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名作SF短篇として知られる「冷たい方程式」を大胆にパロディ化した「フランケンシュタインの方程式」をはじめ、吸血鬼伝説に異常なまでのひねりを加えた「干し若」、選挙運動にまつわるヘンな都市伝説を目の当たりにする「泣き婆伝説」、味覚をコミュニケーションの手段とする異星人との接触にまつわる騒動を描いた「地球はプレイン・ヨーグルト」と、とんでもない異変を豪快に笑い飛ばす大混乱大爆笑のドタバタSF6篇収録。
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「フランケンシュタインの方程式」梶尾真治
SF短編集。イメージカラーは・・・暗い感じのモザイク、かな。
梶尾真治さんは短編の名手なんだそうですが、短編はこれが初読でした。
(「黄泉がえり」はまぁそれなりに。☆3くらいの印象。)
全作品とも古き良きSFというか、良い意味で裏切らない展開が『良質』ということなのかな、と。
短編小説(連続ではないもの)の作家さんって、よくもまぁこんなにアイデアを思いつくものだと思います。凄い。
やっぱり知識量がものをいうのだろうか。
この作品集の中では「泣き婆伝説」が好きでした。SFという感触ではないのだけれど・・・。
SFとしては、「地球はプレイン・ヨーグルト」が一番印象深かったです。
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"フランケンシュタインの方程式""干し若""宇宙船<仰天>号の冒険""ノストラダムス病原体""地球はプレインヨーグルト"5つのお話どれもが奇想天外で おんもしろかったです。草上仁さんのあとがきにもありましたが、有名なSFのパロディでもあるとか・・・SFに詳しくないので気がつきませんでしたが、詳しい方だったら何倍も楽しめるのかもしれません^^
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カジシンの爆笑短編集。期待通りおもしろかった。一気に読める楽しさがある。通勤時間も何のそのって感じで良かった。
「フランケンシュタインの方程式」は、俗に言う冷たい方程式。空気が一人分しかない宇宙船で二人がどう生き延びるのかってこと。ユニークな解決とどんでん返しがとても楽しい。
次の「干し若」は、蚊がキーワードになる吸血鬼騒動もおもしろい。ラストのひねりは痛快だ。
続いて「宇宙船〈仰天〉号の冒険」は、確かにオチは強烈なんだが、読めてしまってイマイチかな。
さらに「泣き婆伝説」。これはあまりおもしろくない。うまく感想が書けないほどおもしろくない。
そして「ノストラダムス病原体」は、大上段に構える割には、オチが平凡。なかなかおもしろいがショートショートでよい感じ。
「地球はプレイン・ヨーグルト」については、ラストの有名なこのお話も確かに味がある(洒落かな)んだが、インパクトは小さかった。あまり好みではないということか。
総じて、「データ」を「データー」と書く癖が作者にはあるようだ。これ気になるなぁ。どうでもいいような話だけれど、私はとても気になる。
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「地球はプレイン・ヨーグルト」を読みたくて手にとった本だけど、表題作がいちばんおもしろかった。冒頭からの抱腹絶倒の展開と、ラストの意外性。「短編の名手」と呼ばれているだけあるな。
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捻りに捻った短編ドタバタSF6作。
表題作はもちろん、どの話も設定で笑い
オチで「おおっ」となり(笑)
気軽に読める1冊
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「人類にとって「味覚」としか呼びようのないものによって、コミュニケーションをする宇宙人が地球にやって来た。肌から分泌する「言葉」を感じることで意思を通じるらしい。したがって、話をするには、相手の肌をなめ、それに返事をするために料理をつくらなければ・・・!」
(『SFはこれを読め!』谷岡一郎著 の「地球はプレイン・ヨーグルト」紹介より)
●「フランケンシュタインの方程式」
・・空気が一人分しかない宇宙船で二人がどう生き延びるのか?
●「干し若」
●「宇宙船〈仰天〉号の冒険」
●「泣き婆伝説」
●「ノストラダムス病原体」
●「地球はプレイン・ヨーグルト」
収録。