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紙の本
国試の女性試験導入
2019/04/03 09:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
秀麗が官吏になるための国試を受けられるように国試の女性試験導入に至る経緯の物語。発言力のある戸部尚書をこの法案の賛同者として勝ち取るため、国試に合格する可能性のある秀麗を実例として(男装させて)戸部に送り込む王の補佐・李絳攸。そんな政治的思惑など知らず秀麗は臨時雑用係として生き生きと働き、戸部尚書と侍郎に重宝されます。
秀麗の永遠の副官として歴史に名を残すことになる浪燕青が秀麗と出会う重要なエピソードでもあります。
紙の本
男装してアルバイト
2017/10/10 14:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:黄龍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
例年にない猛暑のせいで人手不足に陥った朝廷で、絳攸の斡旋で臨時の雑用係として働くことになった秀麗。しかし朝廷は女人禁制のため、男装して働くことになる。頑張る秀麗の裏で男たちが秘密裏に暗躍してるのが面白い。戸部の黄尚書と景侍郎、2人の息のあった掛け合いが、いい味を出しています。
紙の本
王の器
2004/03/03 23:10
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KUM - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ第1作目「彩雲国物語 はじまりの風は紅く」で、多額の報酬を得たもののあっと言う間に貧乏暮らしに逆戻りした、名家のお嬢様・紅秀麗。
秀麗に恋する王様は、彼女が宮廷に帰ってきてほしくてたまらない。
そんな王様の姿を見かねた二人の策士が、秀麗に宮廷での臨時仕事をもちかける。
一方、紅家の家人である静蘭には、軍の将軍たちから「戻ってこい!」の説得の嵐が降り注いでいる。しかも、紅家の家人になる前の彼を知っているらしい男も現れーー。
1作目では、後宮に上がった秀麗に付いていった静蘭ですが、今作では二人はほとんど離れ離れです。
離れているからこそ、相手のことを心配するシーンがあり、そこから感じられる暖かいものに心をくすぐられました。
秀麗は無意識だとしても、静蘭はかなり自分の心を知っているようです。問題は知っていて、どうするか。
このシリーズの秀麗のお相手は、王様、なのでしょうか。
でも、今作では妙な言動ばかり目立って、あまりいい所なしでしたが。
もし秀麗が二人から拒否された場合、というのを想像します。
王様が「実は、恋していたのではなく、母性を求めていただけだった」(←私はそう読んでいますが)と言ったとしても、秀麗は「ああ、なんだ、やっぱりそうだったの」と明るく納得すると思います。
では、静蘭が今まで打ち明けずにいた自分の正体と過去を考えて「家族としか思っていません」と嘘をついたとして。秀麗は表面上は明るくふるまっても、内心すごくショックなのではないかな、と思います。
もちろん、これはただの想像です。そんな想像をして楽しんだりできるぐらいの魅力のあるシリーズです。
でも、今作で静蘭の過去の謎が浮き彫りになり、そういえば、秀麗は察しているかも知れないけれど静蘭から出自と過去を話してもらっていないのだと、思い当たりました。
それが秀麗に知れる時、また一波乱がありそうで、楽しみです。
今作で、「王の器」という言葉が出てきましたが。
比較されていた静蘭は果たして王の器なのか、考えました。
結果、「王になりたいと思わない、王になんかなりたくないと思っている者は、優秀であっても王の器ではない」と思いました。
でも、劉輝は静蘭よりも更に王の器ではないと思いますが。
このシリーズの登場人物で、最も王に向いているのは楸英ではないかと、私は思います。
でも、王族でないから無理?
そういえば、同じくファンタジーで「七姫物語」というシリーズがありますが、あちらは、著者が意図しているのか分かりませんが、「国の頂点に立つのに、血筋は関係ない」ということを如実に物語っていると思います(「なんで?」と関心を持たれた方は、是非「七姫物語」を読んで下さい)。
王の器とは何か、ついつい考えてしまいました。