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高めよ!防災力 「いざ」に備えて「いま」やるべきこと みんなのレビュー

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みんなのレビュー2件

みんなの評価5.0

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紙の本

現在の防災行政の達成点と課題がよく分かる。大災害が頻発する昨今、多くの人の目に触れてほしい本。

2004/10/24 17:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読書人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

今年は大型の台風の当たり年で、本日の時点で10個の台風が上陸した。過去最高が6個だと聞いていたので、その多さには驚きだ。それに加え、浅間山が噴火したり、新潟中越でマグニチュード7クラスの地震があったりと、天変地異が頻発する様相である。
地震学者に言わせると、これで終わりなのではなく、21世紀前半は、巨大地震である南海地震を筆頭に、中小の地震が頻発するであろうと予測されている。10年前の阪神大震災はその皮切りだとされている。気象学者も地球温暖化で大型台風が増えると予想している。火山の活動も活発で、天変地異が重なったらどういうことになるのか、そろそろ一般の人も心配しだしている。
この本は、消防庁の防災課長と米国危機管理庁の災害対応専門官が、日米の防災対策の最前線で日ごろの問題意識をベースに、今日までの防災対策の達成点と課題をはっきりと指摘し、何をしていったらいいのかを提言している。
防災対策に携わる担当者にとっての有益な提言が盛り込まれていると同時に、自主防災組織やボランティア組織などで地域社会を守っていきたいと思っている人にとって、全体を鳥瞰できる内容になっている。
新潟中越地震における政府や自治体の災害対応を見ていると、阪神大震災時に比べて大きく進歩しているように思える。臨時定期便として航空機を発着させるというのは、迅速でよい対策だ。台風災害の際のボランティア活動などは、もはや当然のように行われている。中学生が学校を挙げて協力している光景は感動的ですらある。
これらの動きを支援し、地域防災力を向上する対策には何があるか、この本には、ヒントが満載されている。インターネットを通じた防災学習の場が既にあること、地域防災力を数字で示す指標というものが出来ていること、自主防災活動を活性化させるための方策にはどのようなものがあるのかということなどが、淡々とではあるが、きっちりと書き込まれている。
米国での最近の防災対応の進化についても書かれている。本土安全保障省という大きな役所に聞き管理部門が一元化されているが、その課題なども巨視的に書かれている。日米の防災対策を比較して更によりよいものを目指すという視点からも、有意義な本が出たものだと思う。
できれば、自治体のトップにはこのような本を必読書にしてその上で防災対策に当たってもらいたいと思う。そうすれば、どこかの県知事さんのように、県庁所在地には住みたくない、と、3、4時間もかかる隔遠地に居住し、いざというときに災害対応の指揮が出来ない、などというお粗末なことにはならないだろう。

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紙の本

日米の危機管理担当者の現状と今後のあり方についての本音

2004/06/23 00:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:乱読 - この投稿者のレビュー一覧を見る

2004年6月21日の新聞の一面に、「総務省消防庁が同一の基準で都道府県の
防災力を初めて調査して点数化した」、その結果「災害を検証して次に備え
ることや危険度の把握や被害想定が不十分であることが分かった」、「平均
は100点満点で43.5点、1位は東京、最下位は群馬だった。同庁は今
夏、市町村の調査も始める予定で、調査方法の見直しをしながら、防災力を
高めようとしている」との記事が載った。

地味な調査であるが、2−3年かけての防災力評価の調査結果が、こういう
形で、新聞に大きく掲載されるのは、防災危機管理に関心のある向きからす
ると、実にありがたいことである。これで、刺激されるから、である。現に
最下位と自己評価した群馬県は、「抗議文を消防庁に送った」ようである。
これこそ必要な対応である。発憤こそが進歩に繋がるから。

さて、この本であるが、地域の防災力の強化に向けて、著者の熱い気持ちが
伝わってくるのを感じる。筆者は、日本と米国のそれぞれの危機管理の当事
者として、お互いの問題意識をぶつけあっている。上記の「防災力評価指針」
の考え方や分析事例も、この本の中で基本的な視座が提示されている。住民に、
自分たちの守られ度合いを判りやすく開示して、行政が行う防災施策の厚み
の是非を問う、いうのが、この指針の狙いのようである。

米国から見た日本の危機管理体制についての所論は、一々納得させられる。
しかしこれは、「米国人の口を借りた日本の防災当局者の本音」かも知れな
い。であるとすると、ここに書かれたことは、これからの日本の防災危機管
理の、バックボーンになるのかもしれない。

そういう眼で、この本を読むと、これからの日本の危機管理体制にとって含
蓄を持つ本だと思う。

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