回されて,自分自身はどんど弱ってしまっているような気がした。

 重松清さんの描く家族像に触れ,元気を取り戻せたらいいと思った。でも,読み終わってからは気持ちは前にも増して重くなっていた。おやじ狩り,いじめ,不登校,離婚…これが世の中の現実だろうか。

 問題に直面しながらも,ひたむきに生きていく家族。ここに出てくる災難は,ありえない出来事ではないのだろう。みんな,がんばって生きているんだよなぁ。みんな,優しくなろう,強くなろう…

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紙の本

短編集

2022/12/19 16:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る

いわゆるオヤジが主人公の短編が7つ入っています。
どのオヤジも、第三者から見ると、ダメオヤジです。
でも、それが、オヤジの大半なのではないかな?だから、共感出来る点がおおいのかも?ただ、私はオヤジでは無いので、やはり、ダメオヤジにしか見えないですが。ダメオヤジが、ちょっとだけ良いオヤジになっていく、というのが一筋の光かな?

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紙の本

『小さき者へ』よりもヘビーで……

2018/04/16 15:57

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投稿者:暴れ熊 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『小さき者へ』がとてもよかったので、読んでみたが、『小さき者へ』と比べると、私にはややヘビーだった。夫婦の生々しい情景の描写が出てきたり、遊び人にはめられちゃった女子中学生の話(「パンドラ」)とか……。「セッちゃん」も、最初の方で、この話の内容がわかっちゃった。とてもせつないというか悲しいというか……。私には重すぎた。まだ途中までしか読んでないのだが、救いがあったのは「ゲンコツ」と「はずれくじ」ぐらいだろうか。もう少しがまんして頑張って最後まで読み通してみようかと思っているところだ。
追記:「なぎさホテル」はとてもよかった。珠玉の作品だった。この作品に救われた。また、「母帰る」も、いろいろと考えさせられる話だった。
総じて、けっしてきれいなことだけでは済まされない、家族のリアル、人間のリアルが描かれていると思った。人間の姿がきちんと描かれていると思った。最後まで読み通してよかった。

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紙の本

標題から元気の湧く作品集かなと思ったのだが、いずれも脱力しそうになる作品ばかり。

2023/02/22 22:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

標題から元気の湧く作品集かなと思ったのだが、いずれも脱力しそうになる作品ばかり。いずれも皆の中にある事象を克明に捉えているという意味ではズキンとくるのだが、結末が曖昧過ぎて満足できないのだ。まあ、私の不得意な抽象的・哲学的作品なので仕方ないか。標題の「ビタミンF」という言葉からは、何か人の心身に触媒のように良い作用を及ぼす短編集を期待してしまうのだが、私的には身近な難しい問題を提示したまま「成るようになる」と言って突き放された感じが否めない。元気がでるどころか、むしろ虚無感が勝ったのが大いに残念。やはり直木賞受賞作品は高尚過ぎて私には不向きらしい。

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紙の本

泣けるかなぁ

2022/05/11 01:21

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投稿者:H&M - この投稿者のレビュー一覧を見る

リアルに情けないおじさんの話がばかりで、リアルに情けない夫を想像して、ついイラッとしてしまった。
ヒリヒリした日常を描いていて、それが目に浮かぶようで、痛いところをえぐられて、内容はいいんですが、目に浮かぶようだからこそ現実に引き戻され、情けないおじさんにイラついてしまう。
私だけでしょうか。
作品自体が悪いわけではないけど、好みじゃなかった、というのが、正直な感想。
そんなわけで、『涙腺キラー、最泣の一冊』という帯にもイラッとしてしまいました。
泣けるかどうかは、読者による。

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紙の本

30~40代向けのほろ苦い短編集

2021/08/14 08:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る

30代後半~40代の主人公が、子どもの非行やいじめ等のトラブルに遭う中で家庭生活や自分の人生を考えていく短編集。全般的に、30代後半ともなると人生がある程度決まってしまっているという諦め、もう若くないけど年寄りでもないという中途半端さを持て余している感じが漂っていて、該当する年齢の人には楽しくない小説かもしれません。

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電子書籍

アラフォー

2015/10/29 21:04

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投稿者:なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

人生の小さな壁にぶつかり苦悩するアラフォー男のはなし。
私と同年代なんだけど、あまり共感できる部分がなかったです。

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