紙の本
イチロー語録が満載されています。これを片手に野球観戦もいいかもしれません。
2005/05/02 23:16
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
BSデジタルをどれくらいの人が見ているのか知りませんが、少なくとも私の家では見ることができません。でも、こんな番組を放送しているのなら見られるようにしてもいいかなあと思います。それだけ、番組の雰囲気を伝えている(だろう)本でした。
シーズン中はあまり語ることのないイチローですが、シーズンオフには結構喋っています。特にこの頃それを思うのですが、その喋るイチローがここに収められています。しかも、この手の本によくあるような生い立ちから喋るみたいなところもなく、あくまでも今とこれからを向いているイチローがここに収められているという感じです。
ひとつひとつの言葉に納得できるものがあるのですが、そうした言葉を引き出している糸井重里の司会もすぐれているのでしょう。先に刊行されている『イチロー 北野武 キャッチボール』よりも、イチローの言葉が明確になっているように思えます。
「第三者の評価を意識した生き方はしたくない。自分が納得した生き方をしたい」「人と違うことをやるっていうのが、ぼくの基本ですから」と語っているのが、特に印象的でした。月並みな言い方になってしまいますが、こういう言葉を発することができるということこそ「すごい」ことだと思います。
番組の雰囲気を収めてくれるのならば、脚注は不要でしょう。もしくは、どこかにまとめて書いておいてくれればいいのではないかと思います。せっかくイチローと糸井重里のやりとりの流れがありながら、脚注で中断されてしまうことになりました。
でも、後半の「五十一個のイチロー哲学」は当たりです。前半の対談を読んでいることが前提でしょうが、イチローの言葉を簡潔に読み返すことができます。
紙の本
静かに伝わるイチローの精神
2004/10/01 08:37
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投稿者:宮本キミコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近、またまたのってる糸井重里が、今、まさに注目の大リーガー、イチローと対談、インタビューしている『キャッチボール ICHIRO meets you イチローに糸井重里が聞く』(イチロー 著 糸井重里 著 監修「キャッチボール ICHIRO meets you」製作委員会 編著 出版 ぴあ)。
プレイヤーの進化、道具、競技環境、イヤなことをやる、ファンについてなど。なかなかうかがい知れなかったイチロー独自の言葉に学ぶことが多く、私には期待以上の本でした。一流でいることと注目されることをどう受け止めるのか。共感ばかりではないにしろ、心に響く読者も多いと思います。
下段の注釈がイチロー語録のデータベースのようになっていて、一人の選手に話を聞く、そして語るに用意された影なる力を思いました。
(この紹介文は、私のメールマガジンに書いたものをアレンジしたものです。)
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イチローと糸井重里の対談です。
まず、いつも思うのだけど、糸井さんは
いろんな引き出しをもっていて
スペシャリストをリラックスさせて
「素」の表情を引き出すのがうまい。
今回もイチローの野球に対する姿勢だとか
想いだとか、素直に出てきてて
とても面白かったです。
イチローの打席、これからさらに
注目してみたいと思いました。
『長く長く続く強い発見は、凡打をして
その凡打の理由がわかった時なんです』
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糸井重里さんとイチローのCSデジタルで行った対談集。ちょっと新鮮味がないかな。よく言えばイチローはぶれていないと言うこと。
ただ、糸井さんがイチローを尊敬しているのがよくわかる。
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「海馬」で糸井さんの対談の内容の楽しさに興味を持ち、さらにその相手がイチローという事で買ってみました。
さすが、イチロー、考えている事が違うんですね。物事に取り組む時、その考え方次第で自分のものになり方が違うんだな、と思いました。
巻末についている、イチロー語集はまた刺激になります。
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久々に読み返しましたがやっぱりイチローはすごい。
珠玉の名言を
初心を忘れないことっていうのは大事ですが、
初心でプレイしていてはいけないんです。
成長した自分がそこにいて、その気持ちでプレイしなくてはいけない。
やっぱりどの世界でも一番になる人はすごい。
彼の言葉にはとかく感覚でこなしがちなスポーツのプレーについて
すごい自分の軸を持って考えているのだというところが見えてとても深い。
やはりずっとトップでいられるというのはそういう事なのだろう。マジ尊敬します。
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イチロー選手の持論、野球選手としてだけでなく、一人間としてのプロ意識、
様々な考えなどに触れることができ、そこから色々と考えさせられることが多々あった。
そしてイチロー選手のそれらの引き出しを上手く引き出す、
インタビュアーの糸井さんのテクニックも素晴らしいと思う。
双方にブレがなく、全く異なる世界で生きているのに、
同じ目線で語り合われている対談内容だったので、心地よく読めました。
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(イチロー語録)
勝負の世界っていうのは、結果を出さないとものをいえない世界ですから。
こんな苦しいのは自分だけか、と思うこともたくさんあるんです。それを見せるか見せないかの話で。
人とつきあうと言っても、ほとんどは他人ですよね。ゆとりを持って接することができたら、世界がぜんぜん変わってくると思うんですよ。
今は、自分がわからないことに遭遇するときや知らないときに、お、自分はまだいけるって思うんです。
そのことはまだ、目標というよりは夢ですが、これがだんだん近づいてくると、目標に変わってくるんです。
決して、人が求める理想を求めない。人が笑って欲しいときに笑わない。自分が笑いたいから笑う。
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212人のファンとの対話から生まれたイチローのメッセージ。
「キライなことをやれと言われてやれる能力は、後でかならず生きてきます。」
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イチローと糸井重里による対談を収録した本。イチロー語録の中で一番有名な「ヒット1本が、どれだけうれしいか」の初出はこの本だと思う。
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「糸 51」
バットもグラブも持っていない状態で言葉だけで、イチローが人の心を打ち抜いた。BSデジタル民放5局共同特別番組待望の単行本化。
今季シアトルからニューヨークへ移籍したイチロー選手とシンプルインタビュアー糸井氏の会話集です。私のイチロー選手の像は「ストイック、理論、感情、努力、継続」の集大成です。集大成というと人間ではない感じになってしまいますが、それくらい凄い存在です。
私がイチロー選手を知ったのはまさに野球選手としてイチローが誕生した辺りから。当時はカタカナ表記なんて変わっているなという感じで見ていました。しかし、そんな感情は首位打者をいきなり奪い、打点も稼ぎ、盗塁も多く決めるイチロー選手の姿を見て、吹き飛びました。そして、オリックスの優勝。あれは98年あたりだったでしょうか、谷、イチロー、田口の外野は最強でした。
そんなイチロー選手が糸井氏の質問に対してどう答えるのか興味津々で読みましたが、私の願望はしっかり叶えられました。
「イチロー選手の答えや考えは常にシンプルである」、これがこの本を読んだ私の感想です。シンプルだからこそ迷いは無く妥協も無く目的の為に努力を継続することができ、継続する意味を自分自身で評価することが出来るのではないか?とそう思いました。
また、イチロー選手の意見はいつも何かメッセージが隠れていたり、ウィットにとんでいたりすることが多いので、個人的に好きです。
あんな風に信念を持ちシンプルに考えて、自分の行動をしっかり結果に結び付けたいです。
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イチローと糸井さんの対談形式
なんでヒットにできたか、すべて説明できる
コツがつかめる感覚は刹那的
しかし、明確に感じることができる
アメリカに行った理由
共感できます。
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2013年4月21日読了。BSで放映されたという、糸井重里によるイチローへのインタビューに、多くの脚注と「イチロー51の名言」を巻末に添えて再構成した本。「自分の行動の意味は、すべて説明できる」と言い切るイチローが不断の努力を続けられる理由は、「評価の基準を他人に置かないこと」、ちやほやされるとかタイトル達成とか打率何割とかを喜ぶよりも、「ヒットを積み重ねる」ことに喜びを覚えるということ、目標達成のためには努力を惜しまないことが重要なのだろうか。イチローほどの打者がどれほど努力しても半分以上の打席では打ち損じているほど、野球・特に打者と言うのは難しいスポーツなのだが、「野球(自分)には無限の可能性・伸びしろがある」とプラスにとらえる、という視点が新鮮。「できなくて駄目な自分」は、「進化の余地ありまくりの自分」というわけなのだな。
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働くことについて考えるシリーズ。
2人ともなんでその質問をするのか、どういう意図で答えるのかを意識して話しているのが面白い。半端な質問/回答はできない、という。
「初心を忘れず、初心でプレイしない」ってすごいいい感覚だなと思った。よく価値観の源泉を捉えようと過去の自分を遡ることがあるけど、あくまで生活しているのは今を生きている自分な訳で。原体験を積んだ幼少期からは、さらに経験を積んできた今の自分としての感覚があるべき。
・ヒット1本って、飛び上がるくらいに嬉しいんですよ。
・自分はなぜヒットが打てるか説明できるから天才ではない
・長く続くもの、強いものというのは「凡打をして、その凡打の理由がわかった時」
・自分にないものを羨ましいと思う
・初心を忘れず、初心でプレイはしない
・これでいいやってならない理由は、僕の場合は野球が好きだからです。