紙の本
確かに僕らはもどかしい21世紀を生きている
2003/11/04 23:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:青木レフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
仮想の「プロジェクトX」というSF。月。
一番足りないのは頁というか、一人ひとりの書き込み。特に主人公
ふたりの描写だと思う。ダイジェスト版みたいなので、意外な結末も
「どうせなら、当初のプロジェクトの見込みの結末が見たいなあ」
と強く思う。
小松左京の「日本沈没」、堺屋太一の「油断!」など日本にはシミュ
レーション小説の系譜があって、続いているのは面白いかな。
(spelled from純粋呪文)
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いい意味で割とライトな雰囲気だったので、ちょうど良かったかなあと。リアルな設定と描写が売りのようですが、魅力的な人物達が駆け回るという大事な所をしっかりと押さえています。
って、全然具体的な感想になっていませんなあ。月を民間で開拓するという設定にワクワクするのもそうですが、冷花さーんって萌へられる人がしっかりといるって事が大事です。
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さすがに宇宙はアメリカ様のものである。日本が独自に月面基地を作ろうとしたら横槍がいっぱいどころか中止に追い込もうとする。
さぁどうなるんでしょうか。ちゃんと基地は出来るのでしょうか。
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巨大プロジェクトともなるとむしろ順調に進む事の方が少ない。外国からの干渉、重大事故、環境団体の圧力を乗り越えて男達はプロの意識を持ってその計画を完遂せんとする。熱い男達のプロの仕事の完結にきっと貴方の魂は熱くなるでしょう。
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一巻は確かに、緻密に計算されたリアルな内容であったのだが、いまいち乗り切れない感があった。しかし、二巻に突入して、ある事件を元に一気にハードSFであることを見せ付けてくれる内容となった。それを切っ掛けに、今までこの手の小説としてなかった状況が展開し、さらにこの物語の深みを構築しているのである。最後の最後に明かされる意外な秘密も、なかなかおしゃれである。
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数々の困難を乗り越え、月面基地は完成に近づく。
『第六大陸』は日本企業による月面開発の苦労話に終わっていない。月の地中からは謎の金属繊維質が発見されるし、怪電波が検出されたりもする。そしてラストでは、地球外知的生命体による巨大建築物が月面に現れ、その施工者が月に向かってきていることが明らかになる。
地球外生命体の存在がなければ、大風呂敷を広げるわけでもなく、SFとしてはまとまりすぎた小説になってしまっただろう。だがそれだけでも十分通用するリアリティが『第六大陸』にはあったと思う。残念ながらちょっとドキュメンタリーの人間臭さと、突如現れるスターロードの異質さとのバランスが取れてない気がする。第六大陸建設の描写には力を入れたのに、未知の施工者に関してはその実態を暴くことを放棄してしまっているような。
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センス・オブ・ワンダーの始まりって,人間の根源的なエゴなのかもね.
それってすっごい素敵なことだと思う.
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幸村誠氏の表紙に釣られて買いました
物語は、栄光と挫折の少々リアルで「星を継ぐもの」の雰囲気も残し
NHK BSでアニメ化したら面白いとは思います。
もう少し、脇の人間のドラマを描いたら
妙ちゃんのクールさのエピソードと走也さんの理想的優しさを描いても
良いのでは、と思います。
ただ、これ上下巻ではなく1、2なのね。
3がくるのか?
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下巻に入って面白くなった。妙も可愛くなったと思う。
でも、エピソードがどれも性急に展開していた印象が拭えなかった。
上下巻ではなく、三巻か四巻くらいの余裕があればなあ……説明に枚数食われるので、長さは必要だと思う。
せっかくもっと面白くなる話なのに勿体ない。
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月面に施設を作る話の後編.民間企業には負けてはならん!,とするNASAが同じく月面基地の政策を開始.NASAとの開発スピード勝負をしている中,問題を撒き散らしながらようやく発注者の意図が明らかになる.スーパーウーマンに見えていた発注者が実はそうでもなかったという話ですね.
上下巻を通してですが,この本の面白いところとしてあるのは,非常に近い未来を舞台としているところです.今から10年弱程度の未来に,月に民間企業が施設を作る.そのための政治的,経済的な問題をあぶりだしたところに価値があるかと思います.以外にできるもん何かなぁ,という夢を見せてくれます.
2009.08.27(Thu)
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月面に結婚式場を作るお話。
前巻の引き際で見せた妙のNASAへの挑戦的な感じでドキワクさせられたけれど、今巻では計画にいろんな支障が。
計画者、エンジニア、式場のスタッフ、NASA陣、妙パパ、中国メンバーがこの計画によって紆余曲折あれどエンディングまで突っ切るのを読みながら追っていくのが楽しかった。それぞれの仕事への姿勢、問題解決への努力、関係の改善、そして少し唐突な感じのした終盤の展開。やはり宇宙開発のロマンは止められない。
妙は幼女のままでいて欲しかった。
続きはあるのか?
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月を目指す理由が親娘喧嘩というスケールダウンを感じたが、その後、更なるスケールアップもあり、バランスはこれでとれたのかなという感じだけど、この風呂敷を広げた異星人とのファーストコンタクトを描く続編も読んでみたい気もします。
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自分の中ではこれが小川一水の真骨頂だし最高傑作だと思う。
最後がちょっとハリウッド的な展開になるのがアレですが、ムーンライトマイルとか好きな人なら、たまらない面白さがある。
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もしかしてあと数年したら本当に実現できるんじゃないかという可能性が感じられて、なんとなく宇宙が近くなったような気がした。前半に比べて後半が少しバタバタと進みすぎな感じが残念かも。個人的にはプロジェクトX的な開発話をじっくりと進めてほしかった。
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月に民間の会社が商業施設を建てる、近未来が舞台のハードSF小説。
わかりやすいくハラハラさせられる演出で、山あり谷ありで飽きません。
ハードSFならではの科学的根拠なども、しつこくない程度で良かったです。
ちょっとプロジェクトXの雰囲気があります。