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ぼくと未来屋の夏 みんなのレビュー

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みんなのレビュー61件

みんなの評価3.6

評価内訳

60 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

子供のためのシリーズにふさわしい、っていう点では、案外これなんか、いいほうかもしれない。ただしキャラがね夢水清志郎

2003/12/19 20:38

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ミステリーランドの一冊。装画、装丁は長野ともこ、いかにも子供の本らしい挿絵で、そこだけを見ていると、子どもを通り過ぎて、むしろ幼児のための絵本ではないかと思ってしまう。読む側が、自然と素朴な持ち味になってしまうと言う点では、小野不由美『くらのかみ』と双璧。

構成は全7章で、第1章は、ふたりの出会いを描く「未来屋とぼく」。第2章は、髪櫛神社を囲む森『神隠しの森』に愛犬ポチと出かけた僕は、夕立と雷に出合う。消えたポチの謎「未来屋と神隠し」。第3章は、昔の話、できたばかりで使われていない校舎に逃げ込んだ泥棒が消えた、そして髪櫛町には人魚に絡む怖い話があった、さらには戦争中の不思議な話が「未来屋と肝だめし」。第4章は、夏休みの宿題に頭を悩ます僕に救いの手が「未来屋と自由研究」。第5章は、戦争中に街でつまはじきにされていた男が出会った神隠し「未来屋と暗号」。第6章は、戦中の事件に自分なりの解決を見つけたぼくが探検に出て「未来屋と大冒険」。第7章は、家に戻った僕を迎えたのは、今までそこを占領していたガラクタが消えた部屋だった「未来屋と夏の終わり」。意外な形で再会することになった僕の「Ending」。あとがき「わたしが子どもだったころ」。

主人公は山村風太、小説の中の「ぼく」。『人喰い小学校』と呼ばれる髪櫛小学校の6年生で、作家志望。父親の大地は売れないジュブナイルSF作家、42歳。母親の美空は小説のなかでは年齢が明かされない。妹の光は、小学校1年生。桑原大助は風太の友人。川島真里は大助の片思いの相手で、小学校5年。ぼくの担任は大原留美子先生。この春、大学を卒業したばかりだから23歳だろうか。早野太郎は、髪櫛町のおまわりさん。割烹着に赤いスカーフを首に巻いたおたまばあさんは、駄菓子屋『万華鏡』の主人。中島創生は、建築家であり、作曲家、それ以外にも多才らしいけれど、はやみねの手抜きか、それ以上は書いていない。けれど、髪櫛町のレオナルド・ダ・ヴィンチと呼ばれている。猫柳健之介というのが未来屋25歳。愛車は、自転車の十四松三世号、自転車に乗るのに一年かかったという。現在、自転車の若葉マーク。

学校の夏休みに入る前の日、駅前商店街で、ぼくに「未来を知りたくないかい?」と声を掛けてきた長髪の男は、『ラプラスの悪魔』を読んでいいた。それが未来屋 猫柳健之介との出会いだった。そのまま、ぼくの家に入り込んで住み着いてしまう、というあたり、我が家の長女は「ふしぜーん」と騒いでいたが、ここらは「夢水清志郎」との差別化をはかるために無理やりやったようで、正直、不自然。しかし、こうでもしないと、食べ物好きと女好きを置き換えただけの探偵に、区別がつきにくいのも分る。

小さな事件と謎解きがあって、次にメインの事件ていう流れは、夢水清志郎シリーズと同じ。これは、はやみねのスタイルといっていいだろう。学校で語られた三つの謎というのは、一つは中島創生の家に入った泥棒が二人の警官に終われ、逃げ込んだ髪櫛小学校消えたというもの。以来、学校は『人喰い小学校』と呼ばれるようになった。もう一つが、髪櫛町がまだ髪櫛村と呼ばれていた頃、村に現れた旅人を襲う悲劇と彷徨える首なし死体、宝物の伝説。最後が、戦争中、好き勝手に暮らしていた男が、髪櫛神社で寝込んだ。目覚めた男が見たのは、人っ子一人いない町だった。

風太が自分の小説の中で繰り広げる推理、少年名探偵WHOと助手のネコイラズと、それを読んだ猫柳の反論が軸になりながら、話は展開する。最近、ちょっとだれ気味だったはやみねの新作だが、ミステリとしてのレベルは高い。こういう叢書に参加したことで、ずいぶん張り切ったのだろう。ただし、ぼくと猫柳以外の人物は、はっきりいって存在感ゼロ。描写する気は無かったのだろう。ま、安易なシリーズ化への予告であるなら、止めて欲しいものだ。

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紙の本

謎に満ちた夏休みwith不思議なおにいさん!

2003/12/08 10:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:PNU - この投稿者のレビュー一覧を見る

 学校の帰り道、自称「未来家」だという奇妙な大人・猫柳さんに出会った「ぼく」こと風太。その日から、「ぼく」の日常は一変してしまった!
 髪櫛町に伝わる人魚伝説に首なし幽霊伝説、過去に起きた人間消失の謎。マイペースな猫柳さんとマジメな「ぼく」が謎解きに挑戦する。個性豊かな猫柳さんと「ぼく」とのかけあいが面白く、謎の魅力とテンポ良い文体に惹きつけられる。

 講談社ミステリーランド第二期配本の1冊だが、これが今のところ一番直球のこどもストーリーなのではないか。と言っても良い子しか出て来ない牙を抜かれた子供騙しではなく、ひねこびた大人子供が出るのでもない。古き良き過ぎ去った子供時代のワクワクを甦らせる度はピカイチな、素敵な1冊である。

 子供と付き合いのいいお兄さん、というモチーフは、島田荘司「透明人間の納屋」、小野不由美「くらのかみ」で見られ、また小説家志望の少年、というモチーフは有栖川有栖「虹果て村の秘密」とかぶっているのだけど、モチーフは似通っていても作家の個性で調理法が違うところが面白いですね。
 事件それ自体は謎も残らぬではないけれど、とにかくキャラクター造形の勝利だと思う。三十路を過ぎた私ですら、子供時代の夏休みを猫柳さんのようなおにいさんと過ごしたかったと思うのだが、現役の子供である人はどう思うのか興味深いところだ。

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2004/10/11 21:09

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2005/06/30 15:19

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2005/08/10 21:04

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2005/11/24 23:36

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2006/12/17 18:44

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2006/06/27 13:01

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2006/07/22 00:50

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2006/09/05 18:20

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2007/02/16 20:36

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2007/03/02 21:03

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