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チョコレート・アンダーグラウンド みんなのレビュー
- アレックス・シアラー (著), 金原 瑞人 (訳)
- 税込価格:1,320円(12pt)
- 出版社:求竜堂
- 発行年月:2004.6
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紙の本
大人も子供も楽しめる秀作!!
2004/10/14 00:37
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りょーち - この投稿者のレビュー一覧を見る
突然ですが、あなたは選挙に行ったことありますか? りょーちはあります。昔は選挙なんてほとんど興味なかったのですが、最近は行くようにしています。私たちには参政権があるのです。でもそれを行使しない人もたくさんいます。で、自分は選挙にも行かずに政治家の悪口だけ言う。そんなことではよろしくありません。
選挙に投票しなかったために、自分の想像もしていない政策を持つ政党が政権を握りとんでもない政策をとり国会の多数決でいろいろなことが決まる。
ちょっと恐ろしいの…
この本もそういう話だね。ある政党がふとしたことから政権を執ります。その政党は健康のために「チョコレート禁止法」なる奇怪な法律を制定し、町中からチョコレートを消し去ります。チョコレートがなくなり一番困るのは子供たちです。恐怖政治である。
ここに出てくる政治家は他にもいろいろなものを禁止します。一般家庭においてもおかしいなと思いつつも禁止されているものに手を出すと処罰されてしまう。
そんな中、勇気ある二人の少年がチョコレートを取り戻すための革命を起こした。
戦時中の日本もきっとこんな感じだったのであろう。みんなが何も言えない状態で何かがおかしいと思うが、おかしいと声高に言うと処罰される。
勇気ある行動は非常に難しい。
ハントリーとスマッジャーの二人の少年がチョコレート革命を成功させるまでには様々な紆余曲折がある。健全健康党の奴らに捕まらないように様々な策を巡らせたり、バビおばさんと密造酒ならぬ「密造チョコ」を作り、地下チョコバーを開いたりと非常に行動的である。革命のための同志を見つけ、最後は革命を成功させてしまう。
ちなみにこの物語に出てくる「チョコレート探知機」は半径数メートル以内にあるチョコレートをたちどころに発見してしまう機械。こんなのがホントにあったら恐ろしい。
この物語、読後感は非常によい。おそらく、中学生・高校生くらいの年齢を対象にしているのだと思うが、是非大人の人も読んだほうがよい。今会社で働く人ももしかしたら社内でこういった憂き目にあっている人もいるかもしれない。でも、勇気を出して行動してみてほしい。
あ、あと選挙には行きましょう。
紙の本
「現金に体を張る」のはもう古い!
2004/09/16 19:52
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:星落秋風五丈原 - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台はイギリス。選挙で大勝利を収めた健全健康党はチョコレート禁止法を発令し、国中で甘いものが処分されていく。チョコレートに目がないハントリーとスマッジャーは、行きつけの店のバビおばさんと共に、チョコレートを密造し、“地下チョコバー”を始めることにしたが…。
本書は装丁から凝っていて、嬉しくなる。まず文字がチョコレート色、表紙、目次、登場人物紹介のページもこれまたチョコレート色。最後の主要人物への謝辞と消息も、いかにも本物っぽく綴られている。
表紙の下2/3の所はチョコレートの包装紙みたいな薄い筋が入っている。右頬に絆創膏を貼り、煙草みたいにチョコを銜えたやんちゃそうな少年が描かれており、絵の左脇に小さく書かれている文字は「we love freedom」。ジョディ・フォスターが娼婦を演じ、銃弾の代わりにパイを投げあった子供達だけのミュージカル映画『ダウンタウン物語』に出てきた少年みたい。冷静にして慎重派のハントリーと、思い込んだら一直線のスマッジャーは、全然別のタイプながら、協力し合えば百人力。周りの大人達も巻き込んで、ぐいぐいと物語を引っ張ってゆく。
隠れバー、密造、密告などの様子は、まるで禁酒法時代のアメリカに逆戻りしたような雰囲気だが、唯一チョコレート探知機という近未来を想起させる装置が出て来る。
禁止されたのがチョコレート。そこだけを取り上げれば、「あ−面白かった」と笑ってポイ。虫歯だらけの子供でもいれば、「こんな法律でもあれば。」などと嘆く親だっているかもしれない。でも禁じられたのが、別のものだったら? 例えばチョコレートを食べる「権利」や「自由」だったら? 以下の台詞の「チョコレート」の部分を、試しに「自由」に置き換えてみる。
「少なくともおれたちは自由の味を知ってる。それはすごいことだ。今のチビたちは、ホントならこれから初めて自由にありつこうって年なのに、もらえないんだからな。」
「そのかわり、なにを味わえないかもしらないわけだろ」
「そう、でもおれたちは知ってるんだ。だから、おれたちのほうがかわいそうなんだろうな。これからずっとほしくてたまんないだろう。(中略)がまんしきれなくて、おかしくなっちゃうかも」
どうです? シリアスに響いてきませんか?
「どうして大半の人に支持されていないのに、選挙に勝って国を動かす事ができるの?」
ハントリーの質問に、母親はこう答えます。
「アパシーね。無気力とか怠慢の意味よ。つまり多くの人が、投票所に行って投票する手間をかけなかったの。だれもが『ほかのみんなも、あの党に反対にちがいないから、自分がわざわざ行くことないさ』って思ったのね。ただ、ほかのみんなも同じことを考えてた。」
「世の中には、わかっているつもりの人たちがたくさんいるの。そういう人たちは、他人にああしろこうしろ、ああするなこうするなと指図するのがなによりも好きなのね。かたくなな考え方の人が、いったん正しいと思いこむと、もうまっしぐらだから」
チョコレ−トを大好きな子供達がいる、イギリスから遥か離れた東洋の国で、聞いた話だとは、思いませんか?
突拍子もない設定で、「これは架空の話なんですよ」とはっきりわからせる。更にシットコム次込みのユーモアをスパイスに、大いに読者を笑わせる。しかし、その笑いの中に、大事なメッセージをさりげなく挟み込んでいるために、見た目は甘くても、中に入れた後にはどっしりと満足感。まるで、とってもおいしいチョコレートを、お腹一杯食べた後のように、ね。
紙の本
チョコレートが禁止されると・・・
2022/07/14 14:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チョコレート - この投稿者のレビュー一覧を見る
チョコレートが禁止されると・・・と思うだけでぞっとします。
チョコレートを密造するのに協力する、バビおばあさんも凄いと思います。
何度でも読みたくなるくらい、面白い本です。
紙の本
一番のお気に入りです。
2017/12/18 14:39
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投稿者:ショコラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は読書する時は必ずダイエットをやめて読みます。
どうしてもチョコレートが食べたくなって、頭の中はお菓子のことでいっぱいになります。
でも、何度読んでも飽きません。
私は今までこんな素晴らしくて何度も読みたくなる物語に出会ったことがなかったので、ぜひおすすめです。
紙の本
チョコレートが食べたくなる!
2016/09/25 08:24
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投稿者:kazu - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学生の時、表紙を見て、おいしそーな色だなと思って手に取ったのを覚えています。
チョコレートが突然禁止になって……。
読んでいるうちに、チョコレートが食べたくなってしまいます!
だから、ダイエット中の人には向かないかもしれません(笑)。
面白いので、ぜひ読んでみてください!!
紙の本
寒い季節に読みたい
2015/11/13 12:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ますまま - この投稿者のレビュー一覧を見る
寒くなると 無性にチョコレートが食べたくなりますね~。
そんな時に 片手にこの本です。
甘い物を悪とするグループとの戦い…
いつものチョコレートの味が 数段アップすること請け合いです。
紙の本
チョコレートのおいしさと共に。
2004/07/20 18:27
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投稿者:tsutsunuki - この投稿者のレビュー一覧を見る
私はチョコレートが大好きです。だからハントリーたちがチョコレートを作っているところやパーティーの場面はどうしようもなく空腹感に襲われました。それと同時に自分の中でチョコレートが占める割合が思ってもみないほど大きいことに気づきました。チョコレートがなくなったら? そんなこと考えたこともなかったのですから。
そしてこの本は私たちの政治への関心が薄れていくことを訴えていると思います。本文の中にも、投票に行かなかったことをひどく責めている場面がありました。私たちの今の状態では、いつでもチョコレートが禁止されるような変な社会になっても不思議ではないということではないでしょうか。
二人の少年がチョコレートのために革命を起こす。そんなストーリーの中は深いと思いました。
紙の本
爽やか
2004/07/01 13:44
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投稿者:レフア - この投稿者のレビュー一覧を見る
何て爽やかな読後感! 読み始めから最後まで展開の早い映画を
見ているようで、いっきに読んでしまいました。
もし、チョコレートが禁止されたら…って思うだけでチョコレートが
食べたくなってきちゃいます。 チョコレート密造者となった
二人の少年とバビおばさんとの交流も素敵です。
大人に限らず中学生や高校生にも読んでもらいたいな。
紙の本
チョコレートがこの世からなくなったら?
2004/06/04 12:07
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投稿者:こひつじちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
そりゃあ困りますよねー。
このお話は、みんなの政治への無関心が、独断政権を生み出し、チョコレート禁止法を打ち出し、破ったものには「再教育」するために洗脳されるという、子供にとって(大人にも?)ものすごく嫌な話。
でも子供には選挙権がないのだから、これは大人の責任。だけれども、これを元に戻そうと動き出すのは「子供」と「老人」。弱いものが知恵と勇気で権力のスキマに入って行くちょっと間の抜けた感じが心地よいです。
あと、ちょっとバカバカしいあいさつ。
「リンゴさくさく気分を」
「ジューシーオレンジ気分を」
「どうぞバナナを!」
という台詞がすごく気に入りました。
紙の本
一パティシエとして…
2005/01/13 02:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あるえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
唐突ですが、私はパティシエです。
この物語の言わんとする、政治的権利、チョコレートという私にとって最も身近なもののひとつで表現してあることにまず興味を惹かれました。
とても簡単なことです。たとえばあなたが歌手で、歌を歌うことを禁じられたら。楽器を、筆を、テレビを、音楽を、奪われたならば。
自分にとって、一番大切な何かを奪われたなら、戦うでしょう?
他人から見ればちっぽけなものであったとしても、誰しも譲れない何かを持っているはずです。
私は一パティシエであり、そして日本人ではありもせん。
選挙権は持ってはいません。しかし日本という国はなかなか好きです。
祖国のことは無論大好きです。
私にとってのチョコレートのように、みんなにとって日本という国が、何ものにも換えがたい、そんな存在になればいいですね。
愛国心。この異国の地にて再発見いたしました。
恋人を愛するように、家族を愛するように、祖国も愛してみませんか?
とても簡単です。すべてを鵜呑みに受け入れる訳ではなく、気に食わないなら訴えればいいのです。家族だからとすべてを許すことはないでしょう? それと同じです。意見が合わないならば話し合いましょう。時にはけんかもしましょう。
そうやって、少しずつ分かり合える、そんな未来の可能性がこの日本にも残されていると思いませんか?
紙の本
最高の嗜好品
2015/12/12 03:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
チョコレートは味や香りを楽しむためのものだ。すなわち人間が生命活動を維持するために必ずしもなくてはならないというわけではない。しかし好きなものがない人生はなんとも味気ないものである。そしてこの本を読むと、読書こそはもっとも大切な嗜好品だと教えてくれる。
紙の本
無関心が生み出した恐怖政策
2007/02/27 18:45
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふじつぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る
が発令され、チョコレートが食べられなくなる!違反者は犯罪者として投獄され、矯正される−
オカシイと思いつつ声をあげない大人たち。
オカシイと思いつつ大人に従順である子供たち。
そして、おかしいことに抵抗することを忘れない人たち。
自分はどれだろうと考えた。
権力に抵抗するには勇気がいるし、妥協とあきらめからは
何も生まれない、変わらない。
まわりを見渡せば今のこの国は‥そして自分は‥
大人は現実と照らし合わせながら読むと面白いかもしれません。
子供はもっと純粋に、スマッジャーやハントリーやバビおばさんに共感してチョコレートを取り戻すべくグッと入り込んで楽しめる作品かも。
紙の本
チョコレート禁止法
2018/06/22 15:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
チョコレート禁止法発令!…現実ではまずそんなことないだろうな。なんか笑えた。いや真面目な話なんだけど。
大人なせいかちょっと無理がない?って展開に純粋に楽しめなかった。
こどもは純粋にチョコレートがないのは嫌だ!と読めるんだろうな。
紙の本
おもしろい!
2017/04/30 17:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なな - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある日、チョコレートが禁止され・・・。
読み出したらとまりません!
読むと、チョコレートがたべたくなります。