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紙の本
殺人事件の謎を解くのは、宇宙人!?
2004/03/13 16:41
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投稿者:PNU - この投稿者のレビュー一覧を見る
惑星バ・スウの知的生命体であるイレム・ロウは探査のため地球に降り立った。殺人現場に居合わせてしまったイレムは事件の謎を解こうとするが…。
もはやコウベ作家と呼ばれてもおかしくないくらい、またも作品の舞台は神戸。そしてやはり大震災が影を落としているのであった。
探偵役はとぼけた宇宙人イレムであり、外界から隔絶された館で有り得ぬ状況(逆密室? 開かれた密室?)での連続殺人が起こるという、本格好きにはワクワクする設定の本書。イレムの説明調の言葉遣いが可笑しかったりうっとうしかったりして少々とっつきにくい気がしたが、邪悪にして純粋なとあるキャラクターと単純素朴なイレムに惹かれて一気に読了した。
この作品の欠点というほどではないが、本作の一部を読むと巨匠S.S.の「異×の××」(ひょっとしてリスペクト?)が頭をよぎったりしてしまう。そして読んでいて〈おかしいな、これはないだろう〉と思ったことがラストで明らかにされるのだが、そこまでの道中違和感がくすぶりつづけてしまい、スッキリとはしないのだった。
それでも、常識から少しずれたイレムが新鮮な感動を読者に与えてくれる。やや観念的にすぎるきらいがあるとはいえ真相のサプライズも充分。いつも私にはラストでやりきれない気分になることが多かった谺作品だが、本作はキャラクターの魅力もあり好きになれた。
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