紙の本
オヤジの作った会社が危急存亡の危機に!!
2004/05/13 15:14
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投稿者:おひげ - この投稿者のレビュー一覧を見る
そんな時、もしあなたが社長としてオヤジの事業を引き継ぐ事になったら?
この本は、最近注目されている「コーチング」と言う技術によって
若き2代目社長とコーチとの間で交わされたやり取りを中心に、
巨額の負債とモチベーションの下がりきった社員とを抱えた企業を
健全で活気に溢れた会社に立て直していくと言う「実話」である。
この本を読むと、リーダーシップとは「人を信じる事」であり、
「決断する事」であると言う事が現実味と共に心に響いてくる。
まさに「実話」だからこその説得力なのではないだろうか?
人の上に立つ者にとって、これはある種のバイブルになるかも知れない。
紙の本
決めることを決める、Kill(覚悟)を教えてくれる感動ものの一冊。
2003/12/24 23:42
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投稿者:平野雅史 - この投稿者のレビュー一覧を見る
普通のサラリーマンから一転、負債500億円を抱える企業の経営者となったら…、元銀行マンが会社建て直しプロジェクトを試行錯誤しながら進めていくなかでリーダーとして成長していくストーリーを通じて、リーダーシップの在り方を考えることができる。
プロ・コーチの著者が実際にかかわった経験を元に、コーチングの視点から整理しながらストーリーが展開していくので、ストンと腹に落ちやすい。
リーダーへの第一歩を如何に踏み出すか、人を動かし巻き込むために如何に行動するか、伝播するコミュニケーションとは何か、抵抗勢力との戦い。悩み、考え、行動する主人公の姿を通じて、学び得るものは多い。
特に心に残るのは、「決めることを決める」、当たり前な決断力の大切さだ。いわく、「AかBかを決める前に、決断することを決める」、「もし迷ってどうしても決められないときは、今は決めないと決める。「迷っている」とメンバーに言うことを決める。自分一人でやるのでなく人の意見を聞いて遂行すると決める。とにかく、何かしら決めることに覚悟を持つ」。
また、危機におけるリフレーミングも重要だ。いわく、「危機をいち早く脱することができる人というのは、詰まるところ自分に対して投げかける質問のバリエーションが広い」。加えて、今更に、経営の立場にある者の「孤独」が身に染みるストーリーでもある。
26のTIPSひとつひとつが、実話のストーリーと相まって、その心構えの在り様を胸に届かせる。
自らが属する金融業界を振り返ると、今、リレーションの錦の御旗のもとで取引先企業の経営改善計画策定支援などにやっきだ。勿論、ハードなスキルを鍛える必要もあるが、餅は餅屋、金融人は結局事業家ではなく、SWOT分析などしてみてもインサイトには至れない。
答えは相手の中にあると信頼し、経営者の「孤独」を柔和に支え、答えの引き出しをスムーズにする存在たろうとする姿勢が、今、金融機関の経営支援の場面にも必要なのではないだろうか。
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よくある、コーチングの技術や考え方を解説した本ではなく、コーチングの手法を使う事で、実際の会社がどのように変わっていくのかを物語のように描いています。
舞台は、普通のサラリーマンから一転、倒れた父が興した会社の経営者になった男の話。
後を継いだはいいが、バブル期の積極投資のつけで、負債500億円を会社は抱えていた・・・。
元銀行マンが、会社建て直しプロジェクトを試行錯誤しながら進めていく。
リーダーとして成長していくストーリーを通して、リーダーシップのあり方描いています。
教えを請われるコーチが、答えを示すのではなく、リーダーとしてどう判断をするのか?その手助けをしているのみというのが良くわかります。
リーダーとして、ぶれない軸を作る。決めるということを決める。迷ったら軸に照らし合わせて判断する。
などなど、リーダーとしての資質を説いています。
しかし、その答えはコーチが持っているものではなく、コーチはあくまでサポートするだけ。
答えを出すのはクライアント自身。また、その答えで行くということを決断するのもクライアント自身。
ここにコーチングの醍醐味があると感じました。
クライアントの中に答えがあると信じて、コーチは効果的に質問をするだけ。
それも、本質に関わるいくつかの質問をするだけです。
「では、どうしたいですか?」
しなければならない、こうであらなければいけない・・・などではなく、自分自身がどうしたいのか?という質問です。
概論やあるべき論を打ち上げるのは簡単です。
そうではなくて、一体、本当はどうしたいと望んでいるのか?それを心の奥底まで考えきったかどうかの質問です。
そして、その答えは当人にしかありません。
リーダーになりたい人、リーダーシップが必要な人。
この書に書かれた質問を、自分にすることによって、新しい考え方や視点を手に入れてみましょう。
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ある会社の社長に対して実施したコーチングについて書いてある
本.ボトムアップ型のリーダーシップについて書かれており,読
み進めるたびに,尤もだ!,とうなずいてしまう.
自分もこういうスキルがほしーなー,と思ふ.
2008.08.11(Mon)読了
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実際にエグゼクティブのコーチングをしていく上で起こった話を、ドキュメント風にまとめてあります。
コーチをつけようと思っている、管理職の方や、エグゼクティブコーチングをしようと思っているコーチの方は一読の価値があると思います。
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とても良い本。これからも何度も読み返すだろう。
父の急病を機に、突如銀行マンから経営者になった「荒巻丈一」という人物に対する約3年間のコーチング・セッションをつづった本。
コーチングに助けられながら、リーダーとして育っていく「荒巻丈一」の成長物語とも読める。
「荒巻丈一」という名前や、そのほかの固有名詞は全て架空のものに変えてあるが、すべて現実の事柄に基づいているとのこと。
私が「あるある」「そうよね」と自分の実体験に裏打ちされるように読めるのは、最初の1-2章だけで、以降の章に書かれていることは、ほとんどが未体験ゾーンのオンパレードだ。
でも、映画の中の成長物語みたいに完全に他人事な感じではなくて、「リーダーになるってこんなことがあるんだぁ・・・」と、ものすごくリアリティがある。
特に、第4章の「抵抗勢力との闘い」なんて、自分の近くにいる人に裏切られる、という、自分自身は今までに陥ったことのない状況が書かれているのだけれど、「もし、リーダーシップをとるようになったら、きっと、こういうことに直面するんだろうな。」と、なぜか思わせる。それは、この本が真実をとらえたほんだからなのだと思う。
この本を紹介してくれたmaruchanに感謝。
私にとってのテキストになりそうです。ほんと、ありがと!
【特に印象に残った箇所:読書メモ】
・自分の「軸」を持つようになると、すべてはその「軸」から判断され、迷いがなくなる。視線、声、身のこなし、すべてに「筋」が通り始めると、それまで彼を軽くあしらっていた周囲の人間も彼に一目をおくようになる。
・最終的に社員に何を与えたいかというミッションを考える。自分は部下のことを考えているといいつつ、自分が何を手にできるかを強く考えるもの。この「エゴ」を瞬間でも抑えるために、ミッションを持つ。
・ある人を「扱えない」ということは、その人とどう対応するかを自分が決めきれないということ。扱いにくい人に対して対応方法を一つに決めてしまうというのは、なかなか難しい。しかし、決めきれないと、ぶれて、相手に影響されて・・ということの繰り返しになる。
・不平不満・反論があるときに、その場ではしまい込み、別の場で発露を求める。これはまさに政治であり、政治は小さな芽のうちに刈り取る必要がある。社内政治は会社のポテンシャルをそぎ落とすので許すわけにはいかない。
読んだ日:2009年9月27日
読んだ場所:東海道線車内
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ううむ、すごい本だ、というのが読後の第一印象。題名の通り心を動かされ、勇気付けられる一冊。
すごいのは2つあって、まずはクライアントの社長が築き上げていくリーダーシップ。本当にこんなボトムアップ型のリーダーシップが成功しているのか、多少脚色しているのか、と疑いたくもなるが、社員の自主性を抽き出し、なおかつ成長を促すバランスが素晴らしい。
もう一つはコーチである鈴木氏のノウハウ。決意と軸とミッションに始まり、アクノリッジメント、コミュニケーション、困難の克服とクライアントの成長に段階に応じてワザを繰り出していく。こんなんだったら自分も受けたいと思うが、相当高価なのだろう。
根底にあるのは、変えようとする決意、質の高い覚悟、そして相手に正対して大事なことを伝える姿勢。リーダーシップについて学び考えるのは初めてだったが、最初にこのような成功例を強く印象付け、自分を勇気付けることができたのは良かった。
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事実を基に小説のように書いているので、すらすら読める。
コーチングの仕方はわかりやすいが、「リーダー」とはどうあるべきか。ぐっときました。★4つです。また見返したい1冊。
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著者が行ったコーチングの内容をベースにコーチングのいろはを指南している。サラリーマンがある日突然負債500億円を抱える企業の経営者になるという物語で話が進む。その過程でリーダーになっていくストーリーだ。
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社長である父の急病を機に銀行マンから経営者に転身した主人公がコーチングを受けながらリーダーに成長していく様子を描いている中で、リーダーに求められる行動を紹介している。
実話を基にしているということだが、それにしてはうまく行き過ぎという感じがしないでもないストーリーに思わず惹きこまれてしまう。
(これも読者にモチベーションを持たせようという著者の意図?)
その中で、主人公がぶつかる問題に対してのどういう意図でどのようなコーチングを行うか、そして主人公がどう考えて結論を導き出すのかがわかるようになっていて、参考になる。
一方で、主人公が意識を変えたり、行動に移したりするに至る過程の詳細な描写は多くはない。ここが一番のポイントだと思うのだが、やはりそこは実際にコーチングが必要ということかな。
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”前回の社内読書会でMさんからオススメあり。第2回の課題本に。実話をもとにしたビジネスコーチングの会話がたっぷり。
<読書メモ>
・リーダーたる者が持つべき要素(まえがき)
・「荒巻さんは本当に会社を変えると決めていますか?」(p17)
★形から入ったリーダーシップは身につかない。
リーダーに会社や社員に対する信念があれば
自然とリーダーシップも備わってくる(p33)
・決めることを決めていない(p38)
・「認めている」というメッセージを伝える(p71)
例)「髪の毛切ったね」「テーブルのレイアウトを変えたんですね」「ポスター貼ったんですね」など、変化に気づき、それをただ事実として伝える。
・「どうすれば売上げを上げられると想いますか?支店長の考えをぜひ教えてください」(p77)
・相手の話を全面的に「受けとめる」という姿勢を示すことで、相手の自発性や当事者意識を高めることができる(p79)
★「一緒にやろう、そう言って欲しいんです、社長に。」(p83)
・「たとえその答えが間違っていたとしても、僕は決してあなたを責めたりはしません。でも答えを出す労を惜しみ、誰かに頼り、あるいは何となく時間に流されていくことは絶対に許しません」
★叱る以外の方法(p96)
「認めてしまうんです。……その行為を取ったことについてはきっと理由や背景があったのだろう、それは理解するよ、というのを示すわけです。叱られ慣れている人には結構新鮮だと思いますけど」
・逃げない(p128)
「申しわけありませんが、会社を辞めてください」
・責任は自分にあると考えた社長は、多忙なスケジュールを何とかやりくりし、函館にいたその部下のところまで大阪から飛行機で謝りにいったのです。たった一言「すまんかった」と言うために。(p149)
・その人に依存するから、逆に周りの人間が伸びなくなる
・戦意を創出する会議と戦意を喪失する会議(p170)
・会社はシステムで成り立っているわけでも、経営戦略で大きくなるわけでもない。一番大事なのは社員の『こころ意気』だということです。(p180)
★軸を決め、ミッションを決め、そして決めることを決めれば、誰でもリーダーになれる!(p187)”
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大切なことはシンプルである、という私自身の信念に通じるものがあった。
自分が教員であり、またミドルリーダーの立場になりつつあることから、対生徒、対同僚の両面から興味をもって読んだ。
自分は何がしたいのか、それは本当にしたい(行動に移したい)ことなのかを、真に納得するまで自分に問いかけること。
リーダーの孤独を理解してくれる人をもつこと。(心が安定するからという情緒的な理由ではなく、独善的にならないため)
安心感で人を動かすこと。(これは私が人生のバイブルにしている『まじめに生きるのを恥じることはない』に通じる)
相手の心に飛び込むこと。それには、とことん相手の話を聞くこと。しかし、自分の軸に妥協はしないこと。
投げかけられる問いに対して、答えを簡単に与えないこと。(これは、教育における大きなポイントでもある。)自立させることが大切であること。
脇役(パート社員、非常勤の人など)を巻き込み、主役にすること。
自分の尊厳を守るためには時に戦うことも必要であること。
言うは易し、行うは難しだが、こうしたことがすべて実例をメインに書かれていたので、ロールプレイングのように、自分だったらどうするだろう、と自分に置き換えて考えながら読み進めることができたのがよかった。
読んでみて改めて思ったのは、人を動かすのに本当に必要なものは、小手先のテクニックではなく信念であるということ。読みようによっては、特効薬はない(これという解決法が載っているわけではない)ということだが、「学問に王道なし」と言うように、コーチングにおいてもやはり最終的にはそれが一番大事なのだと思う。
自分自身の中にすでにある考え方ではあるが、色々な人の言葉の中に同じものを見つけると、これでいいのだと改めて思える。
しかしながら、やはり行うは難し、だ。強い心が必要。
(レビュー記事
http://preciousdays20xx.blog19.fc2.com/blog-entry-511.html)