- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
僕と彼女と彼女の生きる道 みんなのレビュー
- 橋部 敦子 (脚本), 小泉 すみれ (ノベライズ)
- 税込価格:1,540円(14pt)
- 出版社:角川書店
- 発行年月:2004.3
- 発送可能日:購入できません
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
5 件中 1 件~ 5 件を表示 |
紙の本
結婚しようとしている男性、泣きたい読者に贈る1冊
2004/07/29 21:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サクランボパパ - この投稿者のレビュー一覧を見る
久々に本を読んで泣いた。それも多くの場面で泣いてしまった。泣ける本を読んだ後はカタルシスを感じる、これは僕だけではあるまい。
大銀行に勤める猛烈サラリーマンの主人公が、ある日突然妻に離婚を宣言されて、彼女は小学校1年生の娘も置いてどこかに行ってしまう。後で分かることだが彼女も自分がこのままでは壊れてしまう、と感じてつらい決断をしたのだった。同じような年頃の娘を持つ身として、こんな状況になったら…想像するだけで恐ろしい。
娘は父親に常に敬語で話している。尊敬しているから…? 朝、娘は父親と一緒の時間に家を出かけたがる。大好きだから…? ちがう、怖かったのだ! 母親に続いて父親にまで見捨てられるのではないかと。朝、急いで家を出るためにうんちができなかった娘はもちろん学校でもできず、それが為に救急車で病院に担ぎ込まれてしまう。そして事実を知る父親。でも誰を責められる? もうここまでで涙ぼろぼろだ。
その後父親はどうするのか、娘との共同生活はどうなっていくのか、そして妻との離婚、親権の争い…3人の気持ちを考えると涙なしでは読めなかった。たとえば、主人公が娘の朝食用にレーズンロールパンを探している。それだって娘の家庭教師に娘の好きなもの教えてもらって初めて知った始末。それまではただのロールパンを買っていたのだから。でも、その日に限ってレーズンロールは売り切れ。レーズン食パンとレーズンスティックを交互に見比べて迷う父親。例の家庭教師にどっちがいいかと尋ねてみると「どっちでもいいと思いますよ」とほほえんで答えられ…結局両方買っていく(この辺で僕のちょっと涙腺がゆるんで)。次の朝、「いやなら食べなくてもいいよ」と気遣いながら言う父親への娘の返事は「両方食べていいですか」。もうここで涙をこらえられず思わずウルウル。
ところでこの本はノベライズだからドラマで見た人も多いと思います。僕は見ていなかったけれど。ノベライズって小説にするとつまらないことが多い、でもこの作者はちがいます。一読の価値有り。そのときはティッシュを横に泣いてもうろたえることのないよう公共の場所で読むことは控えましょう。
5 件中 1 件~ 5 件を表示 |