電子書籍
面白かった
2013/01/22 16:10
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もりゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
展開が早くて一気に読めた。
どういう風に映画化するのか楽しみ。
電子書籍
Nouotoko
2013/03/02 22:25
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hato - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画化されているので、読んで見たかった
紙の本
主に精神医学的な推論を軸に展開されていくが、脳男の実像が徐々に明かされていく過程は正にミステリーの醍醐味ですね。
2016/11/16 09:21
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画『脳男』(c2013:日本/125分、監督:瀧本智行、出演:生田斗真、松雪泰子)の日本離れしたサイコバイオレンスミステリーに驚き、原作が読みたくなった。映画は、見せ場シーンを作るために原作をかなりいじってはいたが、結果としてアクション性も十分な迫力のある作品に仕上がっていた。(大きな変更点は、連続爆破犯が緑川紀子(二階堂ふみ)と水沢ゆりあ(太田莉菜)の女性2人組であり、ラストの脳男=入陶大威(いりすたけきみ)=鈴木一郎(生田斗真)との対決シーンでは、連続爆破犯・緑川紀子が脳神経外科医:鷲谷真梨子(松雪泰子)を人質にして対決する形になっている。)
さて、本題である小説の方であるが、映画のようなアクション性や派手さはあまりなく、紙面の殆どが脳男=入陶大威(いりすたけきみ)=鈴木一郎とは何者なのかを明らかにしていくことに費やされるのだが、それがどうしてどうして実に面白いのである。主に精神医学的な推論を軸に展開されていくが、脳男のような人間が現実に存在するのかはさておいて、脳男の実像が徐々に明かされていく過程は正にミステリーの醍醐味ですね。やがて、脳男のスーパーマン的実像が明らかとなり、連続爆破犯・緑川紀尚との頭脳戦で幕を閉じるのだが、脳男の精神鑑定を受け持っていた脳神経外科医:鷲谷真梨子と脳男との間には、そのような私的制裁的解決が本当に「正義」なのかという疑念を残した形で本作は終了する。当然ながら、テーマとして難しくはなるが続編を予感させるものである。さて、可愛そうなのは連続爆破犯・緑川紀尚であり、普通のミステリー小説ならその動機や方法などで主役になる筈なのに、本作では刺身のつま、脳男の付録的存在でしかないのが可愛そうです。<笑>
紙の本
奇異なタイトルは何を意味する?
2015/09/09 19:24
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投稿者:スリーピングドッグ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトル同様、作家の名前もまた珍妙で面白い。
感情を持たない人たるものについての考察が全くなかった私には、摩訶不思議と思えてしまうことばかりで深く考えさせられた。そういった特異な人間に主眼を置きながら、ミステリーとしても見事な仕上がりで感服。主人公が、感情というものを動かし感じ始めたラストのシーンは、哀愁深く、心を打たれた。
続編が読みたい。
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「たとえば彼はどんな本でもたった一度最初から最後までページをめくってみせただけで、内容をすべて記憶することができた。わたしは動物図鑑から高等数学の教科書、果ては実用書でも試してみた。航空機の操縦免許をとるための教則本のようなものさえ一瞥しただけで、文章はもちろん、図解や写真も細部にいたるまで完璧に記憶してしまった。しかしその反面、彼は他人から指示されなければ指一本動かそうとしない。毎日決まった時間に『トイレにいきなさい』といわなければ彼は垂れ流してしまう。それだけは何年経ってもどうしても変えることができなかった」
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ネイミングセンスよろしい!そして満場一致で江戸川乱歩賞だったとのことで、
拝読致しましたがしかし。・・・・惜しい!面白い環境・材料だったのに。
見た目おいしそうなのに、さして美味ではないものを食してしまったような感じですよ。
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自閉症から感情障害の男が、事件が進行、解決していくにてれて、自己の形成というやたらと難しい過程が簡単に説明されていくのには驚いた。次回作が絶対に期待される。
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江戸川乱歩賞受賞作品です。なんともまあ言えない奇妙な感じで。この犯人はこの後、どう生きているんでしょうねぇ。気になります。
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サスペンス
江戸川乱歩賞受賞
新しいヒーローの登場でしょうか?脳男の正義に動機付けがない。細かいことを省けばおもしろい
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なんというか、文章も、ストーリーも、謎自体も、いまひとつ半端な印象がしました。確かにある程度の水準には達してるんですけどね。
生まれつき感情を持たない子供が成長していく様なんかは興味深く読めたんだけれど、それと爆破事件が上手く絡まないし、真梨子と鈴木の関係や茶屋刑事との絡みも物足りない。
なんとなく欲求不満のまま終わってしまった感じでした。
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第46回江戸川乱歩賞受賞作。
爆破事件の現場に犯人と共にいた謎の男・鈴木一郎。彼は犯人の共犯なのか、それとも何か他に関係があるのか?
彼の精神鑑定を担当することになった鷲谷は、彼を探っていくにつれて、彼には感情というものが存在していないことに気づく。それ故まるでロボットのような言動・行動・表情をする鈴木一郎であるが、その一方でここぞという大事な瞬間にはその感情によって突き動かされたようにしか思えぬ行動をする。それも、普通の人間には決して出来ない能力を発揮して。人にとって感情とは何なのか。感情が無いまま行き続ける人間などいるのか。最後に鈴木が鷲谷の前に姿を現したのは、罪悪感という名の感情を抱いたから意外には考えられないと、私も思う。
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再読。この手の作品はミステリーとしてどうこうと言うより、人物とその描写に負うところが大きいと思います。そしてこの作品が描く“主人公”鈴木の謎と特質、生い立ちは充分に魅力的。特に自らの物理的身体の境界を、痛覚によって探索するくだりなどは、テキストならではの表現性、想像力を発揮した名シーンだと思います。鈴木とその過去を追う真梨子の物語は「羊たちの沈黙」のレクター博士とクラリスが探り合う心理的精神的な旅を想起させ、緊張感が知的好奇心を刺激してページを繰る手を止められない作品。
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文が特別うまいとは思わない。
でも発想は好き。
どこかで聞いたことあるようなアイデアの繋ぎ合わせな気もするけど。
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爆弾事件のアジトで見つかった、心を持たない男。彼の入院する病院で、新たに爆弾が仕掛けられた。彼はこの事件に関わっているのか?ストーリー自体よりも、心をもたないということがどういうことか、理解するとはどういうことか、そういう雑学的なところが面白くて、★5つ。
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連続爆弾犯のアジトで見つかった、心を持たない男・鈴木一郎。逮捕後、新たな爆弾の在処を警察に告げた、この男は共犯者なのか。男の精神鑑定を担当する医師・鷲谷真梨子は、彼の本性を探ろうとするが…。そして、男が入院する病院に爆弾が仕掛けられた