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コウノトリの道 みんなのレビュー
- ジャン=クリストフ・グランジェ (著), 平岡 敦 (訳)
- 税込価格:1,100円(10pt)
- 出版社:東京創元社
- 発行年月:2003.7
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文庫
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紙の本
ぐいぐい引き込まれるサスペンス
2004/10/30 10:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「クリムゾン・リバー」が結構面白かったので、同じ作者のこの本を読んでみました。
コウノトリの巣で見つかった死体。心臓には移植手術の跡があったが、手術をした医者が見つからない…。
という謎に満ちた始まり。
謎を追って、コウノトリの渡りのルートを辿る主人公。
主人公と一緒に、読んでいる人も深い闇の中へ引き込まれていきます。
グロテスクなシーンが多いので、そういうのが苦手な人にはお勧めできません。
でも、サスペンスが好きな人にはたまらない一冊だと思います。
紙の本
撓めに撓めた後半戦弾け飛ぶ序破急の妙…読まなきゃ損するぜ!
2003/12/30 17:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キムチ - この投稿者のレビュー一覧を見る
『クリムゾン・リバー』で日本のミステリ・シーンにも衝撃を与えた著者のデビュー作品がついに日の目を見ました。こういう作品を探し出してくる東京創元社の編集者の目利きには素直に評価致しましょう。ま、ホントのところ、『クリムゾン…』が映画化されたから「それっ」って出版権に飛びついたってところかも知れないけれど、途中はどうあれ、ちゃんと読者に提供されたのだから文句を言う筋合いもなく、ワシらは美味しい部分をただ黙々と味わうだけ(^O^)。ストーリーテリングの鬼才・グランジェの突出した才能の一端が、本作品でも十二分に味わえるゆえ、フランス・ミステリは生理的にダメって方(昔はワシもそうでした(^_^;)でも本書を手に取って欲しい。
なんじゃ、これ。コウノトリ? 自然保護小説? な〜んて感じで読み始めましたが、やっぱし凄いぞ、これ。一筋縄ではいかぬグランジェ節(^_^;)。すっとぼけた主人公の影の薄さが実はある伏線となり、撓めに撓めた後半戦弾け飛ぶ序破急の妙。悪夢のような地獄絵図が…うっひゃ〜(^_^;)。フランス人の描く小説やら映画って鋭利な刃物が肉に食い込んでくる感じで妙に生々しくてハマった時の快感って凄いもんね。好き嫌いは別にして。いやはや、コウノトリからここまでやるかの真相&深層。巧緻なまでの伏線の張り方から導き出されるびっくり箱はこの人の特徴とも言ってもいいか。次回作の『狼の帝国』もこのゾクゾク感は引き続き背中を這いずり回ってくれるらしいので、乞うご期待。
『クリムゾン・リバー2』の映画化が進行中なのだそうであるが、こっちは原作は無くてリュック・ベッソンのオリジナル・シナリオらしいので、グランジェがそのうちノベライズしてくれるかもしれませんなあ。ジャン・レノのニエマンス警視はこれ以上ないといくらいのハマリ役だったので、公開されれば必ずや見ることになるでしょう。閑話休題。
登場人物の誰もが皆ハードに生きてる様が、一歩前に出てくるキャラクター作り込み。グロック愛好家のサラなんてその典型。感心するほど血が濃い連中による呆れるほど血腥い愛憎劇を内包する物語を、処女作ゆえの生硬さで一直線に突き進むグランジェの力業には目も眩むほどである。同じフランス系。マンシェット系暗黒小説の血が少しばかり輸血されて出来上がってるような気がしなくもない。主人公のルイ・アンティオッシュにニエマンス警視ばりの破天荒なアクの強さがあったなら、と言うのは欲張りな感想でしょうか。
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