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母がブラフマンはカワウソじゃないかというのだけれど、そうなの?「博士の―」と同じく静かでやさしいお話でした。
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この人の本は、やさしく、ゆったりとした感じがするようです。(二冊しか読んだことないんであれですが…。)
『ブラフマンの埋葬』は今日読んだのだが、まぁ、とにかくブラフマンがかわいい!なんなんだかは、私には良く分からなかったのだが。
ラストに刺繍作家?達にも立ち合わせたあたりに、また、優しさがあるようです。
しかしこの本は、とにかく、可愛い、ということのみが残る。
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夏のはじめの日に僕の元にやってきたブラフマンとすごしたひとつの季節の物語。
僕 とは、≪創作者の家≫という 自由に創作活動をするために 創作者たちに開放された場所の管理人である。
そしてブラフマンは小さな愛すべき動物なのだが、何の動物なのかは特定されていない。というよりも、私たちが知っている何の動物でもなく、どの動物でもあるのかもしれない。ともかく、そのことを追求することは大切なことではないのだ。
ブラフマンと僕とがすごした夏のはじめから夏のおわりまでの日々は、とてもぎっしりと詰っていて、隅から隅まで具がたっぷり入っているような充実感で溢れていた。
だがそれは、唐突に終わりを迎える。
小さなブラフマンを入れるための石棺は、必要充分で何ひとつ余計なものはないのだった。
涙が出るほど哀しいのだが、なんと満ち足りていることだろう。自分のからだと大切なほんの少しのものがちょどよく収まる石棺。そして、大切な人たちの心の中に、そっとぬくもりを残すのだ。ブラフマンはいなくなったわけではない。
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怪我をしたブラフマンと「創作者の家」を管理する私との心温まる交流。
最後までブラフマンの正体がわからなかったけど、
誰もその生物がなんなのか問いもしていないなと思った。
それだけでなく、
登場人物の名前も誰一人出てこなかった。
職業や象徴する事柄でのみ表現されてて。
つまりそこは重要じゃないのよね。
抽象的だからこそ
ブラフマンと私の心が通っているってことが浮き上がってくるのよね。
ほっこりとしてて、いつまでもこの状況が続けばいいのにって思った。
でも、読み進むうちに、
タイトルに「埋葬」ってあるってことは・・・・(悲)
そう思えば思うほど、
ブラフマンと私のキラキラした出来事が切なくて余計熱いものがこみ上げたね。
幸せなまま途中で読むのやめよかな?って思うくらい(笑)
ブラフマンが可愛くって、
最後、本当にウルウル来ちゃいました。
ずっと、幸せでいてほしかったな。
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淡々としていて、起伏のない話。それがこの小説の長所なのかもしれないけれど、劇的な展開や読後の衝撃を小説に求める人には退屈なペット飼育日記になってしまうかな。とはいえ、動物大好きな自分はブラフマンが愛おしくてしょうがなかったです。やることなすこといちいち可愛らしい。いたずらっ子なのに憎めない。泳ぎが上手いあたりカワウソっぽいよね?ブラフマンって・・。一体なんだったんだろう。最後のささやかな葬式シーンではさすがにうるりと来てしまいました。心を抉られるような衝撃はないけれど、片隅にぼんやりと灯るようなあたたかな蝋燭の火を感じられる、そんな小説。
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きれいで透き通ったような文章だと思いました。あるところで使われているラベンダー色が効いています。大切なともだち、ある動物のブラフマンを愛おしむ気持ちで切なく痛くなります。読めばきっとブラフマンがそばに感じられることでしょう。
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一度読んでみたかった作家さん。舞台も登場人物も自由度が高いです。「ブラフマン」がどんな動物なのかも規定がありません。そのあやふやな感じが心地いいです。私はブラフマン=大切なものの象徴とみましたが人によって解釈が大きく分かれそうですね。ラストは予想通りでもあり、ちょっとした意外もありました。カバーの「ブラフマン」のスペルも謎にしておくところが凝ってるなぁと思いました。
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ブラフマンがかわいい。結末は題名から察しがついてしまうが。雰囲気的には村上春樹の『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』の、世界の終わりの方をライトにした感じ。
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穏やかなお話です。ゆ〜ったりです。読み終わったあと、ふわ〜っとした心地よい気分になります。
でもブラフマン、って一体なんだったんだろう?犬?猫?
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このブラフマン、どんな生き物なのか?想像しながら読みました。
しっぽが長くて、肉球があって
指の間に水かきを隠し持つ小さな生き物。
その様子の愛らしさ、じっと見つめるまなざし・・・
読むにつれて、ブラフマンを愛しむ僕と私も同じ気持ちになりました。
そして、喪失。
この題名からも予測される展開ですが
いきなりの死が、僕の利己的な行動によってなされたように感じました。
でもこういう行動は、誰でもとるであろうささやかなミス。
人とは、なんと身勝手な生き物なんだろう・・・・
でも、それをも受け入れる小川さんの物語。
心の中に、ブラフマンの小さなぬくもりが残る読後感。
悲しい結末ですけど、それだけではないように思いました。
さっと読めますので、午後のティータイムにいかがでしょう?
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著者の愛犬はラブラドール・R。そのためか、小説中の架空の動物ブラフマンの描写はどことなくラブを思わせる。
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固有名詞を避けて、いつどこの話ともわからない、童話のような雰囲気。ブラフマンが何の種類の動物なのかも書かれていないけれど、手触り、動き、重さや温かさは細かに伝えられている。「僕」とブラフマンの蜜月を破るのは・・・やっぱりそういう要因なのですね。
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この人も、透明という形容が似合う綺麗な小説を書く人だと思う。「博士の愛した数式」も泣けたが、最初に読んだこっちの印象が忘れられない。
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泣けた 博士・・もすきだけどこっちもいい でもほんとは薬指の標本や密やかな結晶のびみょーな色気がすき
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「夏のはじめのある日、ブラフマンが僕の元にやってきた。」ブラフマンって何の動物なんだろう??不思議な生命体だけど、なんだか可愛い!☆あったかくてきれいな物語。