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初期ヨーロッパがリアルに迫り来る。冒険もの。
クリスピンとベアが良いキャラをしている。正統すぎるかもしれないけど。勢いで読め!そういう本。
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主人公クリスピンは、貧しい村に住む不遇の子どもだった。
しかし母親の死がきっかけで、殺人と窃盗の冤罪によって追われる身となり、村を出て旅立った。
その途中熊と呼ばれる男に出会って奴隷にされてしまった時には、「何て運のない子なんだろう」と思ったが、クリスピンの素直で可愛らしい性格や、熊が意外と優しくいい人だったことに感動した。
この二人が自由を求めて旅立つまでの様子に目が離せない!
クリスピンの生い立ちや熊の思想もまた楽しめる。
YAを対象に書かれた話なのでとても読みやすく、さらっと一気に楽しんで読めた。
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途中でだいたいオチが読めてしまうのが難点といっちゃあ難点かもしれないが、人々の暮らしが、細かく描写されていて、そこがよかった。あと、熊がいいキャラで、何気ない台詞にも結構深いものがあった。
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14世紀、中世のイギリス。大荘園領主が支配する小さな村に、名前もなく
「アスタの息子」と呼ばれる13歳の少年がいた。母アスタの死後、ひとり
ぼっちになった少年が、泥棒のぬれ衣をきせられ命を狙われる。「ここを
出て自由に生きろ」神父に背中を押され、ひとりで旅に出た少年。母の
十字架に隠された秘密とは?自由とはなんなのか?旅の終わり、少年は
自分の手で自由をつかむことができるのか!? アメリカの権威ある児童
文学賞・ニューベリー賞2003年の大賞に輝いた、ヤングアダルト小説の傑作。
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えらく長尺なYAファンタジーになるのかと思ったら、さくっと一巻で終わってひと安心。変形の貴種流離譚とでも言いましょうか。一巻で完結してくれたのは、主人公が自分の血をあっさり・・・なおかげ(笑)
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中世イギリスが舞台なのだけれど、…もしかして前にも読んだっけ?あんまり。
金原瑞人訳、というだけで飛びついてた時期があったけれど、傾向が変わってきたかなあ
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中世のイングランドが舞台の割に人権とか平等とかについて考えさせられたのが結構意外だった。続きを書こうと思えば書けたのにさくっと終わらせて偉い。
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84点くらい。エンタテイメントに徹しているかというとそうではないが、作家の文章が巧みで一気に読ませてくれる。また、当時の時代背景等が子どもに分かりやすく書いてある。
あれこれ手をださずにテーマを絞っているところに好感が持てる。
最後の決着も、違和感なく「実際にあったかも」と思わせるところがよい。
ほかの人のレビューを読んで思ったが、テーマ「自由」でブックトークをするときに使えると思った。
Y.A.だけど、小学校高学年くらいでも、読める子は読めるだろう。
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中世ヨーロッパ。
ある村に「アスタの息子」と呼ばれ、母アスタ共々、村でもっとも下に扱われている13才の少年がいた。
名も呼ばれず、人に命令されることをして、生活をしていた。
母がなくなり、一人きりになる少年。葬儀には神父のみがつきそっていた。
その神父から「クリスピン」という名であることを教えられる。神父は出生の秘密を知っているようであったが、それを聞く前に神父は殺害されてしまう。
それらの罪を着せられたクリスピンは、命を奪ってもよい存在として追われることになる。
逃亡の途中で出会った大道芸人の「熊」。
彼はクリスピンを奴隷として扱う、といいつつも、いままでクリスピンが知らなかった「自由」について、人間としていきる言葉を投げかけます。
クリスピンの出生の秘密は?熊の正体は?
ハラハラする内容でどんどん読みすすんでしまいます。
そして、なんといっても「熊」の存在感。
彼が話す言葉は心にしみます。
自由、という言葉の持つ重さも考えさせられる本。
繰り返し読む、大好きな本です。
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YAではあるけれど時代小説に分類。1377年のイングランドが物語の舞台だということだ。ジョン・ボールという登場人物は実在らしいのだが、聞いたことない……。少しずつ、世界史履修漏れのツケを返していけたらいいなあ。はあ。
村人からつまはじきにされる主人公「アスタの息子」=クリスピンのお話。先日読んだ『童話物語』のペチカとその境遇は似ているが、大きな違いは、序盤におけるクリスピンの異常な物分りの良さだ。彼はなぜ自分だけがこんな目に、とは言わない。その時代、民衆は領主の下にいた。自由も平等もなかった。そんな少年が自由に目覚める様子が生き生きと描かれている。
正直、ストーリーは思ったより小規模で地味だったが、「熊」こと大道芸人オースン・ホロスガーの言葉がぐいぐい読ませる。金原さんの訳もすごいんだろうなあ。原書は読めないから、知らんけど。
原題:CRISPIN:THE CROSS OF LEAD
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小5のときに、図書室にあった本。
家から持ってきた本を読み終えてしまい、
近くにあったクリスピンを手にとりました。
あの時なにを思ったかは覚えていないけれど、面白かったということは覚えています。
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14世紀イギリス。
母を亡くした<アスタの息子>は、荘園領主の執事に濡れ衣を着せられ、追われる身となり、自由を求め村を飛び出した。
自らを「居ても居なくても同じ存在」と称する<アスタの息子>は、軽業芸人の熊と出逢い、彼の奴隷として共にある都市へ向かうことに。
ゆく先々で執事たちに狙われる<アスタの息子>にはどんな秘密が?
ファンタジーかと思いきや、ノンフィクションかと思うほどの地に足の着いたストーリー。
冒険物語でもあり、少年の成長物語、ミステリ要素もあり楽しめますが、特に、中世ヨーロッパの村や都市の生活の様子が臨場感たっぷりに描かれています。
そして、装丁、特に章ごとの扉絵が美しい。
封建制度?荘園制度?ってな私にも分かりやすい時代背景の説明や注釈もありがたい。(YAならでは)
自由・人権・道徳についても考えさせられます。
中学生向けかな。
軽い読み物として、大人も楽しめると思います。
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読みやすい翻訳。
装丁も素敵、特に中の飾り枠のデザインが話を引き立てます。
内容自体は奇抜ではありませんが、男の子の成長物語として楽しめました。
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14世紀イギリス、小さい村の名もなき少年は泥棒のぬれ衣を着せられ、命を狙われ村を逃げる。途中、熊と呼ばれる大道芸人に出会い、共に旅をする中で自らの名前と出生に隠された秘密と向かい合うことになる。
村で虐げられていた少年は、その境遇が当たり前のことと受け入れているが、熊と出会い「人は誰でも自分自身の主だ」という言葉から、真の自由とは何かを考えるようになります。まっさらな心で見るもの聞くものを吸収し考える。そして全てのものから受け身だった少年が、自分で考え自分で行動するようになる。王道というべきストーリーですが、熊と少年のやり取りを通して自然に書かれています。少年の師となる熊がとてもいい人なんです。ぶっきらぼうに見えて、少年のことをしっかり守り導こうとしている姿がいいです。このふたりの物語をもっと読みたいという気にさせられます。
また14世紀イギリスの宗教や社会や風俗などが物語に取り込まれている点も興味深いです。