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みんなのレビュー9件

みんなの評価4.6

評価内訳

  • 星 5 (5件)
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紙の本

安房さんが紡ぎ出す魔法のなんて素敵なこと!なかでも、「天の鹿」と「べにばらホテルのお客」の話に引き込まれました。

2004/06/12 08:25

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:風(kaze) - この投稿者のレビュー一覧を見る

動物の世界に人間がすっと入っていって交歓し、ともするとそちらサイド(動物サイド)の世界で暮らすようになったりする、そんな作品が収められていました。と言っても、人間の世界と動物の世界の間に高い砦が築かれているというのではないんですね。両方の世界はいつでも行き来できるみたいな、何かの拍子にふっと入っていってしまうみたいな、そういう親密な空気を感じました。
人間 対 動物と明確に線引きされた図式ではなく、人間と動物がお互いに身近な場所にいて、時折行き来するお隣さん同士のような関係かなあと、本書収録作品を振り返ってみると何かそんな気がするのです。

短編、中編とりまぜた五つの収録作品。なかでも印象に残る作品、面白く読んだ作品は、最初の「天の鹿」と、おしまいの「べにばらホテルのお客」でした。

「天の鹿」は、(ごく大まかに言ってしまうと)猟師とその三人の娘が鹿に乗って、鹿の市(いち)に出かけていく話です。
頭の中に何か鮮やかな映像が彷彿としてよみがえってくる、例えばアニメ映画「千と千尋の神隠し」でも見たような感じ。印象的な絵がいくつも心に残って、忘れがたい余韻をかき立てる、何かそんな気持ちにさせられた作品です。とりわけ、ラストに描き出された絵の見事さ、美しさは忘れられません。見ていて目頭が熱くなりました。

「べにばらホテルのお客」は、作家の若い女性が話の中に飛び込んで、登場人物のひとりとして過ごす話です。
こういうメタフィクション的な話の作りというんでしょうか、この手の話には昔から目がない私なので、すっーと引き込まれるようにして読んでいきました。出てくる動物や小道具のキャラも印象に残ります。これまで読んだ安房直子コレクションの話のなかでも、第4巻『まよいこんだ異界の話』収録の「ハンカチの上の花畑」と双璧だろうかっていうくらい、これはとても面白かった作品です。

それと、今回ようやく気がついたのですが、本の表紙に描かれているイラストの絵と、本を開いた最初の扉にあるイラストの絵と、微妙に違っているんですね。あれっ? あれーっ! となりまして、あわててコレクションの他の巻を引っぱり出してきて、よーく見比べて楽しみました。へえーっ、絵を描いてらっしゃる北見葉胡さん、こういうことしてたんだと、今さら気づいてすっかり嬉しくなってしまったのでした。

巻末に掲載された安房直子さんのエッセイ。「私の書いた魔法」「山への思慕」「心を豊かにしてくれる私の森の家」の三つ。作者のお人柄が伝わってくるような素敵な好エッセイです。作品に親しんだ後で読むと、味わいもまた格別。蜜柑ジュースの入ったグラスがりんりんりんと、シロフォンの音色のように鳴っている、そんな爽やかな空気を文章に感じました。

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紙の本

君よ知るや「まぼろし」の国。50歳の早世で閉じられた幻想文学世界の扉を再び私たちが開くために——

2004/05/21 13:10

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ジブリアニメが映画でファンタジーを受容する層を大きく切り拓き、そこに重ね合わされるように、本から映画へとブームを広げたほか魔法ファンタジーが浸透していって、SFXの進歩により、あの『指輪物語』までもが映像化され人気を博した。もはや、「ファンタジーなんて」と見下す人はほとんど絶滅したに違いない。一部の唯物論者を除き…(だが、唯物論者のゴルゴ13だとて、最近はSF世界で遊んでいるというではないか)。

 戦後日本の児童文学の世界には、いぬいとみこ『木かげの家の小人たち』や佐藤さとる『だれも知らない小さな国』といったファンタジーの傑作が出て、相応の評価を受けていた。しかし、その後に登場した安房直子という個性的な作家は、児童文学という土俵のなかで書いたものを発表するぐらいしかなく、デビューからしばらく、その土俵の内では「あんなファンタジーなんて」と、なぜか際に押しやられるような低い評価に甘んじるよりほかになかったようである。

『恋人たちの冒険』というひねりのない題でくくられた本作には5篇が収められているが、そのいずれもが昔ばなしの分類で言われるところの「異類婚姻譚」であり、性的な要素こそ見受けられないが、「嫉妬」や「隷属的な愛」のように子どもには分かりにくい感情も描かれている。
「天の鹿」は、猟師の三姉妹が、まぼろしの鹿たちが暮らす国、そこで開かれる市へ順にいざなわれる繰り返し話である。人界では立派な「かどわかし」であるが、鹿にとっては嫁取り譚になっている。
「熊の火」では、森で出会った熊にすすめられた煙草をのんだ若者が、煙の国で熊の娘と暮らし始める。「あるジャム屋の話」では、不思議な絵具できれいなジャムのラベルを描いてくれる鹿の娘に、ジャム作りの青年が「人間の姿になったら結婚する」と条件を出す。「鳥にさらわれた娘」は、シギの家に連れられた娘が、海で作られる美しい玉を自分の家に持ち帰るものの、暮らしに困って売却する段になり、シギに再会するという展開になっている。
 巧妙なメタフィクションの作りになっている「べにばらホテルのお客」では、童
話作家の女性が自分の書いた話の主人公に出会い、その男性をめぐってきつねの女性と恋の鞘当てを演ずる。

 童話や児童文学の枠内で考えられながら、その幻想の「妖しさ」や「危うさ」ゆえに肯定的な評価をなかなか受けられなかった文学として、私は安房直子作品を小川未明作品に重ねる。前に『小川未明童話集』(新潮文庫)の紹介をしたときにも同様のことを書いたが、未明と同じく、安房直子が到達していた文学世界もまた、世界の幻想文学の諸傑作に比して決して引けを取らない美しさをたたえている。
 ここに並べられた5篇は、甘さに流れたお話も含まれてはいるものの、ひとつテーマの下に並べられたことで、安房直子の内部に広がっていた文学領土の風景をはっきりとした視野で確認させてくれたと思う。
 ジブリアニメの元になった角野栄子氏や柏葉幸子氏の諸作品は「ファンタジー」と言いたいけれども、小川未明や一部の安房直子作品には「幻想文学」と呼びたくなるものがある。
「まぼろし」とは、はかなく、いつかはついえてしまうもの。だからこそ、それをいとおしきものとして捉え、全身に哀感をみなぎらせて書いたということが痛いぐらい感じられるという点において、本物だと響いてくるのである。
◇関連記事あり:本のシャワーにさらす肌

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紙の本

熊の火

2019/10/13 20:11

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る

天の鹿
熊の火
あるジャム屋の話
鳥にさらわれた娘
べにばらホテルのお客
私の書いた魔法
山への思慕
心を豊かにしてくれる私の森の家

熊の火、あるジャム屋の話が好きです。熊のお嫁さんが帰っていく場面の悲しさは胸に迫ります。

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2006/10/29 14:47

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2014/04/16 19:25

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2008/03/28 09:08

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2010/06/23 20:57

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2021/03/13 22:15

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2019/07/15 01:40

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