投稿元:
レビューを見る
開始:20070918、完了:20070918
題名にひかれてかった。確かに、その話は本の最初の頃には出てくるが必ずしも全体を通したテーマではない。どちらかというと著書が日常で感じた、出会った事柄をストーリーとして伝えている、というような本だ。ムリに教訓を押し付けることなく、自然な中で人としてどうあるべきかというのを語りかけている。そしてちょっとウィットに利いた語り口がここちよい。ただしビジネス書として読んだらちょっと退屈かもしれない。なかなか結論がないから。役者あとがきにもあるが現代版徒然草みたいだね。以下心に残った話。「環境汚染、環境破壊
ちらかしたら自分で後片付けをすること。
使ったものは必ずもとに戻すこと。
人のものに手を出さないこと。
いずれも忘れてはならない戒めである。
幼稚園で学んだはずなのに、大半の人々が本当には理解していないことがあって毎度ながらびっくりする。」「南太平洋ソロモン諸島
木があまりにも大きくて斧では歯が立たないと、
原住民は怒鳴りつけて木を倒す」「人の居場所。
あたしは人魚。「人魚はここでいいよ。海の王様のそばだ。」
少女とわたしは手をつないでそこを動かず、魔法使いや、大男や、小人
たちが床を蹴たててつむじ風のように走りまわるのを見物した。」「ヴェトナムから来たサンタクロース
「悪さか、お菓子か」とサンタクロースは叫んだ。
1ドルを上げると、「クリスマスの歌をうたおうか?」
彼はヴェトナム難民の子どもだ。
「たのむよ聖歌隊はどこかな?」
「ぼくだよ」言うなり彼は声の限りにアップテンポでジングルベルを歌いだした。」「インド。
行きずりの他人に借りたものは、行きずりの他人に返せ。
インドのバクシーシ。」「貧困に直面してわたしは恐怖を覚えた。
よく聞きたまえ。
君の予算には、何一つ、喜びがない。
読書や音楽の楽しみは疎か、花を愛でる心も、冷えたビール一杯
の快楽すらない。しかも人に与えるものは何もない。
君のようなそんなみすぼらしい人間は援助のかいがないというものだ。
喜びをふんだんに盛り込んだ予算を学部長は承認した。
」「マザーテレサ
わたしたちは大きなことはできません。ただ、大きな愛をもって小さなことを
するだけです。
あるがままの力と才覚を活かして、その場その場でできることを実行している。
平和は願うものではない。
自分たちで作り出せるもの。
「もう一度、人生を与えられるとしたら、どう生きるか?」
これまでの生涯をとくと反省し、あらゆる可能性を考慮してわたしはいう。
この生き方をかえることはない。」
投稿元:
レビューを見る
作者が日々思うことをまとめた本。
題名のエピソードは最初にちょっと出てくるだけで、他のほとんどは題名と関係のない話。
ということで、残念ながら面白く読めたのは最初の方だけでした。
投稿元:
レビューを見る
このエッセイの面白さを私の言葉で伝えることは難しい。ただ、今までに読んだことのない面白さをかんじた。また、読み終わると温かい気持ちになる。訳者は「本書は多くの人の命を洗濯した」と述べているが、まさにそんな感覚。
厚い本だが、すべてを読む必要はないと思った。読みたい時に読みたいページを読む。本書にはそんな読書をオススメしたい。
投稿元:
レビューを見る
子育て本と思いきや著者の自伝的エッセイ。日々生きて感じること、哲学的にも普遍的にも受け取れる。誰にでも訪れる在り来りの日常が著者のフィルターを通すとこんなふうに濾されるのかと。そこには人生の深みが垣間見れる。
投稿元:
レビューを見る
人のものはとらない。その他生きていく上で当たり前の事は全て幼稚園の砂場で遊ぶ時に学んだルールで成り立っているという話。
投稿元:
レビューを見る
作者が人生を通して感じたものを書き連ねた作品。
退屈しそうなものだけど、意外と退屈せずに読み切れました。
なんか普段心で考えて、そのまま通り過ぎてしまうような想いを文に起こしてくれたような感じで。
生き方が違って共感できない部分もあれば、
あったあったと思う場面もありました。
投稿元:
レビューを見る
All I really Need to Know I Learned in Kindergarten
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309461489/ ,
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309464213/
投稿元:
レビューを見る
「無知と力と驕りというやつが一緒になると、どうも始末が悪いですね」バッテリー上がりの車に遭遇し、なんとか助けようと思ったけれども、自分も相手も使い方が分からないまま見栄とプライドだけでブースターケーブルを使い、相手の車を故障させてしまうというトラブルから、権力を持つことの恐ろしさという真理を思う…。著者の思考力に脱帽。
本書の随所で著者のやさしさとやわらかい思考が見て取れる。例えば、庭を自然のなすがままにしたい著者と、落ち葉や雪を完全に排除して庭をきれいに保ちたい隣人。完全に対立する立場だけど、著者は相手の考えを否定することなく、相手と自分の違いを「観察」して受け止める。
ほかのエピソードでも著者のやさしさとユーモアと想像力が伝わってきて、読んでいて心がほぐれるような一冊。