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「マネー」の世界の入門書?とでもいえる本ではないかと思う。
読んでいる最中に、「学生時代に戻れるならば、金融工学や経済学って分野を学びたい」と思わせる一冊です。
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「9.11以前」のニューヨーク。ビジネス・スクール卒業後、ヘッジファンドを旗揚げした3人の若者が、伝説的ファンドマネージャーの出資によってウォール街に挑戦状を叩きつける。
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某ネット書店が勝手に私に対する”オススメ”として紹介してきたので(笑)、送料を節約するために買った一冊です。 そんな動機で購入したのですが、思いがけず素晴らしい本に出合えました!
本書はMBAを卒業したばかりの3人の若者がヘッジファンドを立ち上げ、国際金融の世界で活躍する姿を描いたもの。若者の心の変化が描かれた青春小説でもあり、ヘッジファンドの克明な手法が描かれた金融小説でもあります。実在の人物名も登場し、アリティも十分です。
下手な専門書を読むよりも、ヘッジファンドの活動や為替取引の仕組みがよく理解できます。
500ページ近くあり、ちょっと読みでがありますが、気楽な気持ちで国際金融マーケット(特に為替)の世界を垣間見ることができます。学生さんなどにはとっても良い本だと思います。
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金融業界に疎いので、オフショアとかデリバティブとか、専門用語の羅列はきつい感じがしましたが、内容は面白かったです。
凡人の主人公と周りの天才たちという構図が「夏のロケット」と似ていると思いました。
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世界経済を相手に戦いを挑む、3人のディーラー。冷静なリーダー格の日本人、ファンキーなロック野郎、超天才なチャイニーズのチームが株価を予想し、生まれた利益によってさらに利益をうみだす。お金は流動するという感覚がよく理解できるし、経済の講義よりもよほどスリリングで奥が深い。株や経済の知識がない人にもかなりお勧め!
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お金ということを純粋に追求していく場面と、大学卒業スグの男性3人で立ち上げたヘッジファンドの隆盛を描く場面がバランスよく、読後感もとってもいい作品。
元気が出てくる一冊。
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金融のことは全く無知なので、よくしらないが、おそらくこのヤンというような天才も、彼の考えたアルゴリズムも、プログラムもこの世には存在しないし、これからも存在することはありえない。仮に存在したとしても私のような者が知ることはなく、ごく一部のひとたちがずーっと独占して公開することはない。が、おそらく存在する可能性は0.1%以下だと予想します。
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よく調査した後がうかがえるが、小説としての完成度としてはどうだろう。好みの問題とはいえ、説明とかどうしても硬くてリズムに乗れない
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ビジネススクールを卒業した2人と
天才物理学者がファンドを形成して、お金儲けするって話。
軽い感じの小説家と思いきや、かなり本格派。
ここまで詳しく書かれたヘッジファンドの小説を
読んだのは、正直初めてかもしれない。
さらにちょっと哲学チック。
「マネーとは何か?」考えさせられた。
僕はヘッジファンドには否定的。
短期的に稼いだ金は
結局、貧しい人から搾取している気がするから。
「流動性をもたらす」ってのも一理あるものの、
言い訳に聞こえる。
そんな中、完璧ではない資本主義をきちんと理解しない限りは、
やっぱり第三案は出てこないもの。
今の世界を理解する助けになる一冊です。
その辺の経済の教科書読むより、
100倍楽しくて勉強になりました。
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なるほど、こういう風にmoneyを考えるのか…と、題材の斬新さに感心した。話の筋よりもテーマに魅かれた一冊。丁度自分の投資スタイルとか考えてる頃やったからおもしろかったのかも。もう少し若い頃に読んでると感想が全然違っただろうなぁ。
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レポートみたい。
取材した投資経済に関するあれこれをすべて反映したいのか、ほとんど咀嚼せずストーリーにぶっ込んであるため、端的に言えばおもしろくない。
門外漢にとっては体系的に学べない教科書未満の代物。
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マネーの本質とは何か、を深く考えさせられた小説でした。
人は稼ぐマネーによって(自己評価も含めて)評価される事が多いし、それによって評価される事を望む人間も多いけど、
マネーという尺度で計られない事こそが自由である、
という部分は忘れないでおこうと思う。
細かい部分で、内容的にいろいろと齟齬はあるんだろうが、
こういう金融の本質をしっかり書いてくれる小説はあまりない。
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物語は96年春に始まり「3日戦争」を経て99年夏に終わる。97年アジア通貨危機と98年ロシア財政危機・LTCM破綻などの国際情勢を巧みに織り込み、読者を物語に引き込む。一読『ビッグ・ウェンズデー』を思い出す。勿論、最新の経済物理学を駆使するヘッジファンドの旗手達と、60年代のサーファー野郎では接点を持ちえない。只「万里の長城」何するものぞとの気概と、戦い終えた者だけが感じ得る心地良い疲労感が一瞬、交叉するする。ノンフィクション作家のように調べSFマインドを持って書かれた青春小説。もっと評価されて良い作家。
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ケンジ、ジェイミー、ヤン。ビジネススクールを卒業した三人は理論物理の複雑適応系を応用した外国為替予測システムを開発、ヘッジファンドを立ち上げる。マネーの海へ出航した彼らの船出は順調に見えたが、すぐに金融市場は新参者の三人に牙をむく。ただ信用によってその存在を確立するマネー、果たしてその本質とは何か。そして数十億ドルを手にした先に見える世界とは。まさに世界を相手にしたマネーゲームが今はじまる。
再読。名作です。金融取引の場面が一番印象に残っていたんだけど、改めて読み返してみたらマネーに関する、延々と続く、金融史を絡めた深い考察が書かれてあって、記憶の中の作品よりも重く、ずっと面白かった。専門用語が乱立してその技術的な側面はなかなか理解できるようなものではないけれど、例えば目の前にある一万円札が、ただの紙切れがなぜ人を狂わすほどの力を持っているのか。そんなことを考えさせてくれる。そしてその力というものがこの上なく脆弱なものであるということに気付かされる。
名作です。
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最後までお金はいったい何か?がわからなかった…(((・・;)
計れないものこそが自由。
それぞれの個性がわかりやすく表現されていたし、小説としておもしろく読めた。
最後に凡庸なケンジがこれからも続けていくところが、よかったな~
自分のいきる道を自分で決めていく。
チームが解散したり、いれかわったり、その中でいかに自分がどう生きるのか、悩んで、答えを探すしかない。
日々、変化、進化していくんやね。
マネーからだいぶ遠ざかった感想になりました。