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想像力豊かな男の子シュプルがみつけたおじいちゃんの宝箱。
その宝箱に入っていた弾丸・スコップ・風船・白い粉が詰まった小さな小瓶…。そこからシュプルの想像力が広がりはじめ、シュプルの口から物語が語られ始めます。
「……これでよし」
おじいちゃんはそう呟くと、蓋を閉め、二度と開かないように釘でうちつけた。
想像力のある男の子なのだからといっても、想像力もここまで広げれば妄想の域だろうなとまで最初は思いました。
各小話はおじいちゃんの宝箱から取り出したものに端を発してシュプルが語り出して行くのですが、泣かせるほどの盛り上がりは見せないストーリィ。
わくわくさせて引っ張って離してくれないようなものでもない。
全体的に足りなさが感じられるシュプルの話でした。
しかし、
『我が愛しのギャングスター』を読んだ後、微かにではありますが、この一冊が心にひっかかるものとなりました。
一話一話に嵌って下さい。そしてラストの一話をむかえた後、あなたの心にもとどまり得る一冊となる可能性があります。
全体的に物足りなさがありつつも、最後の落としが微かなアクセントとなります。
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小さくて本好きの男の子シュプルと、おじいちゃんの優しい物語。
第10回電撃小説大賞選考委員奨励賞受賞作というのと、雰囲気にひかれて買ってみました。
文章も読みやすいし、ストーリー的にもいいですが、6歳のシュプルがこのおはなしをするのは無理だろうって感じがします。
そこをぬかせば、非常に楽しめる作品なのでちょっとのミスでも気になるぜ!っていう神経質さんにはお勧めできません。
けど、読んだあとに優しい気持ちになれるとてもいいおはなし。
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だいっすき!全部初版で持ってます
だって出てからずっとすきなんだもん!
なんで4まで出なかったんだろう…orz
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ドキドキするし、あったかくもなってとてもステキな本でした!
私的には第四話が好きです。
そのうちつづき欲しい・・・。
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こういう展開の本を読んだことがなかったので読んだときは驚きでした。
発想がすごいと思います。蟲師に近い発想な気がします。
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あれ。ブクログにしてからこれ読むの初めてだったか。
もう何回も読んでる気がするけど…。
前の感想を持ってくのも面倒だな…。
せめて最期ぐらい素直に送ってあげればいいのに。
最期の最期に、そんな言葉をかけるのは…。
もちろん、彼も自分で気づいていたのだろう。
でも、信じようとしていた。
そのまま、最期を迎えようとしていたのに。
改めて気づかせることないじゃないか。
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母親が仕事に行く際、おじいちゃんの家に預けられる。
どう接すればいいのか分からない相手に、本を読んで誤魔化した日々。
それは、本を読み終えてしまった時に、違う日々になっていた。
口絵カラーの部分から始まる、小さな物語。
おじいちゃんの『宝物』から想像する物語。
こんな子供が想像するには…と思うような、そんな物語。
けれど、それだけ本を読みふけっている、という証拠にもなりそうな知識。
短編の最初が、同じ仕様の部分が徐々に増えているのは
何かを狙って、の事なのでしょうか?
それから物語、それからおじいちゃんの呟き。
孫が作りあげた物語よりも、ごく普通の日常が見えるその呟きが
はっと現実に戻してくれます。
ほんわりと暖かくなる物語。
3話目の『愛のことば』が一番楽しいですが
4話目の話で、知識の凄さを思い知れます。