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封印した記憶が甦る。
4月から3月というサイクルで、毎年同じ年中行事が規則正しく繰り返される小学生時代。
その時期の記憶がかなり曖昧でとらえどころがなかったりするのは、毎年記憶が上書きされていくからではないでしょうか?
らせん階段をぐるぐる回りながら少しずつ上昇していくように進行していく6年間は、1年ごとに同じ景色を、去年より少し高い位置から見ることになる。
その記憶は、必然的に上書きされてしまうはずです。
なにかの間違いで、上書きし損ねたデータファイルのみが、記憶の片隅にポツンと取り残されるのでしょう。
さくらももこさんが小学生時代を文章で描いた『あのころ』。
私自身の記憶のいい加減さ、曖昧さ、雑さを思うと、なんと高性能、高機能の記憶装置なのでしょうか。
舌を巻くのは、卓越した記憶力だけではありません。
自分で、自分を笑うこと。
「また、やっちゃった。バカだ、わたし……」
この手の記憶を、子供は無意識に封印してしまいます。
一つ一つ克明に記憶していたら、自己嫌悪だらけで、子供の人生は立ち行かなくなってしまいます。
適当に忘れたり、記憶のデータファイルにバグを起させたりして、心の平穏が保てるのだと思います。
自分を笑うことは、子供には到底できない高度で知的な芸当です。
さくらさんとはいえ、子供の頃からその能力を持っていたわけではないでしょう。
自分を笑う能力は、大人になってから身につけたもののだと思います。
漫画家という職業人の、人間観察力、おもしろいことへの洞察力によって、自分自身の「あのころ」を、素材として見ることができるようになったのでしょう。
それによって、小学生時代をただ懐かしむだけでなく、リアルな匂いや手触りまでも再現できました。
マラソンの授業を休みたくて、なんとか風邪を引くように、無駄な努力をしたこと。
寒い体育館の集会で、気が遠くなりそうになりながら尿意を我慢したこと。
朝顔が枯れてしまい、ウソの絵を描いて、夏休みの観察記録を提出したこと。
そうそう、全部、私もやっていました。
封印した記憶を思い出させてくれる、スゴイ自分史でした。
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読んだ期間*2010年7月25日〜7月27日
“もちろん四十日分の宿題を三日でやるのだから、三日間は家族も自分も苦労するのだが、その気になれば三日で済むのだから三十七日間は怠けていた方が得である。”
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これだけ続けてさくらももこのエッセイを読んでると、どの本でどのエピソードを読んだのか、混乱してきた…。でもどれも面白くて懐かしくて心温まって笑えるね。
「もものかんづめ」からの三部作よりも、ひとつひとつのエピソードがより深く書かれていて、自分も学校行事(遠足やマラソン大会)でこう思ってたなぁ、とか、親にこういう言い訳してたなぁとか、懐かしくてたまらない。というより自分の子供の頃を書いてくれたのかな!?と思うほど子供の頃の思考回路が似てる…。将来子供ができたとき、その子供が同じ発言や行動をしたら理解出来るのかなぁ?生意気だと、まる子のお母さんのように怒り狂う気がするけど。(笑)
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自分もそういうことあるなぁ!その気持ちわかるなぁ!といつ見ても共感できるさくらももこさんのエッセイ。
ちいさいころの思い出が厳選されてのっています。
おとなになるとよくわからなくなってしまう子供の価値観とか気持ちを本当によく覚えていて、それをおもしろおかしくかいてしまうさくらももこさん。天才だと思います。
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あのころ。。
題名ごとく、まさしく私もそうでした。
もしくは懐かしいクラスメートの顔を思い出させてくれます。
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夏休みの宿題、みんなになんとかやってもらうことに奮闘。そうは言ってもみんなに感謝の気持ちを持っていることは、子供ながらにえらいなぁと感心したり。マラソン大会、いやいやながらに頑張ってみたり。
さくらももこの小学校時代。幼少期がやっぱりおもしろいなぁ。ヒロシとの関わり方、ヒロシネタも最高です。
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相も変わらずさくらももこ、旅のお供に開いた一冊であったが電車内でどうも笑いを堪えることができない。
さくらももこの幼少期を描いた三部作ということで、順序はばらばらだったが三巻全て読みきった。
兄弟姉妹のいないあたしだが、お姉ちゃんとのケンカの話は腹がよじれるほど笑った。
家庭教師のお兄さんの話はどこかしんみり切ない。こちらも、宇野さん元気でいますように、と祈ってしまう。
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まるちゃん
可愛くはないけど
なんだか
いいね
ほのぼのしていて
短編小説だから
一気に読めるしね。
うん
小学校3年生かぁ
プールの合宿
冬の合宿が嫌で
12月まであと~か月だなぁとか
考えたなぁ
それは
まるちゃんが
マラソン大会まで
後何カ月だ
って考えるのと一緒だ
あとは
プールの女の子を好きになったり
キリンレモン飲みまくったり
キリンレモンのペットボトルを買って
ペットボトルのふたで
お酒を飲む風に飲んだり
クレヨンしんちゃんが楽しかったり
学校は
わざわざ3階まで登るのめんどくさいなぁって思ったり
屋上で遊べる無理やりボールを作ったり
思い出せば何とかなるかもね
プール嫌いだったなぁ
夏の合宿だけは楽しかったなぁ
後は楽しかったなぁ。
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このひとのエッセイは本当におもしろい。
クスリと笑ってしまうような、だけどなんの変哲もない日常を切り取ったもの。
ももちゃんとお母さんのやりとりや
父ヒロシの関わり方。
どことなく我が家に似ているような気がして
すごく共感してしまう。
きっと、誰もが思ってることだろう。
そのくらい
まるちゃん一家は普通。
だからこそ
親しみやすくておもしろい。
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彼女はわたしだ!\(^o^)/
マラソンのくだりや、夏休みの宿題、賞状に七五三。
自分の思い出と照らし合わせ、あるある〜と危うくスタバで吹き出しそうになる。というか、もう、にやにやしてへんな人状態。
それにしても、作者の記憶力には脱帽!
わたしは昨日の夕飯も思い出せないよ。
自分はサザエさんだと思っていたが、まさかまる子でもあったとは。
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マラソン大会、遠足のお菓子、家庭訪問、夏休みの宿題。 うんうん、と共感できるものが多くて、思わずクスリとしてしまうお話も多かったです。 ライトに読める小説だと思います。
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社員旅行(ハワイ)の機内用に購入した、さくらももこエッセイ。
気楽に読めて、ワクワク・ぷっと笑えるゆるさが大好き。
さくらももこの小さいころのお話たち。
トイレの話が多くて、機内で読んでいて、我慢するのが大変だった。(笑)
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めくるめくちびまる子ちゃんの世界。自分の子供時代のお話を書くって、本当に記憶力がいいって感心するばかりです。
ちょっと時代がずれているので、てきやとかツチノコ騒動とかは分からないけど、夏休みの宿題に追いつめられる気分とか突然自転車がすっと乗れたこととか、なんかちょっと懐かしいなぁ。あたしもこんなもんだったなと思いました。
トイレ関係の話がちらほらあって本当に苦労したんだなぁということが窺われます。
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自分の小さい頃を思い出して、
懐かしい気持ちになる話がたくさんあって
共感するエッセイでした。
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マンガで読んだ内容でしたが、文字で読むとこれまた面白い。
ちょーーーーーーとだけ人をコバカにした感じがいい。
最後のほうの道に迷う友達のオカンのことを(マントヒヒ)(奴)呼ばわりしちゃうのとか、家族のことは基本ケナシ口調なのが、ややうけます。
幼稚園の頃の記憶まで、あるのはすごいなと。
あたし全然記憶ありません。