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紙の本
台所に立つ幸せしみじみ
2007/03/13 10:15
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「毎度のごはんのお膳立てを娘にまかせ始めたのはひと昔以上も前、
10歳になった時分」
そう書いてあるところで、へぇ〜と思った。
以前、彼女の著書の中で娘さんが食卓のセッティングをされていのが紹介されていて、いいな〜とこれ!と思った。
まさか10歳からだったなんて!
わが家の娘も箸や取り皿を並べるのはお手伝いの一つになっているが、
平松さんちの娘さんは
「ごはんができたよー。声を掛けると、娘が鍋のふたを開けてなかをのぞき、
食器棚から自分で選んだうつわを持ってくる。
それを受け取ってこちらが
盛りつけ、娘に再び渡して食卓に運ぶ」のだそうだ。
いつのまにかできあがった習慣と言う。
なんだかいいな!とまたまた思った。
この本には平松さんの119ものメモがぎっしり詰め込まれている。
それは素材を生かしたオススメレシピだったり、
彼女が愛用する食材や調味料だったり、
料理にまつわるエピソードだったり、
アジアを旅して見つけたとっておきの味だったり…。
彼女の本はどれを読んでも、料理本の枠を大きく超えて、
なんというか、読んでいてとても幸せな気持ちになる。
元気がもらえる。
彼女の文章にリズムがあって、
その言い回しも、なんだかとてもいいのだ。
119のメモの中で、
蒸すだけ シンプル卵蒸し(024)に一番心惹かれた。
今晩はこれを作ろうと思った。
台所に立つ幸せをしみじみ感じさせてくれる一冊だ。
紙の本
エッセンスの詰まった一冊
2008/03/04 20:23
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mikimaru - この投稿者のレビュー一覧を見る
平松洋子のエッセンスが詰まったコンパクトな一冊。
著者の本は数冊しか読んでいないわたしだが、おそらくいろいろな本に書いてきたことをここでまとめているような意味合いがあり、その結果として、この世界に触れるのがまったく初めての人にはとっつきにくく、何冊も読んでいる熱烈なファンには総集編を読んでいるような物足りなさがあるかもしれない。つまり、わたしのようなレベルの人にはコンパクトでお得、ということになりそうだ。
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○ 第1章 台所で考える
手を使った調理法(叩く、押す、つぶす、こねる…)、調味料、よけいなことをしない料理法、飽きずに何度もつくる料理がいくつあるかといった内容を、カラー写真とレシピをまじえながら
○ 第2章 ずっと使いたいわたしの台所道具たち
鍋、まな板、お玉、石うす、スチームカバー、バーミックスといった、著者が使いやすさ重視で愛用している道具の紹介
○ 第3章 居心地のよい暮らし
収納のことなど
○ 第4章 うつわは食卓を広げる
基本のうつわ、形別のうつわ、素材別のうつわ…
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1章にある調味料の解説、そして蒸すだけ、焼くだけなどのシンプルなレシピが心地よい。たとえば「ブロッコリーとカリフラワーの温菜辛みソース」というタイトルのページだが、蒸した二種類の野菜にコチュジャンをベースとした辛いソースを添えて食べるだけである。写真もそのまんま、解説もそのまんまであるが、作りたい、食べてみたいと思わせる。「ゴーヤーとトマトのスープ」しかり。
これでもかと手を加えた料理がおいしい日もある。だが素材と素材を蒸しただけのものがおいしいと思える日もある。シンプルなものに良さを見いだしたときの感動は、この上ない。
「よけいなことをしないのも、ひとつの料理法です」のまとめ、P.71のあたりに、頭に自然にはいってくる文章があった。重みを感じることがない、気持ちよく消化できる料理、からだが疲れない料理といった表現だ。
素材の持ち味が生きた、からだの疲れない料理。そういったものを、気負わずに自然に作れるようになったら、人にとってひとつの段階(年齢的なもの、そして味覚の変化としての)かもしれないと、あらためて感じた。
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