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hontoレビュー

四日間の奇蹟(宝島社文庫)

四日間の奇蹟 みんなのレビュー

文庫 第1回『このミステリーがすごい!』大賞金賞 受賞作品

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みんなのレビュー467件

みんなの評価3.6

評価内訳

458 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

死を前に生きることの意味を問いただす

2006/07/31 13:00

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

第1回(2002年度)「このミステリーがすごい!」大賞金賞受賞作。
才能あるピアニスト如月は、ウィーンで銃撃事件に巻き込まれ、その左手の薬指を失います。その時、被害者の娘だった知的障碍者の千織と出会います。
身寄りを失った千織を連れて帰国した如月は、両親が千織を預かります。
千織は、ピアノに対するサヴァン症候群を見せます。そしてふたりは小さなコンサートを、介護施設や病院で行い始めます。
まず、冒頭でよどみなく物語に誘う文章力に驚きます。
千織の障碍、その診察に伴う脳の働き、障碍者とともに生活する戸惑いと学びなど、説明部分を説明と思わせない巧さ。
小説のテーマは途中、障碍者の小さなコンサートから引き出される能力の開花ではなく、死を前にした人間の心の動きや、人々に対する深い愛情、精一杯生きることの大切さなどにシフトしていきます。
ストーリーはそれに伴い、意外性な方向に向かいます。もちろんサヴァン症候群を扱った小説も、昏睡状態の魂の憑依なども、全く新しいものではなく、使い古されたものですが。
けれど、そうしなければ著者はこのテーマが描けなかったのでしょうね。ストーリーとテーマに、必然性を感じます。
ピアニストの夢を諦めた如月の無念や、千織への嫉妬。また普段は障碍に隠れている千織の罪の意識と謝罪。そして昏睡状態に陥る真理子の愛と無念。
これらの心の変化を、丁寧に描きます。
また、夕焼けのなか、人影が列を作り、ゆっくりと歩むなどの風景描写、ピアノの奏でる音色の描写力の高さ。筆力がタダモノではない。

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紙の本

風景が浮かんでくる

2007/09/13 03:28

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はにわ - この投稿者のレビュー一覧を見る

切ないんだけど、あったかい話。
悲しいんだけど、幸せな話。

風景がありありと浮かんでくる。
私の中では久住高原あたり。

物語が大きく動きだすまでが
ちょっと長い気もするが、
そこからはもういっきに読んでしまった。

映画化もされているが、そっちは・・・

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紙の本

このミス大賞はこの一冊から始まった。

2017/01/25 00:43

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

このミス大賞は、読み手側の目線で始まった文学賞の草分け的
存在だと思う。読み手側といっても、選考者は書評や評論などで
活躍されている人たちで、いわば読む側のプロなのである。
少々難点があっても、出版までの改稿を前提に、とにかく面白い
作品を選んでいるとのことだ。
いろいろな新人賞の考え方があっていいと思うので、そこがこの
文学賞のヒットの要因だろう。

その中で、四日間の奇蹟は、第一回の大賞作という名誉を
負っている。読ませる力を抜群に持っており、このミス大賞の方向性
がよく分かる。

冒頭は描写のかたまりだ。何の話だろうと、カーテンをするすると開け
ていくと、ピアノ演奏の終了とともに幕が明ける。何だか、格好いい
出だしだ。
開始十ページもいかないうちに、ピアノを弾いている少女が知的
障害者という事が分かる。

少女と手引きする男。だんだん物語が浮かび上がってくる。
少女は千織、男は如月という。如月は名の知られたピアニストの
ようだ。そして、薬指の先がつぶれて、ピアノを弾けなくなった
らしい。

とっかかりは重そうな設定だと思った。
ところが前半いくらもいかないうちから、ぐいぐいと話に引き込まれ
ていく。特に如月と千織のやり取りがいい。
少々かわいく描きすぎているので、作者の希望が強すぎるきらい
があるが、読む方は楽しいものである。

二人はいろいろな施設を回りながら、ピアノ演奏をしている。
仕事というよりも、千織のリハビリが高じてのことである。
四日間の奇蹟は、脳化学研究所の療養センターというところ
から、演奏会の依頼が来ることで始まるのである。

解説にもあるが、中盤にある重大な仕掛けが有名小説と同じ
である。確かに、最初は少し気になった。でも料理人が違えば
別の一品になるのと同様、大いに楽しめたことを書き留めておく。
クライマックスは、読んでいるこちらも小宇宙の中に一緒に引き
込まれ、体に電流が走る感じになってしまった。

ようするに、当たりの一冊である。

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2004/09/18 17:07

投稿元:ブクログ

「このミス」大賞・金賞受賞という事実と、本の裏の『癒しと再生のファンタジー』という紹介文のちくはぐさに思わず手に取った。で、感想。
「これはミステリーではない。文章はうまいが、内容は二番煎じ」

2004/09/29 11:51

投稿元:ブクログ

面白かった!指を失ったピアニストと、障害を持った少女が一緒に暮らす話。なんつーか、、、途中から、とにかく先を急いでしまうほど必死に文字を追っていました。なんとも切ないお話。なにしろ、読み易かった!久々に一気読みしました♪あ〜眠い;;;;

2004/09/25 01:10

投稿元:ブクログ

ファンタジーとしてはすごくありがちな話だと思う。でも、それを承知の上ですごく泣けた。
何かどこかで観たか読んだかした話と似てるな、と思ったんだけど、結局何に似てるかは思い出せなかった。ううう、気になる。

しかしなんでこれが「このミス」なんだろ。確かに舞台は難の変哲も無い『現在』なのだけれども。最近ジャンル分けし辛い本が増えてるなあ。

2004/12/20 16:27

投稿元:ブクログ

「このミステリーがすごい!」大賞受賞なのだけれど、いまいち感情移入しきれないというか。文章はうまいと思います。

2004/09/27 21:56

投稿元:ブクログ

確かに泣ける。それに、読みながら色んな音楽が頭に鳴り響く。誰かの何かに似てるとかそんなのは別に問題じゃなく、素直に奇蹟を感じられればそれで良いと思う。ただ、これがミステリーなのかどうかというのは疑問に思うかも・・・。

2004/09/28 09:00

投稿元:ブクログ

『このミステリーがすごい!』の第1回大賞金賞受賞作です。 ”ある人気作家の作品(敢えて書きませんが)と設定が似ているけど良い”という前評判をあちこちで聞いていて、割と前から気になってました。
似た設定だということは気にせず読もうと思っていたのですが、読み始めてみるとやっぱり気になっちゃってました。
いつ出てくるのかというのが常に心にあるような感じで・・・。
真ん中辺りまでその設定が出て来なかったのでちょっと意外でした。

でも、面白かったです。
先に世に出ていた方の作品は、読後にかなり切ない余韻が残ったのですが、こちらは爽やかな感動を置いていってくれたという印象でした。
もちろん途中には、切ない要素も悲しい要素もツライ要素もあるんです。
それが、最後には素敵な状態で終わっている。
私は涙までは流れなかったんですが、読む人によっては泣けちゃうんじゃないかと思います。

確かに設定は似ていて、あの作品を読んだことのある人なら間違いなく連想してしまうだろうなあという感じは受けました。
あまり見かけない設定だから余計に。
でも、盗作だとかパクリだとかの悪印象はない。
それよりも、設定が同じでもまったく違う作品になるものなんだなあと逆に感心してしまいました。

2004/09/29 00:46

投稿元:ブクログ

脳に障害を負った少女とピアニストの道を閉ざされた青年が山奥の診療所で遭遇する奇蹟。ひとつの不思議なできごとが人々のもうひとつの顔を浮かび上がらす ....

2004/12/12 15:55

投稿元:ブクログ

陳腐なアイデア、陳腐なストーリー、陳腐な会話。それでも一気に読ませる文章力は凄い。あそうか、陳腐だからか。

2004/10/25 21:13

投稿元:ブクログ

ミステリーなのかな?ファンタジーみたいな感じがした。
障害者でピアニストの子どもと、彼女の擁護者である元ピアニストの男の慰問訪問をした先でのお話。
一つ一つの小さな出来事は全部奇跡に繋がってるのかな。
何も考えないですんなりと話に入っていけて、あっという間に4日間が過ぎます。

2004/10/04 10:33

投稿元:ブクログ

第一回「このミステリーがすごい」大賞の「四日間の奇蹟」。
ネタ的には斬新なところはなかったけど、そういうありきたりのネタをモチーフにしてあそこまで引っ張られるのはやっぱりすごい文章力だと思う。中盤からラストまでは一気に読めた。泣ける度でいうと東野圭吾「秘密」の方がちょっと勝るけど、新人賞だということを考慮すれば全然オッケー。イイです。

2004/11/30 00:27

投稿元:ブクログ

第1回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞金賞受賞作として、「描写力抜群、正統派の魅力」「新人離れしたうまさが光る!」「張り巡らされた伏線がラストで感動へと結実する」「ここ十年の新人賞ベスト1」と絶賛された感涙のベストセラーを待望の文庫化。脳に障害を負った少女とピアニストの道を閉ざされた青年が山奥の診療所で遭遇する不思議な出来事を、最高の筆致で描く癒しと再生のファンタジー。

2005/05/14 01:07

投稿元:ブクログ

第1回「このミステリーがすごい」大賞・金賞受賞作品。癒しと再生のファンタジー(と
裏表紙に書いてあるのがちと恥ずかしい)。

どこかで読んだことがある気がする美しい寓話、という雰囲気。登場する人物は皆、誠実で優しい。そういう意味では確かにファンタジーの趣で「ミステリーがすごい」という感じではないんだけれど。
暖かい気分になりたいときに読むと良いかもしれない。

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