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安房直子コレクション 7 めぐる季節の話

安房直子コレクション 7 めぐる季節の話 みんなのレビュー

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みんなのレビュー7件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (4件)
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7 件中 1 件~ 7 件を表示

紙の本

あとかたもなくほろびて、もう誰の目にも見えなくなってしまったものに、そしてその廃墟にただよう不思議な色をした幻想に私は惹かれます(本文269Pより)

2004/06/06 13:33

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 安房直子作品を読んで好きになったことがある人だったら、意識のなかを「あわ」という響きがすっとかすめたときに、「泡」すなわち「うたかた」がそっと弾けたような感触をもったことがないだろうか。
「名は体を表す」ということわざがあり、「人は一生かかってその名前に近づいていく」ということも言われるが、「あわ」という独特な音の苗字が作家の旧姓であり、それが養子縁組によってもたされたものであったことを本書の巻末に所収された詳細な年譜で知り、とても不思議な気持ちにとらわれた。

 選集の完結に当たるこの『めぐる季節の話』は、安房直子小事典とも言うべきもので、著作索引には、ひとつの作品が雑誌に掲載されたり、ちがう出版社からいろいろな形で刊行されたり、教科書の教材として採択された記録まで記されている。また、著作は発表順にも目録としてまとめられている。
 何より嬉しいのは、さまざまな雑誌に発表されたエッセイが14篇もまとめて所収されていることで、本から受けた影響、子育てへの取り組み、どのような思いでファンタジーを執筆していたかという安房直子像を知ることができたことだ。
 この選集の企画では、各巻に後付けのようにしてエッセイが数篇ずつ添えられている。誰かほかの評論家や作家に安房直子を語られたのでは、自分なりの読後感に影響を与えられる可能性がある。選集なのだから、作品だけ集めたのでは何か物足りない気もする。所収された作品に重なるような内容のエッセイが読めるということは、このシリーズの非常に優れた特徴である。

 見出しに引用した文章は、14篇めのエッセイ「自作についてのおぼえがき」からのものであるが、短い文章ながらここには、安房直子のファンタジー観がはっきり書かれていてとても興味深く読んだ。
 その文のあとにつづく箇所——
「人の目には決して見えないさまざまの魂たち——木の精や風の精や、季節の中に住む、あらゆる魂たち、また、魑魅魍魎といった、えたいの知れないものたちにも、私はとても興味をもってます。この、決して見えぬものたちを、ありありと見えるように、決して聞こえぬ歌を、はっきりと聞こえるようにする、すばらしい作業が、ファンタジーを書くことなのではないでしょうか」(269P)

うたかたのまぼろしを眺めていた人、つまり「幻視者」としてこの作家を捉えていたところがあるので、「決して見えない」「決して聞こえぬ」ときっぱり書いてあることに正直驚いた。育児のエッセイと合わせ、現実世界と幻想世界の境界をはっきり引いていたことに意外な感じがした。しかし、だからこそ「空想と現実との境の、あの微妙に移りかわる虹のような色が、たまらなく好きだからです」(271P)と何十年も変わらぬ「憧憬」に引き摺られることができたのだろう。
 学生時代に書かれた「もぐらのほった深い井戸」、それを『風と木の歌』という単行本で小学6年生の私は読んだ。その作品の芽生えから、この世への置き土産とも言うべき『花豆の煮えるまで』は30年近く。だが、その隔たりを感じさせない同じトーンでもって本書に併収されている。両者とも、作者が書いた通り虹色の輝きを、うたかたの表面に見える七色の光を、今なお変わらず放っていることに改めて驚かされるのである。

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紙の本

安房さんの作品の数々を、風になって、駆けぬけて

2004/06/27 14:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:風(kaze) - この投稿者のレビュー一覧を見る

読めば、何かしら素敵な、お気に入りの作品とめぐり会うことができる安房さんの作品。今月の読書の大きな収穫は、他の方の書評を読んで、安房直子コレクション全7巻を手にしたことだった。
童話やファンタジーは、子供の頃に「ナルニア国ものがたり」全7巻と出会って以来、そこそこ読んできたつもりでいたけれど、なぜか今まで、安房さんの作品に触れるチャンスがなかった。それが今月、このコレクションのおかげで、安房さんの作品の数々に親しむことができた喜びは大きい。

コレクション第7巻の本書には、「緑のスキップ」から「うさぎ座の夜」まで、全部で11の物語と、安房さんの14のエッセイが収録されている。

物語で特に気に入ったのは、「エプロンをかけためんどり」と「風になって」のふたつ。
母親代わりに家にやってきためんどりと、五歳の少女が心を通わせていく姿に、しみじみ切ない気持ちにさせられた「エプロンをかけためんどり」。
宝温泉の娘、小夜(さよ)が、風になって、夏の緑の中、空を飛ぶ姿を描いた「風になって」。
とりわけ後者の話を包んでいる、颯爽とした物語の空気が素敵だった。ブラッドベリの「四月の魔女」(『太陽の黄金の林檎』所収)に通じる、魔法飛行の風合いの生き生きしていること。わくわくしながら読んでいった。

エッセイ「母のいる場所は金色に輝く」のなかで、中原淳一の名前を目にした時は、須賀敦子さんのエッセイ集『遠い朝の本たち』にもそう言えば出ていたっけと、ふいとその本のことが思い出されたりした。
安房さんのエッセイのなかでは、中村びわさんが引いていらした「自作についてのおぼえがき」に格別の読みごたえを感じた。その文章のなかから、「なるほど。そうなんだなあ」と、安房さんの作品の扉を開く、そんな秘密の鍵を見つけた気持ちになったところをひとつ、紹介させていただき、筆をおくことにしたい。

> (271pより)

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紙の本

創作童話

2017/03/12 08:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る

『花豆の煮えるまで』は珍しく連作で、山村に暮らす少女小夜の日常を描いている。『エプロンをかけためんどり』は、残酷な結末がショッキング。同じ言葉を繰り返すめんどりの話し方が遷ってしまうが、この話はよく覚えている。作者は50歳で亡くなったというが、純粋に残念だと思う。

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2006/11/18 12:14

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2014/10/23 18:37

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2008/04/25 09:59

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2010/06/23 20:55

投稿元:ブクログ

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