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恩讐の彼方に・忠直卿行状記 他八編 改版(岩波文庫)

恩讐の彼方に・忠直卿行状記 他八編 改版 みんなのレビュー

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みんなのレビュー25件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (9件)
  • 星 4 (7件)
  • 星 3 (4件)
  • 星 2 (0件)
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高い評価の役に立ったレビュー

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2019/01/16 22:16

さすがの短編集

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

文芸春秋社の創設者という実業家としての肩書ばかりが私の頭の中にあったのだが、この短編集に収録されている10篇を読んでわかるのは、作家としてもとんでもなく才能がある人だということが認識できる(とても大作家には失礼な表現だが)。表題の「忠直卿行状記」「恩讐の彼方に」や「藤十郎の恋」と言った代表作と言われている作品はもちろんなのだが、死にたくないのに首をくくらなければならなくなった「頸縊り上人」や腕や足を切られても「命だけはご勘弁を」と恥ずかしげもなく叫び続けるなさけない武士を描いた「三浦右衛門の最後」などの恥ずかしながら今まで知らなかった作品も面白く読ませていただいた

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低い評価の役に立ったレビュー

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2010/07/11 23:05

ザッツ時代小説

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

「恩讐の彼方に」はいわゆる「青の洞門」の話で、この菊池寛作品がもとで有名になったのだろうかと思う。この種類の小説のスタンダードと言っていいだろう。「忠直卿行状記」も、家康の直孫でありながら、不遇ゆえに乱行に及んだという、この時代の一つの典型的殿様像だろう。「蘭学事始」は「ターヘルアナトミア」の翻訳に苦心する杉田玄白らの物語で、やはり超スタンダード。
平清盛への謀反の罪で南方の島に流され、その地で力強く生きて行く「俊寛」。芸のためには人の道を踏み外すことも厭わない「藤十郎の恋」。国定忠次の落ち延びる道すがらの、子分たちの心象「入れ札」。今となってはいずれもどこかで聞いたような話であるが、やはり本書のものが元祖なのだろうか。
時代ものというのはそもそも、明治時代には歌舞伎や講談であり、その活字化として速記講談、書き講談の立川文庫、それから「講談倶楽部」といったいわゆる倶楽部雑誌などの出版物が嚆矢。それが小説の態様をとるようになり、森鴎外「阿部一族」が書かれ、ホームズの日本版として岡本綺堂「半七捕物帳」が書かれ、それから菊池寛らの活躍へと続く。
それらの流れの中で言えば、菊池寛作品は、いかにもあざとい。しかしそれは、面白いということだ。人間の心理を、現代人のセンスで解釈し、またあるところでは当時の人々の気質は現代人とは違うものとして解釈する。このバランスもうまい。このうまさは天性なのだろう。
時代小説を読んで時代小説を書き始めたのでなく、古典文学や大衆文芸を消化して新しい小説というジャンルに挑み、先行者としておいしいところを先に戴いてしまったという有利さはあるにせよ、歴史上の時代と現代を繋ぐリングであることに意識的であるということだ。例えば「半七捕物帳」や「阿部一族」は、作者、あるいは主人公の記憶の中にある江戸や維新の時代を語るという体裁が明確であり、歴史を文献から解釈するという20世紀的立場とは大きく異なる。菊池寛は実際の世代的には後者に近いが、スタイル、手法は前者を踏襲している。そこに明治的感覚と現代的感覚のカオスがあり、どちらかといえば明治的なパワーが僕らを惹き付ける魅力となっている。しかしかたや「頸縊り上人」では、むしろ現代的「大衆」の発生をテーマにしているのも興味深い。
あと、この岩波文庫版の解説(小島政二郎)は、1952年当時の文壇フリークによる文壇フリークのための解説めいていて、いささか気持ち悪い。古いものが常に悪いとは欠片にも思わないし、これに歴史的価値も無いとは思わないが、さらに50年を経てちゃんとした作家・作品評価ができてないのは無力にもほどがある。

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25 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

さすがの短編集

2019/01/16 22:16

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

文芸春秋社の創設者という実業家としての肩書ばかりが私の頭の中にあったのだが、この短編集に収録されている10篇を読んでわかるのは、作家としてもとんでもなく才能がある人だということが認識できる(とても大作家には失礼な表現だが)。表題の「忠直卿行状記」「恩讐の彼方に」や「藤十郎の恋」と言った代表作と言われている作品はもちろんなのだが、死にたくないのに首をくくらなければならなくなった「頸縊り上人」や腕や足を切られても「命だけはご勘弁を」と恥ずかしげもなく叫び続けるなさけない武士を描いた「三浦右衛門の最後」などの恥ずかしながら今まで知らなかった作品も面白く読ませていただいた

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紙の本

ザッツ時代小説

2010/07/11 23:05

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

「恩讐の彼方に」はいわゆる「青の洞門」の話で、この菊池寛作品がもとで有名になったのだろうかと思う。この種類の小説のスタンダードと言っていいだろう。「忠直卿行状記」も、家康の直孫でありながら、不遇ゆえに乱行に及んだという、この時代の一つの典型的殿様像だろう。「蘭学事始」は「ターヘルアナトミア」の翻訳に苦心する杉田玄白らの物語で、やはり超スタンダード。
平清盛への謀反の罪で南方の島に流され、その地で力強く生きて行く「俊寛」。芸のためには人の道を踏み外すことも厭わない「藤十郎の恋」。国定忠次の落ち延びる道すがらの、子分たちの心象「入れ札」。今となってはいずれもどこかで聞いたような話であるが、やはり本書のものが元祖なのだろうか。
時代ものというのはそもそも、明治時代には歌舞伎や講談であり、その活字化として速記講談、書き講談の立川文庫、それから「講談倶楽部」といったいわゆる倶楽部雑誌などの出版物が嚆矢。それが小説の態様をとるようになり、森鴎外「阿部一族」が書かれ、ホームズの日本版として岡本綺堂「半七捕物帳」が書かれ、それから菊池寛らの活躍へと続く。
それらの流れの中で言えば、菊池寛作品は、いかにもあざとい。しかしそれは、面白いということだ。人間の心理を、現代人のセンスで解釈し、またあるところでは当時の人々の気質は現代人とは違うものとして解釈する。このバランスもうまい。このうまさは天性なのだろう。
時代小説を読んで時代小説を書き始めたのでなく、古典文学や大衆文芸を消化して新しい小説というジャンルに挑み、先行者としておいしいところを先に戴いてしまったという有利さはあるにせよ、歴史上の時代と現代を繋ぐリングであることに意識的であるということだ。例えば「半七捕物帳」や「阿部一族」は、作者、あるいは主人公の記憶の中にある江戸や維新の時代を語るという体裁が明確であり、歴史を文献から解釈するという20世紀的立場とは大きく異なる。菊池寛は実際の世代的には後者に近いが、スタイル、手法は前者を踏襲している。そこに明治的感覚と現代的感覚のカオスがあり、どちらかといえば明治的なパワーが僕らを惹き付ける魅力となっている。しかしかたや「頸縊り上人」では、むしろ現代的「大衆」の発生をテーマにしているのも興味深い。
あと、この岩波文庫版の解説(小島政二郎)は、1952年当時の文壇フリークによる文壇フリークのための解説めいていて、いささか気持ち悪い。古いものが常に悪いとは欠片にも思わないし、これに歴史的価値も無いとは思わないが、さらに50年を経てちゃんとした作家・作品評価ができてないのは無力にもほどがある。

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2012/06/26 14:21

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2006/08/25 12:32

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2009/06/18 01:22

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2013/01/23 15:39

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2012/06/13 02:08

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