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ためらいの倫理学 戦争・性・物語 みんなのレビュー

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みんなのレビュー72件

みんなの評価4.1

評価内訳

67 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

とてもかわいい。そして潔い。おまけに正しい指摘である。

2004/03/06 21:44

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る

まえがきにこう書いてある。

もとがホームページ日記だから、「批評されている当の本人は読むはずがない」という前提で書かれているので、読んだらご本人が激怒しそうなことがいろいろ書いてある(現にここで言及された多くの方が激怒されて、私はその後ずいぶん世間を狭くしてしまった)。(中略)文庫化のせいでますます世間が狭くなってしまうであろうが、これも身の不徳のゆえだから致し方ない。

こういうところがこの人の魅力なのだろう。とてもかわいい。そして潔い。

論旨は明快で、あとがきに自分で書いているように「ほとんど『同じこと』を、手を換え品を換え、執拗なまでに繰り返し主張している」。その主張がどんな主張であるのかまで自分で「解題」しているが、これから読む人のためにここでは書かない。ひとつだけ言うと、その主張のエッセンスは「ためらいの倫理学」というタイトルが見事に表現している。
もし僕の書いたものが内田に徹底的に批判されようとも、僕なら彼の世間を狭からしめようとは考えないだろう。だって小気味良いんだもの。面白くて説得力がある。

難点を2つ。

非常に論理的で整合性が取れていて、しかも明晰で示唆に富んだものであるが、実はこの本を読んでも埒があかない。英語で言うなら This book will get you nowhere、つまりどこへも行けない理屈なのである。この本で提唱されている態度は一人ひとりの人間存在としては正しいかもしれない。しかし、世間の先頭に立って世の中を改革しようとするパワーに欠けるのである。もちろん内田自身には世間の先頭に立とうとか世の中を改革しようとかいう気は全くなさそうだ。だからそれはそれで良いと言えば良いのだが、これは世間のテーゼに対するアンチテーゼに過ぎないのである。この理屈を実践すると、ことに及んで、一旦緩急あったときに、人はただためらうばかりで終わってしまう恐れがある。

そして、この本は誰に読ませるために書かれたのだろう? 誰もが自分が身につけている語彙で書くのは自然なことであり、読者を想定して言葉を選んでいる人は変な人かもしれない。しかし、学者ではなく一般人に読ませるにはちょっと難しい単語が多すぎるのではないか? 「当為」とか「ルサンチマン」とか、いちいち突っかかって辞書引いちゃいましたよ。

ちなみに内田によると、僕のように文中の知らない言葉に突っかかって辞書を引いてしまうような人間は「矛盾」という字が書けるのだそうである。うむ、これまた正しい指摘である。

by yama-a 賢い言葉のWeb

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紙の本

エッセイあり、論文形式あり、の多様な本。著者の原点。

2017/09/09 10:33

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投稿者:たまがわ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、著者の単著としてはデビュー作にあたるそうだ。
この本に収録されたエッセイ集は、もとはインターネット上の著者のホームページに、
せいぜい百人程度の「身内」の読者を想定して書いたものということだ。
そして、学術論文、政治エッセイ、映画評論、新刊プレビュー、日記など
あらゆるジャンルのテクストの中から、出版社の編集者が選び出して本書にしたということらしい。

読んでいて、自分が理解できる内容の部分については、分かる分かると大いに納得したり、刺激を受けたりした。
一方で、読んでいて話の内容が難しくて自分には理解できない部分も、かなりあった。
哲学的な話とか、論争の話とかややこしい部分も多い。
きっと、もしも自分がそれらを理解できれば、本書の中の理解できる部分と同様に、面白く読めるのだろう。

フェミニズムとポストモダン思想への批判が結構あるけど、著者によれば
「それは彼らが私にとって最大の敵であるからではなく、一番近しい隣人だからである。」とのことである。

軽いエッセイもあり、読み応えありすぎの難しい話もあり、の本。
単行本の出版が2001年で、文庫本の出版が2003年。

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2004/11/06 22:55

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2005/02/16 05:49

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2005/09/04 15:17

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2006/02/14 00:44

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2006/07/16 22:25

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2007/04/22 10:16

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2008/02/08 00:25

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2007/05/17 23:43

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2007/05/18 10:26

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2007/08/03 20:01

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2007/10/14 11:57

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2007/11/23 13:16

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2008/03/02 12:05

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