紙の本
エンタテイメント・ホラー
2004/02/11 08:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紫月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホラー大賞特別賞受賞作です。
新たな契約者を紹介すると、携帯、ネット料金が基本料金を含めて無料になる…怪しげな契約だと思いつつも十七歳の高校生たちは次々に知り合いを登録させていきます。
少年の失踪、少女の自殺、猟奇的な母親殺害などの事件が相次ぎ、危険に晒された主人公たちはやっと自らが契約した謎のプロバイダに疑いを持ちます。
暗闇に待ち構えていたのは『仮想現実地獄』。そこから脱出するため、そこに囚われた者たちをたちを救い出すため、主人公たちは戦い始めます。
主人公、麻月加奈子、その母親である和泉親子の成長を縦糸に残虐なホラーとなっている作品ですが、B級スプラッタを活字にしたような忌まわしさはなく、残虐なシーンに頼らずに恐怖を描き出そうとしているところに好感が持てます。
今風のエンタテイメント・ホラーとでもいうのでしょうか。
仮想現実をテーマにして魅力的なキャラクターたちが活躍する様子にはどんどん引き込まれていきます。酸鼻を極めるシーンもありますが、この手の小説にしては最小限に抑えられているといってもいいでしょう。
物語の軸となる親子の情愛の純粋さ、また、脇役にもかかわらず強烈な魅力を放つ登場人物が際立っています。
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高校生3人が、携帯電話料金が全て無料になるプロバイダへ登録したところ次々と恐怖が彼らを襲う。
現代らしくインターネットやバーチャル世界を題材にしたホラー小説。…なんだけど、どーも最後らへんから現実離れしすぎて、んん〜??ってなっちゃいました。
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ミステリーかと思って読み進めていたら、ホラーでした。^^;
しかも私の苦手なスプラッター系です。それほどグロくはないですが
スプラッター系が苦手な方にはお勧めしません。
しかし、一気に読めます。テンポも良く、ぐんぐん引き込まれます。
程よくミステリーの要素もあるので
謎のプロバイダの正体はなんなのかが興味を惹きます。
う〜ん。でも、なんとなくラストは
途中からよめてしまうかもしれません。
あぁ〜やっぱりなって感じです。
面白いか、面白くないかと聞かれれば面白かったです。
何しろ2日間で一気に読んでしまったほどですからね。
この誉田哲也さんの小説は初めて読みましたが、
中々面白い小説を書きます。
他の物も読んでみようと思います。
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怖い世界だなと思った。
人の憎しみなどは怖いと。
でも、雪乃と翔矢には幸せになって欲しかった。
最後の再会はイイ展開だった。
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グロイところが多々あって、読み進めるのが怖かった。でも中盤辺りからは明るい感じになってホッとした。ネットの関わるお話で、もしかしたら身近に起こるかも・・・
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コレ、yoshiのもっと生きたい系の話。。初めはなんかリアルなドキドキ感がある??って思ったら、なんか違う〜恐怖で死に掛けのときに体と魂が入れ替わって違う世界から戻れる。。とかどっかで見たような話でした。時間があったから読んじゃったけど、まぁ何かなぁって感想!久しぶりに・
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グロテスクなディテールのホラー小説。インターネット内の実体の無い亡霊が、人間の体を奪い、入れ替わる…というネタだが、ネットの電波と人間の魂の入れ替わり部分の描写は、オカルトにしないで、情報科学の方面で表現して、少しでもリアルに持って行って欲しかった。そして雪乃と翔矢は救って欲しかった…。2007.9.10
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こわかった・・・。
結構残虐な部分もあって、怖かった。
全然繋がりのない4人がつながってくるところとか、異世界からの脱出とか、面白いところもたくさんあったけど、怖かった。
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第4回ホラーサスペンス大賞特別賞
さらっと読めた。
話の内容はとても面白かった!発想がなんか好きだ。
が、ラストが自分にはちといただけなかったかなー。
雪乃、翔矢という二人の感情や、サーバー内の世界で意思の強い雪乃がなんであんなに簡単に・・・という感じ。
あと友達、人の身体でいいのかなーという、もう少しそこらへんを突っ込みたかった!
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中盤まではなかなか楽しめたけど、それからはどんどん思ってもみなかった方向に話が向かっていき、ショックを受けた。誰かを勧誘して登録したら、基本料金も通話料も、ネットの使用料金も、すべて無料になるという謎のプロバイダ「2mb.net」。そういう設定は現代を舞台としたホラーらしくて好感は持てたけど・・なんで途中からバーチャル世界!?誉田さんの作品はこれが初めてだったんで、この作品のせいで彼の他の作品には、長い年月手をつけることができないでいた。それだけ後味悪い本です。
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内容(「BOOK」データベースより)
イケメン高校生の翔矢と雪乃、従姉妹の可奈子が謎のプロバイダに登録してから、次々と奇怪な事件が発生する。
同級生の自殺、日本刀に取り憑かれる男、電源を切っても着信するケータイ、連続殺人、忍び寄る幽鬼の手。
彼らが堕ちた魔界の連鎖とは?第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作。
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最近よく読んでいる誉田さんのホラーということで、期待大。
そしてその期待に違わず、中盤むっちゃ怖かったです。
あー、心霊ちゃんは好きだけど、サスペンス系は結構怖い。
雪乃も翔矢もカッコ良かった。
しかし、一番カッコいいのは、普通の子でしかなかった可奈子と尚美じゃないかなぁ…とも思う。
いや、それ以前に丸山君か。
雪乃はもう一働きするとばかり思っていたので、結構「えーっ!」でした。
勝手ながら……。
ホラーというよりは、都市伝説的。
そしてありそう、ホントに。
この先の二人がどうなってしまうのか、考えるとちょっと怖い。
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誰かを紹介すると通話料もネットもタダに。
親友が自殺したのを皮切りに
そのサイトにアクセスした人たちが次々と事件に巻き込まれていく。
エグい描写もあるけれど
それほど怖さはなく面白く読めた。
でも2人ほどメインの登場人物のその後がほったらかされたのが不満。
【図書館・初読・7/30読了】
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友人を登録させると自分の通信料が無料になるというプロバイダ。
そこに登録した人間が次々と謎の死を遂げる。
実はその登録サイトには、自らの肉体をサーバ内に潜む悪霊に差し出すという
秘密の契約書が埋め込まれていたのだ!
果たして加奈子は自分の肉体を取り戻すことができるのか!
……。
「90年代のネット・ケータイ黎明期にこういう作品あったよね」
って言いたくなるけど、コレ初版2004年の作品なんだよね。
なんかキャラクターの納め所もイマイチで
青春路線やド鬱路線を描ききるこの著者の特性も見えてこない。
なんかのバツゲームで書いたとしか思えない。
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第四回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作、
パソコンのネット携帯の料金がすべて無料になるってプロバイダに加入してから事件に巻き込まれていく。
いままで読んだ誉田さんの作品とちがっていまいちなじめなかった。