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紙の本
内容の「激しさ」を包んで、余りある穏やかな文章で書かれています。
2005/07/28 20:13
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:一読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
どうしても、ことが、事だけに内容は「激しい」ものになりがちですが、この著者の持つ文章力によって、それが実にマロヤカに表現されており、読む側としては、そのマロヤカさに導かれて、その「激しい」内容の話を、まるで苦い薬を「糖衣錠」で飲むかのように、読めてしまいます。 そして一番大切な所は、いかにして、著者である藤家寛子(ふじいえ ひろこ)さんが、御自身のアスペルガー症候群と、どう、おつき合いしているか、また、その時にどの様なチエを発揮されているか、はたまた、まわりの御家族とのコミニケーションに、どのような苦労と、そして、そこから、どのように楽しみを見付け、「愛」を見付け、感謝へと変わっていったかが、淡々と書かれています。 後に、藤家寛子さんの講演会に行った「印象」では、とても「おしとやか」そうで、語り口調も淡々とされていたのが、とても好印象でした。
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