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紙の本
辛口だけれども暖かい
2004/10/08 21:11
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投稿者:SCORN - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は英国人と結婚した英国在住の作家。優れものの2冊のエッセイ、「イギリス人は「理想」がお好き」、「イギリス人は「建前」がお得意」に続く第三弾。「理想」、「建前」の2冊は、日本人の英国論が英国賛美に傾きがちなのに対し、身の回りの事象を巧みにひきあいにだしながら、主として英国の社会制度の問題点を論評したものだったが、本書では、「制度」ではなく、英国「人」自体に観察眼を向けている。舅・姑をはじめ身の回りに暮らしている人達の描写でありながら、普遍的な英国人像として感じさせるところは著者の着眼と描写のうまさだろう。しかし、英国の離婚率が4割だというのには驚いた。また、結婚は嫁入りではなくて婿入り。嫁・姑問題ではなく、婿と(嫁の)両親の関係が大きな問題というのもおもしろい。辛口ではあっても悪口にはならない、根底に暖かさを感じさせる軽妙な語り口の良さは健在。
なお、著者が狐狩りと捕鯨を同視する趣旨の意見を述べている箇所があるが、私は捕鯨再開支持派(IWCけしからん派)なので、この点についてだけは賛同しかねる。もっともこれは本書自体の評価とは全く関係ないので、念のため。
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