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このあとの「波瀾」の「根はすべて前半にある」
2022/06/09 17:28
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
磯田道史さんの「日本史の内幕」→童門冬二さんの「山田方谷」とつながって本作に。著者曰く、このあとの「波瀾」の「根はすべて前半にある」ようなのでワクワクしながら上巻を読み終えました。
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この物語は、現在の新潟県、今、地震の被害に困窮なさっておられる地の“長岡藩”家老・河井継之助の生涯を通して、当時の日本人の“決断”はどのようになされたのか、司馬氏の調査・理解・解釈・推論・選択・・が余すところ無く描かれている。
この物語りを貫くキィーワードがある。「人が拠って立つ基盤・基軸」のようなもの、として表現される【立場】という語である。この【立場】という語の重みが読む人を感動させずにおかない、という「頭」の書。“日本男児に”ゼッタイお薦め!
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ともすると幕末好き、しかもコアな方にしか注目されない北越戦争。
この小説はその北越戦争を引き起こした長岡藩の家老・河井継之助の話。
この人の名前は知っててもどんな人物だったかは今まできちんと知りませんでした。
この上巻では波乱に満ちた後半生を迎える以前、自分に後々課せられる使命についてただひたすらに奔走する内容です。
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幕末時代に生きた、長岡藩家老河井継之助の生涯。無条件にカッコいい。
「人間は立場で生きている」斉藤孝が最近言ってる、「人は能力ではなく、ポジションによってできる仕事が決まる」に通じる。最近それを実感する。
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上中下巻。河井継之介という人は、小説だからすごいのか、実際すごかったのか。尊敬するけど近くにはいてほしくない。
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河合継之助を詳しく知りたくて読んだが、生き様に脱帽した。
この英雄の生き方、あくの強さは現代の人間にも通じるものがあると思う。
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私的な感情から言えば幕末No1の英雄だと思う。動乱の幕末を飄々と悠々と我が道を行く長岡藩家老河井継之助に憧れる。最期まで飄々とした感じがある意味清々しい。
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長岡藩家老の河井継之助が主人公。陽明学をもとに行動し、長岡藩を独立国にするために奔走。読み終わって本当にこんな人物がいたんだと驚きました。
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ラストサムライ河井継之助。特に前半のマインド面の描写が好きです。志は塩のように溶けやすい。男子の生涯の苦渋というものはその志の高さをいかに守り抜くかというところにあり、それを守り抜く工夫は格別なものではなく、日常茶飯の自己規律にある。
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幕末時代に生きた、長岡藩家老河井継之助の生涯。結構読むのに時間がかかったけど、生き様に脱帽!絶対に1回は読むべき作品です。
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河井継之助を知っているか!?
幕末と言えば薩長の志士や、会津藩や新選組が有名だし人気です……が、私は声を大にして云いたい!河井継之助が好きだーっ!!!
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【生き方】
自分がどのように生きるかを、「体制」という現在ならば軽視されがちなものに殉じた人の物語。
「人は体制の役割を果たす以上のことはできない」という、会社人間ならば一度は悩む究極の命題に対して、一つの究極の答えを示す生き方をした話。
どっちが良い悪いではなく、自分の道を信じて生きた人間がドラマチックに表現されていて感動的。
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【mixiに書いてた感想】
この人、滅びる側の立場に立たされるわけですが、 そこで何に苦しむかといえば
「事なかれ主義で何もしない人々」
「意思が無い人々」
「やる気がない人々」
しか仲間にいない、ということのようです。
どっかの会社を見ているようでした。
そういう人々を罵るだけでは芸がないので、
何でそうなってしまうのか考えてみました。
でかい組織は、とにかく人数が多い。
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大人数を統一ルールで縛ろうとすると
「しきたり」じみた物が多くなる。
⇒
「しきたり」は形骸化する
⇒
形骸化しても、それにさえ従えば誰にも文句は言われない。
逆に正しいことをしても「しきたり」に逆らうと
お飯食い上げになる。
よって皆「しきたり」だけを守ろうとする。
⇒
世の中の状況が激変するとき、しきたりが邪魔になる。
⇒
組織内部のほとんどは「しきたり」の守護者となっている。
朝起きて服を着替えるのと同じくらい、
体が「しきたり」に馴染んでしまっている。
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外部に組織を解体される。
内部の人、最悪の結果に。うわーん≡/;´Д`)/
・・・気をつけよ!
歳とったら他人事じゃないや。
今から気をつけよ。
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<07/4/28〜7/11>すみません。私には合いませんでした。幕末ものには食傷気味だった+河合継之助があまりにもスーパーマン過ぎる
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「瓦全は、意気ある男子の恥ずるところ。よろしく公論を百年の後に俟って玉砕せんのみ 」
長岡藩を滅亡に追い込んだ河井継之助。
幕末期を迎えた藩と藩主をどうすべきか、行動することによってその活路を見出していった、幕末の英雄。
幕末は、薩長土、新撰組だけではないですよ。
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越後長岡藩の牧野家七万四千石の家老、河井継之助の自らの思想のために生きて戦い、そして死んだその姿を浮き彫りにした名著。
スイスのような永世中立を願いながら、それが拒否されると官軍に徹底抗戦。
激しい長岡城攻防作戦の最中に戦傷を得て敗退。戦病死した継之助は、長岡では恨まれていたが、この司馬の小説で、その名誉を回復したともいえる。
歴史の大きなうねりが、その時代の人々を呑み込んでゆくが、そうした激動の時代にあって、「人間としての矜持心」をしっかりと保ちながら、己の信念の命ずるままに、命を賭して炎となって燃えつくしてゆく主人公を描かせれば、司馬遼太郎の筆は、いっそう冴える様に思われる。