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ネイティブ・インディアン オグララ族の大聖人と言われるフールズ・クロウは奇跡的な治癒も起こすメディスンマン(治療師)でもあった。その彼の示唆に富む数々の言葉が記録された『フールズ・クロウ 智慧と力』の中から、ガンを治す際の心構えの参考になりそうなところを掲載したい。
「患者は毎日の治療が終わると夕食を済ませ、その後は床に就くまで自分とワカン・タンカ(創造の神(聡哲注))のかかわりに静かに瞑想するようにと指示された。瞑想には深い呼吸と祈りが伴い、その祈りは嘆願と傾聴の二つのパートから成っていた」
「なによりもまず、患者が祈りの中で強調しなければならないのは、自分は他人の役に立つ人間になるために元気になりたいと願うことだった。長続きする成功を収めるためには、治療の目的は個人的な願いを超えていなければならなかった。フールズ・クロウがよく強調したのは、こうした治療や癒しは共同体のためになされるということだった」
転移が進んで病院のベッドで中心静脈栄養の補給を受けている方にはこれは困難なことかもしれない。しかし初期のガンで日常生活を普通に送れる方にはこの「人のために役立つことをするために治りたい」と願うことは可能だろう。
引き受け氣功の「あなたの闇を引き受けます」も上の「人のために治りたい」と願うことも、他者のために生きることが自分を活かすという重要な法則の実現に繋がっているから、奇跡的な治癒も起こるのではないだろうか。