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「というのも、当時の社会学者が少女たちを生産性のない消費主義者として糾弾したことに対し、ルイスはコスプレというパフォーマンスへの少女たちの意味付与の重要性を強調して反論を加えているからである」 ー 226ページ
コスプレと少女(女性)という問題系はこれまであんまり考えてこなかったけど、魔女研究をする上でこのあたりは真面目に読むべきなのではないかと思って手にとった次第。
宗教とサブカル、もっと突き詰めれば宗教とコスプレという問題系は意外や意外奥が深いのではないかという気がしてきている。ファンタジーにいかに関わるかという倫理の問題があって、コスプレはその一つの現れなのだとしたら、やはりこれはポストモダンの時代にいかに宗教に関わるかということにも大いに関係があるだろう。
あと、スピリチュアルにしろ魔女にしろ、女性優位な文化に関心を持つ傾向が僕にはあるらしくて、そのへんは家族が女系だからとか、通っていた小学校が女子大の附属だったからとかそういう影響があるのかもしれないなとふと思う。いやまあどうでもいいことではあるけれど。