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ヨーロッパ大陸の哲学とはなんぞや。
結局わからなかった気がする。
解説でもおっしゃっているように、「お目当ての現象学や解析学、構造主義やポスト構造主義に関する初心者向けの解説」なんてどこにもないのである。「大陸哲学という牛肉料理のみならず分析哲学という魚料理をも賞味することができ、さらに両者の対立の起源と理由を明らかにするドレッシングのきいたサラダ、おまけに対立の克服を示唆するデザートまで供されるという幸福」を味わうどころか、最後までたどり着く前に消化不良を起こした感が。
やはり、初心者には難しいのではないか、この〈一冊でわかる〉シリーズ。
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初心者向けの本だという事で購入。ですが、難しかった、というのが印象です。
ある程度基礎知識がないと、入っていけないのでは。
余裕のある時に、じっくり読みなおしたいものです。(少なくとも、日々の仕事に追われ、読書が通勤電車の中の30分だけ、という今では無理)
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知識と知恵のギャップ
大陸哲学の起源―カントからドイツ観念論への道のり:
フッサールかカントかー大陸哲学を始める2通りのやり方
大陸哲学とは何か:
ドイツ観念論とロマン主義およびその余波―フィヒテ、シェリング、ヘーゲル、シュレーゲルとノヴァーリス、シュライアーマッハ―、ショーペンハウアー
形而上学の批判と「懐疑の師」=ポール・リクールがマルクス、二―チェ、フロイトの3人を読んだ言葉―フォイエルバッハ、マルクス、ニーチェ、フロイト、ベルグソン
ドイツ語圏の現象学と実存哲学―フッサール、マックス・シェーラー、カール・ヤスパース、ハイデガー
フランスの現象学、ヘーゲル主義と反ヘーゲル主義―コジェーヴ、サルトル、メルロ=ポンティ、レヴィナス、バタイユ、ドゥ・ボーヴォワール
解釈学―ディルタイ、ガダマー、リクール
西欧マルクス主義とフランクフルト学派―ルカーチ、ペンヤミン、ホルクハイマー、アドルノ、マルク―ゼ、ハーバーマス
フランス構造主義―レヴィ=ストロ-ス、ラカン、アルチュセール
ポスト構造主義―フーコー、デリダ、ドゥルーズ
ポストモダニズムーリオタール、ボードリア-ル
フェミニズムーイリガライ、クリステヴァ
カントの二通りの読み方
カントとハーマンー純粋理性批判と純粋性のメタ=批判の必要性
汎神論論争と無神論論争―ヤコービの影響
カントの二元論を統合すること
眼鏡とものを見る目―哲学のうちの二つの文化:
いくつかの消えない固定概念
大陸哲学―専門職業的な自己描写と文化的特徴
ジョン・スチュアート・ミルの興味深いケース
哲学のうちの2つの文化
哲学は世界を変えられるか―批判と実践と解放と:
固有名か問題か
テクストと背景
伝統と歴史
歴史性と解放
けっして伝統的ではない伝統へのアピール
危機の産出としての哲学
何をなすべきか―ニヒリズムへの応え方:
ロシア的ニヒリズム
ニーチェ的ニヒリズム
啓蒙の弁証法
哲学と非哲学
進歩的モダニズムと反動的モダニズム
誤解のケーススタディ―ハイデガーとカルナップ:
無からは何も生じない
倫理学、経験主義、良い詩と悪い詩
なおも隠されている哲学的対立の中心
カルナップのドグマ
ウィトゲンシュタインはハイデガーの意味するところを自分が知っていると考えていた
科学主義と非明晰主義―哲学の伝統的苦境を回避すること:
現象学を行うこと
前科学
<Xファイル>コンプレックス
若干の知的警戒
「敢えて賢者たれ」―理論の徹底研究と哲学の将来性