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みんなのレビュー46件

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46 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

今日本書を読了したことをただ書き留めておくために

2010/06/29 21:53

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る

いったい何をどう書いたらいいのだろう。

これを書き始めようとしている今、
どのように終わらせるのかまだ決めていないのだ。

読んでいる最中にその本をどのように紹介するのか、
オチを何にするかまで浮かんできてしまうような本もあるのに、
これはどうにも書きようがない。

少しでも内容説明以上のことを書こうとしたら
読者が自分で確かめるべき大切なメッセージのかけらを
落してしまいそうな気がする。

だから、私の言葉でストーリーを語ることは極力しないでおこうと思う。

ならば、なんのためにこれを書くのか?

今日私が本書を読了したということを書評的タイムラインとして
刻んでおきたいと思ったからだ。

本書は、2003年10月10日午前11時に発表された世界同時翻訳本だった。

ノルウェー本国で刊行される前に版権が20カ国に売れたため、
各社の出版社が相談し合って、まだだれも読んでいない本を
世界で同時に発表するという形式になったのだそうだ。

といっても、私はそのことをまったく知らなかった。

そのときの私は本読みであることを様々な理由から放棄していたから。

本読みを休んでいた時間があるため、
私は二重の意味でリアルタイムを逃して読む本が多い。

私の考える2つのリアルタイムとは、出版されてすぐという意味での旬、
そして、主人公と近い年齢で、主人公と自分を同化できるかどうか。

本書についても2つとも見事にハズしてしまっているんだよなぁ。

ヨースタイン・ゴルデルの本は、
今では本屋で見かけるよりも図書館で借りる本になってしまっている。

出版的な旬はこの世界同時出版をピークとしていたんだろうなと思う。

でも、中に描かれている世界は、読んだ今にふさわしい輝きをいつまでも放っている。

主人公がいわゆるヤングアダルト世代の十代半ば
―少年少女から青年への第一歩を踏み出した世代―であっても、
三十路になって読んだって考え込むテーマ―生と死―を問うているから。

2003年10月10日。

私は何をしていたかな。

30歳を目前にしていた。

そして、数ヵ月後に大きな決断をすることになる。

2つの大きな喪失を経験する前だったな。

でも、そのときの自分は自分を最も不幸だと思っていた。

リセットできるなら消えてしまいたかったな。

そのときの自分よりも喪失を経験した今の自分の方が幸せだと言えるくらいだ。

私は2つの喪失を超えて、ここに、本読みの世界に、帰ってきた。

だから、本書で問われる問いを私が受け取ることになったら、
ゲオルクと同じ選択をしただろう。

私の場合、私に少し形を変えてこの問いを発する者は、私が喪失した相手なのだけどね。

そして、私のその答えが、私の喪失した相手へのメッセージであり、
意味づけになると信じるのだ。

またちょっと形を変えてこの問いを発する者は、本の神様であるような気もする。

その問いにも私は少し形を変えて、同じ答えをするはずだ。

私は、本書についても、やっぱり、リアルタイム読者ではなくて、後追い読者なのだけど、
いつでも、その本とは最高のタイミングで出会っていると思うのだ。

いつでも、なんどでも、言う。

出会った時が、今なのだ。

本書に出会うのは今でなければ、発せられた問いの重さをかみしめないままに、
もっと簡単に問いに答えてしまっていたかもしれないと思うから。

出会うということは、どちらも探していたということ。

私もこの本を探していて、この本も私を探していたのだ。

『ソフィーの世界』を
読んだのは大学4年生の夏だった。

以来再読されないままなのに、なぜか書架にずーっと置かれたままだった。

なんとそれから14年後に、ゴルデルが好きだという友人に
『鏡の中、神秘の国へ』を贈られることになるとは思わなかった。

それがきっかけで、自分にとって『ソフィーの世界』がどういう作品だったのか
思い出すことになった。

私にとってゴルデル作品の3冊目となった本書は、相互補完の物語だった。

支えるはずが支えられていたりする。

庇護するべき者に実は守られていたりする。

両親がいなければ子どもは生まれない。

だが、子どもが親に命を与えることだってあるんだ。

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2005/02/09 11:41

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